気になる「いももち」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/08/02
※冒頭画像の出典:農林水産省Webサイト
この記事では「いももち」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
いももちを食べると太りやすい?
いももちは、じゃがいもに片栗粉を混ぜて作る、おやつとして食べられることの多い料理です。北海道や岐阜、和歌山などでは郷土料理として受け継がれています。「もち」という名がついているため、太りそうだと敬遠する人もいますが、実態はじゃがいも料理です。
基本のいももちは、味つけ以外はほぼじゃがいものため、摂取するカロリーや栄養もほぼじゃがいもです。いももちが特別太りやすい料理というわけではありませんが、味つけには砂糖も使われるため、食べる量や味つけに気をつけて摂取した方がよいでしょう。
いももち1食分のカロリー
いももちは一般的にじゃがいもでつくられますが、里芋やさつまいもでもつくれます。使用する芋の種類によって、1食分のいももちのカロリーが異なるため、ここでは基本のじゃがいもをベースとした場合とさつまいもでつくった場合のいももちのカロリーをご紹介します。
使用する芋のカロリーによって、いももちのカロリーも変わるため、カロリーが気になる人はローカロリーの芋を使ってみましょう。
いももちのカロリー
じゃがいもを使用したいももちのカロリーは、1個55.5gあたり86kcalです。このいももちは、もちもち感を出すために片栗粉を使っており、味つけは甘辛仕上げで、砂糖醤油をからめています。
片栗粉の代わりに白玉粉を使用することでもちもち感をより出すことができますが、いももちに使われている片栗粉は8gあたり27kcalとなっています。
白玉粉は8gあたり30kcalとなっており、少しではありますが片栗粉よりもカロリーが高くなっているため、カロリーが気になるというかたは注意しましょう。
さつまいも餅のカロリー
じゃがいもの代わりに、さつまいもを使ったさつまいももちのカロリーは、1個55.7gあたり98kcalです。
いももちに使われているじゃがいものカロリーは40gあたり31kcal、さつまいももちに使われているさつまいものカロリーは39gあたり52kcalとなっています。
さつまいもはじゃがいもよりもカロリーが高いため、ほぼ同じ分量でもカロリーはさつまいももちの方が高くなることがわかるでしょう。
いももちの炭水化物量は?
いももちの炭水化物量は、1個55.5gあたり14.82gです。また、たんぱく質が0.94g、脂質が2.67gであるため、いももちは三大栄養素のなかで炭水化物が最も多く含まれている食品と言えます。
さらに、炭水化物の一部である糖質は14.3gとなっているため、いももちに含まれている糖質が炭水化物のほとんどを占めていることがわかるでしょう。
いももちを調理するときのポイント
いももちを自分でつくってみるときは、健康やダイエットのことなどを考えて味つけや栄養バランスに配慮しましょう。
ここでは、いももちを調理するときに知っておきたいポイントを解説します。おいしく、健康的にいももちを食べられるように、ポイントを踏まえていももちをつくってみましょう。
薄味にする
いももちに使われている食材のなかでもっともカロリーが高いのがじゃがいもです。しかも、味つけとして醤油や砂糖、バターなどが使われているため、味つけぶんのカロリーも加算されてしまいます。
いももちに使われている醤油のカロリーは3.6gあたり3kcal、砂糖が0.9gあたり4kcal、バターが2gあたり15kcalです。味つけを薄味にすることで、そのぶんのカロリーを抑えることが可能でしょう。
トッピングの種類に気をつける
いももちは、チーズをトッピングするなどのアレンジができます。基本のいももちにチーズをトッピングすれば、チーズ分の栄養素がプラスされますが、そのぶんカロリーも高くなるため注意が必要です。
チーズのカロリーは、スライス1枚(18g)あたり61kcalとなっています。ダイエット中などのカロリーが気になるというかたは、食材の栄養とカロリーのバランスを考えて、トッピングの食材や量を調節しましょう。
いももちを食べるときのポイント
買ったりつくってもらったりしたいももちを食べるときでも、食べ方のポイントを知っていれば、カロリーのとりすぎによって太ることを避けられます。
ここでは、いももちを食べるときに知っておきたいポイントを解説します。食べる量を減らしたり、カロリーを減らしたりする工夫だけでなく、太りにくい食べ方があることも理解しておきましょう。
食べる時間に気をつける
いももちを食べるときは夜間を避けて、なるべく日中の時間帯に食べるようにしましょう。
肥満の傾向にある人は「太りやすい食習慣」が身についているといわれています。その1つが不規則な食生活です。1日の摂取カロリーが同じであれば、いつどのようなものを食べても太りやすさは変わらないというわけではありません。
脳などに多く存在しているBMAL-1というたんぱく質は、脂肪細胞などに脂肪を蓄積しやすくする働きがあります。また、BMAL-1は夜間になると増加するといわれており、夜間に食事をすることで同じものを日中に食べるよりも、太りやすくなってしまうため注意しましょう。
野菜といっしょに食べる
食事をするときは、カロリーを気にするだけでなく、栄養バランスを考えるのも大切なことです。いももち単品だけでは、栄養バランスが偏ってしまうでしょう。
いももちだけでは不足してしまう栄養素を補うために、トマトやブロッコリー、かぼちゃなどのビタミンが多く含まれている野菜といっしょに食べることをおすすめします。
食べすぎないようにする
どんなにカロリーが低い料理でも、食べすぎはカロリーオーバーにつながります。
おやつを食べるときは、夕食を減らせばいいと考えているかたも多いでしょうが、夕食を減らすことを言い訳に食べすぎてしまう可能性もあるでしょう。
食事には適正とされる摂取カロリーの目安があり、間食の目安カロリーは200kcal程度といわれています。ダイエット中などのかたは、間食の目安カロリー内に収まる量のいももちを食べるように気をつけましょう。
いももちのアレンジレシピ
いももちは、芋の種類を変えてつくったり、様々な食材を練りこんだりとアレンジしやすくなっています。ここでは、いももちのアレンジレシピをご紹介します。
紹介しているアレンジレシピを参考にして、自分なりの追加食材を考えてアレンジしてみるのもよいでしょう。多くの栄養を摂取できるようないももちを作ってみてはいかがでしょうか。
おすすめレシピ1:枝豆ベーコンのじゃがいももち
「枝豆ベーコンのじゃがいももち」では、基本のいももちに枝豆とベーコンを加えることで、基本のいももちに不足しているたんぱく質や脂質、ビタミンKなどを補っています。
不足している栄養素を補い、砂糖醤油を使わないことで、炭水化物・糖質の量を少しではありますが抑えられるレシピとなっているため、参考にしてみてください。
おすすめレシピ2:ニラ入りじゃがいももち
「ニラ入りじゃがいももち」のレシピでは、基本のいももちにニラと牛乳を加えることで、不足しているたんぱく質やビタミンA、ビタミンB2を補っています。
このレシピでは、砂糖醤油による味つけではなく、いももち自体に塩味をつけているため、多すぎる炭水化物量を抑える工夫もできています。
いももちのカロリーや炭水化物量について知り食べ方を工夫しよう!
いももちは、ストックしてあることの多いじゃがいもを使って簡単につくれるおやつです。手軽な料理ながら、「もち」という名前がついていることもあり、太りやすい食材ではないかと敬遠してしまう人も多いでしょう。
料理の名前や食材から、「カロリーが高そう」「太りそう」と決めつける必要はなく、調理方法や食べ方を工夫すれば我慢せずに食べられます。いももちのカロリーや炭水化物量を理解し、太りにくい調理方法や食べ方を覚えておきましょう。