【野菜のプロ監修】「枝豆」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/08/04
この記事では、「枝豆」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?枝豆の適切な保存方法や期間を紹介
夏場のビールのお供に枝豆は欠かせないという方は多いのではないでしょうか。
枝豆は常温でそのまま放置してしまうと、糖分を分解して風味や栄養が失われていってしまうだけではなく、日持ちもほとんどしないため、冷蔵や冷凍での保存がおすすめです。
ここでは枝豆の適切な保存方法や期間をご紹介します。枝豆は適切に保存して、おいしいうちに食べましょう。
冷凍保存
枝豆は、生のままでも茹でた後でも冷凍保存することが可能です。ここでは、生の枝豆と茹でた枝豆のそれぞれの冷凍保存の方法をご紹介します。
風味を損なわずに枝豆を長く保存したい場合には、生のまま冷凍保存しましょう。枝豆の風味が落ちる原因は、収穫後も養分を分解し続ける枝豆の働きにありますが、生のまま冷凍することでこの働きを抑えることが可能です。
まず、枝豆を生のまま冷凍保存する方法をご紹介します。枝付きの枝豆の場合は、付け根ギリギリの部分でさやを切り離してから以下の作業を行いましょう。
枝豆300gに対して大さじ1弱の塩をふって軽く揉み、5分ほど置きます。この手間を挟むことで、きれいな緑色を保てるだけではなく、枝豆からアクや汚れが出ることでえぐみが薄れ、よりおいしく食べることができます。
5分経ったらざるに移して軽く水洗いをし、水気をペーパータオルで拭いた後、ジッパー付きの保存袋に入れて、空気をしっかり抜いてから冷凍庫に入れましょう。生のまま冷凍保存した場合は1カ月ほど日持ちします。
生のまま冷凍した枝豆を食べる際は、凍ったままさやの両端をはさみで切り、塩を入れたたっぷりの湯で5分ほど茹でましょう。冷凍した枝豆300gに対して、お湯1L、塩大さじ1杯半が目安です。
次に、茹でた枝豆を冷凍保存する方法をご紹介します。枝豆を茹でる際も枝付きのものはさやを切り離し、塩もみの処理をしておきましょう。
枝豆300gに対してお湯1Lを使います。沸騰したお湯の中に大さじ1杯半の塩と枝豆を入れ、約3分半茹でましょう。茹で上がったらざるにあげ、うちわなどでなるべく早く冷ますことがポイントですが、このときに流水を使ってしまうと風味が逃げてしまうので避けてください。
枝豆が冷めたらジッパー付きの保存袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍庫に入れます。生のまま冷凍した場合と同様、茹でてから冷凍したものも1カ月程度日持ちします。
茹でてから冷凍した枝豆を解凍する際は、必要な分だけを皿に移し、食品用ラップをかけてから電子レンジに入れましょう。加熱時間の目安は、枝豆300gに対して電子レンジで約4分、100gに対しては約1分半です。もしくは、自然解凍で食べることができます。
冷蔵保存
枝豆は生のままでも冷蔵保存することが可能ですが、風味が落ちるためできるだけその日のうちに茹でてから冷蔵保存しましょう。
冷凍保存するときと同じ要領で枝豆を茹で、ざるにあげて完全に冷めてから密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存します。
生のまま保存しなければいけない場合は、枝付きのものはさやを切り離してから濡れた新聞紙で包み、ポリ袋などに入れて冷蔵庫で保存し、なるべく早く調理しましょう。
茹でたものでも、保存期間は3日程度です。それ以上に保存する場合は、冷凍保存がおすすめです。
常温保存
収穫後の枝豆は、時間の経過とともに甘さも風味も落ちていくために、買ったその日のうちに茹でるか冷凍するかが基本です。
冷蔵庫や冷凍庫の中身がいっぱいで入りきらないなど、常温保存を避けられない事情がある場合には、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んでからジッパー付きの保存袋に入れ、冷暗所で保存しましょう。
枝付きのものは枝からさやを切り離しておくことで、枝に養分や水分が移動するのを防ぐことができます。
ただし、基本的には常温保存には向かないため、できるだけ早く調理するか、冷凍庫で保存するようにしましょう。
枝豆を使ったおすすめレシピ紹介
茹でた枝豆をそのまま食べても十分おいしいですが、量が多すぎるときや生の枝豆を急いで使いたいときなどには、枝豆を活用した一品料理を作ってみましょう。
ここからは枝豆を使ったおすすめレシピをご紹介します。茹でた枝豆とは一味違う新しいおいしさを楽しんでみましょう。
おすすめレシピ1:枝豆ベーコンのじゃがいももち
茹でて冷凍した枝豆を活用したいときには、枝豆とベーコンの入ったじゃがいももちがおすすめです。
ベーコンの塩味と枝豆がマッチして、おつまみに最適な一品に仕上がります。茹でた枝豆を使うため、フライパンでの調理時間が短く済むのも嬉しいポイントです。
お弁当やお子さまのおやつにもおすすめのレシピです。
おすすめレシピ2:ブロッコリーとにんじんのごまサラダ
枝豆をサラダに使うと、食卓にきれいな彩りを添えてくれます。
枝豆をにんじんやブロッコリーと和えれば、見た目も美しく、栄養もたっぷりのサラダが完成します。ブロッコリーに絡んだごまと枝豆の歯ごたえがクセになるサラダです。
冷蔵保存で4日ほど日持ちもするため、毎日の常備菜としてもおすすめの一品です。
おすすめレシピ3:とうもろこしと枝豆のかき揚げ
旬のもの同士を組み合わせたかき揚げは、夏のおつまみにぴったりです。
とうもろこしも枝豆も生のまま使うため、面倒な下処理がいらず、買ってきたその日に作ることができます。塩を振って食べれば、とうもろこしと枝豆の甘みがより引き立ち、ビールを飲む手が止まらなくなる一品です。
冷めてもおいしいため、お弁当の彩りにもおすすめです。
枝豆の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
枝豆は常温保存には不向きのため、冷蔵か冷凍で保存するようにしましょう。冷蔵や冷凍で保存する場合も、茹でた状態と生の状態では方法が異なるため、それぞれの適切な方法を知ることが大切です。
枝豆の正しい保存方法を知り、おいしく使い切りましょう。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。