【連載】親子でエプロンの日 「ハンカチの手洗い」にチャレンジ!
2017/10/10
家庭では「手洗い」をする場面が少なくなっていますが、生活するうえでやっぱり知っておきたい基本の作業。子どもでも洗いやすいサイズのハンカチを洗ってみましょう!
1.洗濯板を洗面器にセットします
洗面器に半分くらいの水を入れ、洗濯板を洗面器の中に置きます。このとき、洗濯板の溝のカーブが下になるように置くのがポイント。冬は水ではなくぬるま湯にするといいでしょう。
2.ハンカチをぬらして石けんをつけましょう
ハンカチをぬらして、洗濯板の上に広げます。汚れている所を中心に、石けんをこすりつけて。子どもの肌はデリケートなので洗濯用洗剤ではなく浴用石けんを使います。
3.ハンカチをこするようにして洗います
ハンカチを洗濯板にこすりつけたり、ハンカチをこすり合わせたりして洗います。洗濯板で手をこすらないように注意しましょう。
<5~6歳くらいからおすすめ>
洗濯板という道具を使ってこすり洗いをすると汚れをより落としやすくなるので大人にもおすすめ。子どもが使うなら5~6歳くらいから。最初はお風呂場で体を洗うついでにタオルをゴシゴシすることから始めても。
<小学生になったら>
まずは泥汚れのひどい靴下、次に下着の手洗いにチャレンジ。下着の手洗いは、男女ともに思春期には必要になってくること。自分が汚したものは自分できれいにするということは、大人への大事なステップになります。
【プロからのアドバイス】
汚れを落とす仕組みを理解できます
「服などが汚れたら洗濯機で洗濯」ということは、子どもでも案外わかっているもの。手洗いをすると、汚れを水と石けんと力で落としているんだと、理解がさらに深まるのではないでしょうか。そうした作業があって、快適な暮らしができていることを実感する機会になります。ママのハンカチを洗ってもらうと、「ママの役に立った」と子どもの満足感がより高まります。
◆掃除・子育てアドバイスの専門家 藤原千秋さん
大手住宅メーカー営業職を経て、All Aboutガイドに。主に住宅、家事まわりが専門。14歳、10歳、6歳の女の子の母
衛生に対する感覚を育てる、 大切な機会に
今はなかなか洗濯板に接する機会がないもの。今回のチャレンジで、「こんな道具があるんだ」「こんなふうに使うんだ」と子どもが感じ、体験の幅を広げるきっかけにしてみてください。洗うことで汚れた水を見て、意外と汚れていることにも気づくはず。衣類を洗う必要性と衛生観念を育てることにもつながります。
◆幼児教育の専門家 浅野ななみさん
幼稚園教諭、聖心女子大学講師を経て、現在、乳幼児教育研究所講師。子どもの遊び、お話の創作、表現活動を指導
撮影/大森忠明 スタイリスト/深川あさり 構成・文/松崎祐子