【野菜のプロ監修】「長ネギ」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/08/04
この記事では、「長ネギ」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?長ネギの適切な保存方法や期間を紹介
長ネギは、焼いても煮てもおいしく食べられ、料理にアクセントを加える薬味としても活躍する食材です。このように、活躍する場面が多い野菜だからこそ、適切な保存方法と期間を知り、常に使えるように備えておきたい野菜と言えるでしょう。
長ネギを保存する際には長ネギが乾燥しないようにする必要があります。冷蔵、冷凍それぞれに適した処理を施してから保存することで、冷蔵庫では3週間程度、冷凍庫で1カ月程度は鮮度を保てるでしょう。
ここでは、長ネギの保存方法や期間、注意点を紹介していきます。ご興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
冷凍保存
長ネギは、冷凍することで生の食感は失われてしまいますが、加熱して使用する場合や、すぐに使い切れない場合などは冷凍保存が適しています。適切な方法で保存することで、1カ月程度は保存可能でしょう。
長ネギを冷凍保存するときは、一度に使用する分量に切り分け、ペーパータオルなどで水気をしっかりとふき取り、食品用ラップで包んだ後、ジッパー付き保存袋に入れて保存しましょう。
冷凍する場合、長ネギの青い部分と白い部分で劣化速度は変わらないため、同じジッパー付き保存袋に入れて保存可能です。
また、長ネギはカットすることによって、殺菌などの働きをする「アリシン」が飛んでしまい、有用な効果が薄れてしまうため、ある程度長い状態のまま保存し、使うときに切ることをおすすめします。
刻んで保存する場合は、用途に合わせてカットし、水にさらした後、しっかりと水気をふき取り、食品用ラップに包むかジッパー付き保存袋に入れて保存しておくと、料理の際に便利でしょう。
冷蔵保存
長ネギは0~5℃が保存に適した温度のため、冷蔵保存が適しています。乾燥しないように保存することで、青い部分は2週間程度、白い部分は3週間程度の保存が可能でしょう。
冷蔵保存する際は、長ネギの根元を切り落とし、青い部分と白い部分を分け、白い部分は保存しやすい長さにカットします。 青い部分と白い部分に分けることで、長くて野菜室に入らない悩みも解消できますし、冷蔵庫内にネギの匂いが充満してしまうことも防げます。
乾燥を防ぐために、たっぷり水を含んだペーパータオルで根元に近い方を包み、軽く水を含んだペーパータオルでもう片側を包みましょう。
ペーパータオルで包んだ長ネギは、ジッパー付き保存袋に入れて立てて保存するとより鮮度を保てます。また、青い部分と白い部分で劣化の早さが異なるため、別々のジッパー付き保存袋で保存しましょう。
薬味やトッピング用にあらかじめ細かく刻んで保存する場合は、辛みを抜くために水にさらした後、水気をしっかりふき取って、密閉できる容器で冷蔵保存することで、鮮度を保てるでしょう。
常温保存
長ネギに適した保存温度は0~5℃のため、常温保存には向きませんが、気温が低い季節や涼しい環境であれば常温保存も可能です。保存環境や野菜の状態にもよりますが、1週間程度は保存可能でしょう。
長ネギを常温保存する際は、気温が14℃以下になる風通しのいい冷暗所で、光が当たらないように新聞紙で包み、立てた状態で保存しましょう。気温の高くなる場所や、夏場は常温保存に向かないため、その際は冷蔵、冷凍での保存をおすすめします。
なお、購入時の袋のまま保存することはおすすめしません。風の通りが悪く、湿気がたまってしまい、長ネギがすぐに劣化してしまう可能性が高くなるため、購入時の袋からは必ず取り出しましょう。
また、根と土がついている長ネギは、2カ月程度は保存ができます。長期保存が可能となっているため、根と土がついた長ネギを購入した際は、自宅の庭や大きめのプランターなどに埋めて保存できることを覚えておきましょう。
長ネギを使ったおすすめレシピ紹介
長ネギは、適切な方法で保存すれば3週間~1カ月程度の保存が可能です。料理を引き立て、主役としてもおいしく食べられるだけでなく、肉の臭みを消すなど、活躍の場が多い野菜でしょう。
ここでは、そんな長ネギを使ったおすすめレシピを紹介していきます。
おすすめレシピ1:長ネギのとろとろオムレツ
「長ネギのとろとろオムレツ」は、料理において余りがちな長ネギの青い部分をふんだんに使ったオムレツです。長ネギとチーズの風味が合わさり、まろやかな味わいと卵のふわふわ感、ネギのシャキシャキ感も楽しめるでしょう。
卵と長ネギの青い部分が色鮮やかで、食卓やお弁当に色を入れたいときにおすすめです。長ネギの青い部分の使い道に困ったときは、卵とチーズがあれば短時間で作れるため、手軽に加えられる一品でしょう。
おすすめレシピ2:ねぎの炊き込みご飯
「ねぎの炊き込みご飯」は、長ネギをたくさん消費でき、おいしく食べられる料理です。煮干しのだしと、長ネギの甘味が染み込むことで、ご飯のおいしさも引き立つ一品です。
だしを取る工程や、ご飯を炊く工程は時間がかかるものの、作業自体が少ないため、手軽に作れるでしょう。長ネギの青い部分により色も入るため、いつもの食卓に少し変化を入れたいときや、彩りを添えたいときにもおすすめです。
おすすめレシピ3:鶏肉と長ねぎの甘辛炒め
「鶏肉と長ねぎの甘辛炒め」は、甘辛く味付けされた鶏肉に長ネギの甘さや食感が加わり、ご飯のおかずにピッタリの一品です。炒めた長ネギは甘味も強く、炒めることでついたとろみも合わさり、子どもでもおいしく食べられるでしょう。
鶏肉と長ネギをカットし、炒めるだけの短時間で作れるレシピです。材料はシンプルですが食べ応えもあり、ご飯のおかずだけでなくお酒のお供としてもおいしく食べられるでしょう。
長ネギの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
長ネギは、正しい保存方法を知ることで、3週間~1カ月程度は保存でき、料理において活躍の場が多い野菜です。
長ネギを保存するときは、保存に適した温度を保てる冷蔵保存がおすすめで、すぐに使い切れない場合や、長期保存したい場合は冷凍保存しましょう。
また、根と土がついた長ネギは、埋めることで長期保存が可能であることも覚えておきましょう。
冷蔵保存で鮮度を保つためには適度な水分が必要であるため、長ネギが乾燥していないかチェックしながら、鮮度が落ちる前においしく使い切ってみてはいかがでしょうか。