3月とはいってもまだ肌寒さを感じますよね。
そんな冷えた体を内側からポカポカと温めてくれるスープはそれだけでも立派な食事になるだけでなく、ちょっと一品プラスしたいときなどにも嬉しい存在です。
それに、「スープってヘルシーだから罪悪感なく食べられる!と思っている人も多いかもしれません」と言うのはヨガインストラクター・ビューティーフードアドバイザーの高木沙織さん。実はその「スープはダイエットの味方」、という考えは黄色信号なのだそう。

執筆/監修: ヨガインストラクター 高木沙織
ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...
黄色&乳白色のスープは和or透明に
食べ応えがあるスープといったら、コーンスープやクラムチャウダーのような黄色・乳白色をしたクリーム系ものを思い浮かべるのではないでしょうか。
そして、それらには脂肪分を含む乳製品(牛乳・生クリーム・バターなど)が使われていますよね。もちろん、脂肪分も必要な栄養なのですが、気をつけたいのは摂りすぎること。
厚生労働省によると、18~69歳の男女の理想的な食事のバランスは、たんぱく質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%。
現代人は、乳製品のほかにも肉や魚、揚げ物、菓子類などから脂質を摂りすぎる傾向にあるので、ダイエットを意識するのであればスープはシンプルな和風のものやコンソメ、鶏ガラを使って味つけをしたものに変えてみるとよいでしょう。
炭水化物は野菜でかさ増し
続いては、炭水化物が入ったスープ。
代表的なものには春雨スープがあります。
春雨はでんぷんを原料として作られた炭水化物。緑豆はるさめ・ゆで(可食部100g当たり)は84kcalと炭水化物のなかでは比較的低カロリーですが、精白米・うるち米(可食部100g当たり)の168kcalの約1/2ほどのカロリーがあるのです。
また、パンを浸して食べるのもおいしいのですが、その分のカロリーがプラスされることに加えて、スープを吸って食感が失われます。結果、咀嚼による満腹感を得にくくもなりますよね。
かさ増しをするのなら炭水化物をプラスする代わりにゴロッと大きめにカットした野菜を加えて、カロリー・糖質を抑えながら満腹を感じられるスープにしてみては。食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる水溶性食物繊維を含む茹でた押し麦をプラスするのもオススメです。
火を通しすぎない&小さくカットしない
スープの具材として入れる野菜ですが、ホクホクな食感が好ましいですよね。
ですが、柔らかく煮込んだ野菜には歯応えがあまり感じられなくなってしまいます。そうすると、先にもお伝えしたように咀嚼回数が減り満腹感を得にくくなってしまうでしょう。なので、スプーンでホロホロに崩せるほどに柔らかくは煮込まず、野菜の噛み応えを楽しめるような火の通し加減を意識してみてください。
野菜の大きさが小さすぎるとこちらもまた噛む回数が減ってしまうので、大きくゴロッとカットしてみて。