バターナッツかぼちゃの特徴は?味や食べ方、おすすめのレシピ3選を紹介!
2024/10/19
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
ひょうたん型のかわいらしい形が目をひく「バターナッツ」というかぼちゃを食べたことはありますか?
名前からしておいしそうな雰囲気を漂わせるバターナッツを、見た目も活かして丸ごとたのしめるレシピでご紹介します。
バターナッツかぼちゃの特徴は?
バターナッツの特徴は、なんといってもこのコロンとした見た目。ゴツゴツした濃い緑色の皮の西洋かぼちゃとは形も色も全然ちがいますよね。
南アメリカ原産のかぼちゃで、アメリカでは一般的に食べられているんですよ。日本ではまだ見慣れないかもしれませんが、その甘さと濃厚さで少しずつ人気が高まっています。
皮がとてもうすく、あまり力をかけずにきることができます。
生でも食べられるかぼちゃですが、甘みを存分にたのしむには加熱調理がおすすめ。水分が多いので、レシピサイトではスープのレシピが多く紹介されています。
カットして販売されることがあまりないため、量が多かったり、そもそも使い方が分からなかったりと料理に使う機会がなかったかたも多いと思います。
そこで、今回はバターナッツかぼちゃの甘さと濃厚さを味わえるグラタンとプリンのつくりかたをご紹介します。ひょうたん型の形を活かして器に仕立てるので見た目もたのしく、これからのパーティーシーズンにもおすすめです。
旬の時期
バターナッツかぼちゃは7〜8月頃に収穫期を迎えますが、収穫後2〜3カ月寝かせることで甘みが増して食べ頃になります。保存性が高いのも特徴で、夏に収穫したものが秋〜冬までおいしく食べることができます。
保存方法
丸ごとのものは、風通しがよい常温で2〜3カ月保存が可能です。傷があったり、カット済みのものはラップを巻いて野菜室で約1週間程度保存が可能です。ワタと種がついたままだと、カビの原因になりやすいので取り除いておきましょう。
バターナッツかぼちゃ器の準備
(1) 縦半分にカットしたら種とワタをスプーンでくりぬき、ラップでくるんでレンジで600W×5分加熱する。
(2) 粗熱がとれたらラップをはずし、スプーンで実をくりぬく。
(3) 5mm~1cmくらい厚みをのこしてくりぬき、器にする。
バターナッツかぼちゃの食べ方は?
普段から食べ慣れている西洋かぼちゃは繊維感があってホクホクしているのが特徴ですが、バターナッツかぼちゃは繊維質が少ないため、加熱するとトロッとした食感を楽しめます。また、オレンジ色も鮮やかで甘みもしっかりしているので、色や甘みを生かしてスイーツにするのもおすすめです。
バターナッツかぼちゃは生でも食べることができます。シャキッとした食感と甘さを生かして、薄切りにしてサラダにしたり、浅漬けにしたりするのがおすすめです。皮は硬くて食べにくいので、包丁やピーラーなどでむくとよいでしょう。生で食べることができるのはおいしさだけでなく、加熱によって失われやすい栄養を逃さずに食べられるのもうれしいですよね。
おすすめレシピ3選
バターナッツかぼちゃの和風ポタージュ
バターナッツかぼちゃは、加熱するとトロトロになる食感と甘みを生かして、まずはポタージュにするのが定番の楽しみかた。繊維感が少なくみずみずしさもあるため、重たくなりすぎず、ナッティな風味も味わえるのが醍醐味です。
かぼちゃのポタージュというと、コンソメやブイヨンを使って洋風に仕上げることが多いですが、和風だしとの相性もよく、より日本人好みの味わいに仕上がりに。顆粒だしを使えば、より手軽に作ることができます。生クリームを使わないことで、濃厚なのに口当たりがやさしく食べやすいのもうれしいですね。
できたての温かいポタージュのおいしさはもちろんのこと、冷やしてもおいしく食べられるこのレシピは、多めに作って初日は温かく、翌日は冷やしたものをいただくと、2度楽しむことができますよ。季節や気温によって使い分けてみてもよいでしょう。
とろ~り!バターナッツのグラタン
材料
・バターナッツ 1/2個
・たまねぎ 1個
・ツナ缶 1個
・バター 5g
・小麦粉 大さじ1
・牛乳 100ml
・ピザ用チーズ 20g
・塩こしょう 適量
つくり方
(1) フライパンでバターを熱しスライスしたたまねぎを炒め、かるく火が通ったらくりぬいたバターナッツ、液切りしたツナ缶を加えて炒め合わせる。
(2) 小麦粉を加えて全体に混ぜ合わせたら牛乳を加え、とろみがつくまで弱火で煮込み、塩こしょうで味をととのえる。
(3) バターナッツの器に入れ、チーズをかけてトースターで焼き色がつくまで焼く。このときアルミホイルをかるく丸めて枕にすると、水平になり安定します。
ココットバージョン
入りきらない分はココットに入れて焼きます。
バターナッツを器にしなくても、耐熱皿を使って小分けのグラタンにすることもできます。
濃厚!バターナッツのプリン
材料
・バターナッツ 1/2個
・卵 1個
・砂糖 大さじ2
・牛乳 100ml
つくり方
(1) 材料をすべてミキサーに入れなめらかになるまで撹拌したら、バターナッツの器に流しいれる。このときアルミホイルをかるく丸めてから器をうえに乗せると安定します。
(2) お皿に1~2cm水を入れ、160℃に予熱したオーブンで75分加熱する。仕上げにお好みでカラメルソースをかけてもおいしいです。
グラスバージョン
入りきらない分は耐熱ガラス容器にいれてフライパンで蒸します。
フライパン(鍋でもOK)に2cmほど水を入れ、キッチンペーパーを敷いたらアルミホイルをかぶせたプリン容器をのせます。ふたをして15分弱火で加熱し、火を止めて10分放置します。
バターナッツを器にしなくても、耐熱皿を使って小分けのプリンにすることもできます。
甘くて濃厚なバターナッツを味わおう
最近ではスーパーでも見かけるようになったバターナッツ。見た目はかわいいけれど、どうやって食べたらよいのか分からず手を出せていなかったかたもいるかもしれませんね。
西洋かぼちゃとは少しちがう甘さと濃厚さが味わえるバターナッツをつかって、これからのパーティーシーズンにもおすすめのグラタンとプリンをつくってみてくださいね。
まとめ
ひょうたん型の見た目がかわいらしいバターナッツかぼちゃ。傷のないまるごとのものは保存性が高いので、飾っておいてもアクセントになりますね。味は名前の通り、バターのようなコクとナッツのような風味があって、甘みが強いのが特徴。生で食べることもできて、加熱するとトロッと濃厚な旨みと甘みが味わえます。
大きさがあるので、半分はポタージュに、残りはグラタンやプリンにしてみるなど、1つでいくつもの料理を楽しんでみるのもよいのではないでしょうか。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ) 野菜ソムリエプロ/管理栄養士
野菜・果物をおいしく食べて、キレイに健康に!食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などの勤務を経て、現在は2歳の男の子の育児をしながら、WEBサイトやSNSで野菜・果物の情報を発信。セミナー講師としても活動している。
※IHクッキングヒーターをご使用の場合は、説明書を確認し、指定の油量を必ず守って調理してください。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。