恐怖の女性の悩み

秋の夜長に…恐怖!美にこだわる女性たちのイタい勘違い美容

2019/11/03

本人は美しくなるために良かれと思ってやっているものの、端から見るとちょっとイタい&残念な美容法を実践している女性たち。なかにはちょっとホラーな場合も…。

美容業界に長年勤めるとあるヘアメイクアップアーティストの方に、実際過去に遭遇した女性たちの勘違い美容エピソードをご紹介します。

ヘアメイクアップアーティスト。1967年東京生まれ。4年半の美容室勤務の後、沢田哲哉氏に師事。30歳で独立し...

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エピソード1:20代の頃の自分の写真を枕の下に…過去にとらわれている女性

パッと見は60代に見えない女性の方だったのですが、なんだか話しているうち次第に違和感を覚えるようになったんです。

というのもその方、自分の目の下のクマを異常なほど気にしているんです。たしかに歳相応のクマは出ているものの、別に他人が気にするほどのものではないのに、本人はみんな自分のクマを見ていると。歩くときも、クマを見られないように、ずっと下を向いているんです。

そしてその方、寝るときは枕元に自分の20代の頃の写真を忍ばせて寝ているんですって。

「いまの自分の姿は本当の私じゃない!この写真の自分が本当の私なんだ!」って思い込んでいるんですね。

実際、若い頃のお写真はとてもかわいらしかったので、普通に歳を重ねたらキレイなのに…と残念に思いました。あまりにもキレイだったから、衰えることに恐怖を感じ、過去にとらわれ過ぎているんでしょうね。いまを生きていますか?と言いたくなりました。

エピソード2:良いと聞いたので毎日蒸しタオルをしています…思い込みが激しい女性

モデルをやっている50代の女性の話です。その方、肌色は明るいんですけど、毛穴が開いていたんです。そこで毎日のスキンケアを聞いてみたところ、クレンジングや洗顔は一切せず、毎日蒸しタオルを顔に乗せていますと言うんですね。

どこかで蒸しタオルは良いと聞いたんでしょうけど、それは週1回くらいの話。洗顔も熱いお湯は避けた方が良いくらいなのに、毎日熱い蒸しタオルをしていれば刺激が強過ぎて、そりゃあ毛穴も開いてしまいますよと。思い込みが激し過ぎるのも考えものですね。

エピソード3:そのpHはいくつですか?…ひたすらpHを気にする女性

メイクレッスンの講習をしていたときのことです。参加者のなかに、使おうとする化粧品のpHをその都度確認してくる女性がいました。

弱酸性を使わなきゃという強迫観念があまりにも強いんでしょうか。だけど、一般的な化粧品は弱酸性ですし、なかにはアルカリ性のものもありますが、製品として出ているものなのでカラダに悪いわけではありません。そんなにpHを気にし過ぎる方がカラダに悪いですよ!

エピソード4:肌トラブルが起きたらやたら色々つけます…過剰にアイテムに頼る女性

白いプラスチック製の容器
diane39/gettyimages

これも撮影に来たモデルさんの話。その方、撮影時に小さなニキビができてしまっていたんですね。すると彼女、「何をつけたら良いでしょうか?」と聞いてきました。

パッと見た感じ、彼女の肌は毛細血管が透けて見えるほど薄く、ケアをやり過ぎているなと感じたので、「一回全部やめて何もせず、自然治癒力に任せてみて。食事や睡眠など、カラダのなかから気をつけてみたらどうかな?」とアドバイスしました。

彼女のようにトラブルが起きたからといって色々つけ過ぎて肌を過保護にしてしまうと、肌は自分で努力しなくなってどんどん弱くなってしまうんです。男の人って意外と肌もキレイでしょ。スペシャルスキンケアは週に1回で十分です。毎日やることが良いとは限りませんよ。過剰にやり過ぎないことが大事です。

エピソード5:シワになるから笑いません…極端過ぎる女性

裸化粧とマニキュアの秋または冬の女性
Happycity21/gettyimages

最後にこんな女性もいました。彼女、シワになるからといって笑わないんです。いや、表情筋は使った方が良いですよ!


……恐怖エピソードから、ちょっと残念な美容エピソードまで。なにごともやり過ぎは禁物ですね。

取材・文/岸沙織

 
 

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