100均で購入できる便利なお風呂掃除道具とは?洗剤の選び方も紹介
2022/08/20
掃除の中でもどう掃除したらキレイになるのか分からないと頭を抱えがちなのがお風呂ですよね。気がついたらヌメリがあり、気がついたら水垢があり、気持ちが滅入ります。
お風呂には皮脂汚れ、湯垢、カビなど性質の異なる汚れが溢れています。性質が違うということは、それに合った洗剤でないと汚れを取り除くことはできません。しかし、お風呂用で販売されている洗剤はひとつの性質に偏っています。掃除しても掃除しても汚れが落ちないという悩みから解放されるためにも、この汚れにはこの洗剤を使用する!と把握しておくとスムーズに汚れも落ちてくれます。
また、どのような道具を使ったら効率よく掃除ができるのかも併せて紹介していきます。
お風呂掃除に必要な道具
お風呂掃除をする際に、必要な道具がいくつかあります。まずは、汚れを取る道具として、スポンジ、ブラシ、床用ブラシです。ブラシは柔らかいソフトブラシと固めのハードブラシがついている両面ブラシが便利です。また、お風呂用洗剤とカビ取り剤が必要になります。洗剤を使用する際は手荒れの原因になりますので、ゴム手袋をつけましょう。
塩素系洗剤でもあるカビ取り剤を使用する場合は、ゴム手袋だけでなく、マスクと保護メガネもあると安心です。
洗剤の選び方
お風呂の洗剤を購入しに行くと、どれを選んだらいいのか迷うほどたくさん種類がありますよね。「お風呂用」と書かれていたらどれも同じなのかな?と思いがちです。実はお風呂用でも性質の異なる洗剤がたくさんあります。洗剤の裏面の「液性」と書かれている欄を要チェックです。
洗剤は「酸性」「中性」「アルカリ性」の性質をもちます。汚れの種類によって、どの性質の洗剤を使用したらいいかが決まってきます。間違った性質の洗剤を選んでしまうと、いくら掃除しても汚れは落ちにくいまま。洗剤選びに悩まなくていいように、性質別に細かく説明していきます。
中性洗剤
中性洗剤は、酸性汚れとアルカリ汚れのどちらの性質の汚れも落とすことができます。また、低刺激ですので、素材を傷めるリスクも低く、安心して使用できる洗剤です。
汚れが頑固にならないうちに掃除をすれば、中性洗剤1本でお風呂掃除ができ、あれもこれも洗剤を揃える必要はなくなります。掃除をする際は、いきなり酸性洗剤やアルカリ洗剤を使用するのではなく、まずは中性洗剤で汚れが落ちるかを試すところからスタートしてみてください。
酸性洗剤
酸性洗剤は、アルカリ性の汚れを落とすのに適しています。アルカリ性の汚れには、石鹸カスや水垢などがあります。反対に、酸性の汚れを落とすのは苦手です。
酸性洗剤は、塩素系の洗剤と混ざると有毒ガスを発生してしまいます。一緒に使わないように注意してください。また、酸性洗剤は、使用する素材にも気をつけなければいけません。天然石を溶かす性質をもっているため、ステンレス浴槽や大理石の浴槽、アルミの洗面器に使うと跡が残る可能性があるので、使用しないようにしましょう。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は、酸性汚れを落とすのに適しています。酸性汚れには、油汚れや湯垢などがあります。反対に、アルカリ性の汚れを落とすのは苦手です。強いアルカリ性の洗剤は、刺激が強いので、必ずゴム手袋をつけてから使用するようにしましょう。
アルカリ洗剤は、アルミを剥げさせてしまいます。キッチンの換気扇やグリルなどは、アルミ製が多いですので、注意が必要です。油汚れに適している洗剤ですが、必ず使用する素材をチェックしてみてください。
鏡や水回りの掃除に使える便利道具
鏡や水回りには水垢などの汚れが溜まります。水垢も放置してしまうと、ガチガチの頑固な汚れに成長してしまいます。そうなる前に、対処しておきたいですよね。
汚れを落とすには、必ず洗剤が必要という訳ではありません。やり方次第では、洗剤がなくても落ちる汚れもあります。ただし、掃除方法を間違ってしまうと、素材に傷が入ってしまうこともありますので、注意が必要です。そこで、おすすめしたいのが、汚れを効率的に落としてくれる便利道具です。
100円ショップには、コスパのいい便利道具がたくさん販売されていますので、ご紹介していきます。
ペタっと貼れるクレンザーパッド
水垢掃除におすすめなのが、ペタっと貼れるクレンザーパッドです。水をつけて磨くだけで頑固な水垢が取れる優れもの。掃除をする時は、デコボコした面を使用します。デコボコ面を濡らして、水垢が気になる箇所を擦るだけ。掃除が終わった後は、磨く面と逆側の面が壁にペタっとつくようになっているので、収納にも困りません。
掃除の際は、使用できない素材もありますので、必ず取り扱い説明書を確認してから使うようにしてください。
ダイヤモンド ウロコとり
100円均一のダイソーで人気商品のダイヤモンド ウロコとり。浴室の鏡にはすぐウロコ汚れがつきますよね。そのウロコをキレイにしてくれる道具です。
模様がある側で擦ります。浴室のウロコも放置しすぎると、頑固な汚れに成長してしまうので、早めに対処するとウロコも落ちやすいです。
ウロコがついてきたなと感じたらダイヤモンド ウロコとりで擦ってみてください。ただし、このウロコ取りは、サイズが小さいので、数回の使用で研磨力が下がってきてしまうので、何度も繰り返し使うことには向いていません。
お風呂の壁に貼っておけるので、ウロコが気になる時にサッと掃除ができて便利です。
SDダイヤモンドパフ
お風呂、トイレ、洗面台などの鏡や水周りのウロコ汚れにおすすめ道具が、SDダイヤモンドパフです。汚れを擦る時は、模様がついている方を使用します。水をつけてただ擦るだけ。とても手軽に掃除ができます。ただし、掃除前に必ず「使用できない物」欄をチェックしてください。素材を傷つけてしまう恐れがあります。
また、使用できる素材であっても、水で濡らさずに乾燥したまま使用すると、効果がないだけでなく、素材を傷める原因にもなりますので、取扱説明書の確認は必須です。
メラミンスティック
セリアで買えるおすすめ商品が、メラミンスティックです。スティック状になっており、先端のメラミンスポンジも小さめだから、細かな箇所まで磨ける優れもの。
蛇口の細かな部分は、スポンジでは磨きにくいですが、メラミンスティックならストレスなく磨けます。
しかも、スペアつきですので、たくさん掃除ができ、コスパもいいです。スペアを使い切ってしまっても、メラミンスポンジをカットすれば、繰り返し使用できます。
マイクロファイバーぞうきん
セリアのマイクロファイバーぞうきんもおすすめです。メラミンスティックで蛇口を磨いた後に、マイクロファイバーぞうきんで磨き上げると、ピカッと輝きます。
洗面台の水垢やほこりを拭くことで、スッキリさせてくれる道具です。水回りは、水滴やホコリがないだけで、とても清潔に見えます。人の出入りが多い洗面台だからこそ、ホコリもたまりやすくなります。サッと手の届くところに置いて、気がついた時に掃除をしてみてください。
ガラスビーズで輝きマジック
幅が広く、水垢掃除に便利なのが、ガラスビーズで輝きマジックです。
水をつけて、陶器洗面台の頑固な汚れを落としてくれる優れもの。洗剤要らずというのが嬉しいポイントですよね。
裏面吸着加工されていますので、洗面台の側面にペタッと貼れて、収納にも困りません。気になった時にすぐに掃除ができるので、汚れを溜める心配から解消されます。
天井や壁、浴槽の掃除に使える便利道具
お風呂掃除をする時の大事なポイントは2点あります。1点目は、掃除をする際は、床に洗剤や石鹸カスなどを残さないためにも上から下の順番で掃除をしていきます。2点目は、洗剤をかける際は液だれの跡が残らないためにも、下から上の順番でかけていきます。
壁全体に洗剤をかけるというよりは、かけた場所から擦り、液だれ跡が残らないようにしましょう。その際に、役立つ便利道具を順に紹介していきます。
三角ヘッドバス洗い
三角ヘッドバス洗いは、浴槽やお風呂床の角が洗いやすい。角はスポンジやブラシが入りにくい箇所のひとつです。しかも、汚れが溜まりやすく、放置しすぎるとカビの発生の原因にもなります。ササッと手軽に角の掃除ができるので、とても便利な道具です。柄つきですので、浴槽やお風呂床の角だけでなく、天井を拭く時にも役立ちます。柄の部分はタオルバーに引っかけられるようになっていますので、収納にも困りません。
おふろ用 スリムブラシ
おふろ用スリムブラシは名前のごとくスリムなので、女性の手にもフィットして、力を入れて磨きやすいです。また、角などの狭い場所もブラシが行き届くので、お風呂床も隅々まで磨けます。お風呂の床はデコボコしているので、スポンジでは汚れがキレイに落ちにくいです。しかし、ブラシであれば、洗剤をかけて擦るだけで汚れもスルスルと落ちていきます。タイルや目地の掃除にあると便利な道具のひとつですね。
落ち落ち ハードクリーナーロング
ダイソーで販売されている、落ち落ち ハードクリーナーロング。長めの柄にスポンジがついているタイプですので、手の届きにくい天井や浴室扉の上や壁の上の方を磨くことができます。軽い汚れであれば、スポンジを水で濡らして擦ってみてください。もし、それだけでは汚れが取れにくい時は、中性洗剤をスポンジに吹きかけて掃除してみてください。ハードクリーナーロングのスポンジはつけ替えタイプになりますので、スポンジ部分が汚れたらスペアを購入して使い続けることができます。
カビとり ハンディ
気がついたら壁に黒いカビがポツポツと発生していますよね。そんな時は、ダイソーで販売されているカビとり ハンディがおすすめです。
研磨粒子を含んだ不織布が、水だけで汚れを落としてくれます。カビ掃除にはよく塩素系の洗剤を使用しますが、すぐに洗剤を使うのではなく、発生したばかりのカビでしたら、水だけで取れる本商品がおすすめです。
カビは放置してしまうと、ますます繁殖してしまいます。ハンディカビとりをタオルハンガーに引っかけてお風呂内に置いておけば、気がついた時にサッと掃除ができますよ。
床や排水溝の掃除に使える便利道具
お風呂の床や排水口は、様々な性質の汚れが溜まりやすい場所です。意識して定期的に掃除をしないとすぐに頑固な汚れに成長してしまいます。床は、早く対処しないと目に見えて汚れが溜まっていきます。
また、排水口は、髪の毛などがドロドロのヌメリ汚れになってしまうと、掃除がさらに嫌になりがちです。そうならないためにも、便利道具を活用して、ササッと掃除の習慣をつけていきましょう。
道具もお風呂のタオルバーに引っかけて収納でき、すぐに手の届く場所に置けます。お風呂からあがる前に、ササッと掃除を心がけるようにしてみてください。
タオルバーにかけられるタイルブラシ
床のタイル掃除におすすめの道具が、セリアのタオルバーにかけられるタイルブラシです。溝の汚れはかき出すのに苦労しますが、これはブラシ部分がつき出ているので、楽々掃除ができます。
お風呂の床の溝は、汚れや水分が溜まりやすいので、赤カビも発生しやすい場所になります。赤カビが発生すると、徐々に繁殖してしまいます。赤カビは洗剤がなくても擦れば除去できるので、タイルブラシを活用してみてください。
タオルバーにかけられる構造になっているので、収納に困らないところも嬉しいポイントです。
泡もちがいい!バス用排水口ブラシ
排水口の掃除におすすめなのが、セリアの泡もちがいい!バス用排水口ブラシです。普段は髪の毛を除去するだけでも、排水口内を定期的にしっかりとブラシで磨き、ヌメリを溜めないことが大事です。
この泡もちブラシは、先割れのブラシと、ハードブラシの2種類が組み合わさり、泡もちがよく隅々まで洗うことができます。
ブラシの柄の裏側に、ピンセットもついているので、排水口内のごみを取り除くのに便利です。
排水口には、石鹸カスなどの汚れがこびりつきがちですので、泡もちブラシでしっかりと掃除してみてください。
アフターケアにばっちりなカビ防止グッズ
お風呂に発生して頭を抱えるのがカビ汚れですよね。黒カビ、赤カビと種類の違うカビが発生。赤カビを放置していると、赤カビをエサにして黒カビが繁殖していきます。カビを発見したら、まずは除去すること。今以上に繁殖させないように掃除をしましょう。
その後は、カビを発生させない予防も大切です。カビは、アレルギーを引き起こしたりすることもあり、放置しているとリスクがあります。まずは、カビを発生させない対策をし、それでもカビが発生してしまったら、早めに除去していきましょう。100円ショップにも便利なカビ防止グッズがありますので紹介していきます。
スクレーパー
カビの原因は3つあります。水分、温度、栄養(汚れ)です。この3つの条件が揃うとカビが発生しやすくなります。3つの条件が合致しやすいのがお風呂です。カビを発生させないためにも、お風呂から出る時に、水分を取り除くことが大切です。
タオルでお風呂内を拭くのも毎日はなかなかできません。その時に役立つのが、スクレーパー。スクレーパーでお風呂の壁や浴槽、床の水気をきって、カビの原因となる条件を減らしていきましょう。
カビ汚れ防止マスキングテープ
カビを発生させない予防対策も100円均一アイテムでやっていきましょう。そこでダイソーで人気な商品が、カビ汚れ防止マスキングテープです。このテープを貼る前に、すでにカビが発生していたら先にカビ掃除をしましょう。そして、貼る箇所のホコリや汚れをしっかりと取り除きましょう。
テープを貼る、おすすめの場所としては、お風呂場の窓枠やドア、キッチンのコンロやシンクのコーキング部分です。カビ発生の3つの条件が揃いやすいお風呂やキッチンに活用してみてください。
防菌防カビシート
ダイソー商品でカビ予防ができるのが、防菌防カビシート。お風呂内に吊るすだけで防カビになるなら試してみたいですよね。家にある紐をシートに通して、吊るすだけ。
シートの色が変わるので、シート交換時期も分かって助かります。使用期間の目安は約1か月です。お風呂の広さが1坪の広さであれば、シート1枚でOK。お風呂の広さによって、枚数は調整してみてください。
シートに抗菌剤が使われていますので、嫌な臭いも抑制できる優れもの。ただし、シート自体に抗菌剤の独特なニオイがするので、開封する時はご注意を。
100均のお風呂掃除道具で綺麗な状態を保とう
様々な性質の汚れで溢れているお風呂。掃除してもキレイにならないと苦手に感じている方も多いかと思います。しかし、100円均一アイテムを活用して、キレイを維持していきましょう。
今回紹介したアイテムはお風呂だけでなく、キッチンや洗面台、トイレの手洗い場など家のあらゆるところにも活用できます。汚れを溜めると掃除もより大変になりますので、100円均一アイテムでコンスタントに掃除をして、家の中のキレイをキープしてみてくださいね。
■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。