ヨーグルトは冷蔵保存するのが一般的ですが、冷凍保存できることをご存じでしょうか。冷凍方法を間違うと分離してしまうこともあるため、本記事を参考にしてヨーグルトの冷凍保存について覚えておきましょう。アレンジレシピも紹介しているため、毎日の食生活に活かせます。
ヨーグルトを冷凍する際の注意点
- ヨーグルトの冷凍は分離しやすい
- 冷凍すると風味や食感が異なることもある
ヨーグルトの冷凍保存が推奨されていないのは、プレーンヨーグルトを冷凍すると解凍時に分離してしまうためです。プレーンヨーグルトに砂糖やはちみつ、ジャムなどを少量加えて冷凍すれば、解凍時の分離を避けられます。
ヨーグルトを冷凍すると分離を免れても、冷蔵ヨーグルトとは異なった風味や食感になるため、注意が必要です。冷凍ヨーグルトに合ったアレンジレシピで楽しみましょう。
また、ホームページや製品パッケージに「冷凍保存を推奨しない」旨を記載しているメーカーもあるため、デメリットを理解したうえで冷凍してください。
ヨーグルトは砂糖を加えて冷凍するのがおすすめ
プレーンヨーグルトを冷凍するときは、解凍時の分離を避けるために砂糖を加えることをおすすめします。ここでは、ヨーグルトを冷凍する際の手順を紹介します。
なお、加糖タイプのヨーグルトを冷凍するときは、以下の手順の「砂糖を加える」部分は不要です。
1.ヨーグルトに10%程度の砂糖を加えよく混ぜる
ヨーグルトに加える砂糖は、ヨーグルトの10%程度にします。100gのプレーンヨーグルトの場合は、大さじ1杯程度の砂糖が適量です。砂糖を加えた後は、スプーンやヘラなどを使って、まんべんなく混ぜ合わせてください。
2.小分けにして冷凍庫へ
砂糖を加えたヨーグルトは、保存用容器や保存袋などに入れて冷凍します。冷凍するときは、1食分ずつになるよう小分けしておきましょう。保存袋で冷凍する場合は、薄く広げて冷凍しておけば、使う分量にあわせて折って使えるため、便利です。
冷凍する際は、保存用容器や保存袋の下に金属製のバットやトレイを敷いて冷凍庫に入れます。保存期間は約1カ月程度です。
ヨーグルトの解凍方法
冷凍したヨーグルトは、冷蔵室内で半日ほどかけて自然解凍しましょう。冷凍前の状態に比べ、少々ゆるめになりますが、分離せずにそのまま食べられます。なめらかなヨーグルトとして、アレンジなしでも食べられます。
冷凍ヨーグルトの保存期間は?
プレーンヨーグルトを冷凍した場合、約1カ月保存することができます。冷蔵保存したヨーグルトは、種類によって多少の違いはありますが、保存期間は2~3週間程度です。冷凍保存することにより、保存期間を延ばせることになります。
大量にヨーグルトがある場合は、冷凍保存も検討してみましょう。冷凍により冷蔵時とは異なる食感に変わりますが、やわらかくなめらかな舌触りのヨーグルトを楽しめます。
冷凍したヨーグルトの活用レシピ
冷凍したヨーグルトは、冷凍のままの場合も、解凍した場合も、冷蔵時とは異なる食感や風味を楽しめます。
ここでは、冷凍したヨーグルトを使って作るアレンジレシピを紹介します。アレンジレシピで使用している食材を少し変えるだけで、さらに自分なりのレシピを考案することも可能です。冷凍ヨーグルトを活用するレシピを試してみましょう。
ミルクリンゴシャーベット
ミルクリンゴシャーベットは、解凍してヨーグルトとして食べる目的ではなく、はじめからシャーベットになるように工夫して冷凍します。
ミルクリンゴシャーベットは材料を混ぜ合わせて凍らせるだけ、というとても手軽につくれるデザートです。リンゴジャムとヨーグルトがあればつくれるため、お子さんのおやつに困ったときに作ってみてはいかがでしょうか。
シャーベット用のミックス粉を使わなくても、ヨーグルトは氷のようにカチカチに凍ることがないため、冷凍庫に入れおけばシャーベット状態になります。
バナナとヨーグルトのスムージー
バナナとヨーグルトのスムージーは、冷凍ヨーグルトとバナナがあればすぐにつくれるレシピです。
ここで紹介しているレシピでは、凍らせたバナナとヨーグルトの組み合わせで調理していますが、冷凍ヨーグルトとバナナの組み合わせ、どちらも冷凍した組み合わせでも調理できます。
材料をミキサーにかけるだけのレシピのため、材料さえあれば時間がないときでも手軽につくれ、おやつにも朝食のおともにもおすすめです。
フローズンヨーグルト
ヨーグルトを凍らせてフローズンヨーグルトをつくるときは、凍らせる前にヨーグルトとバニラアイスを混ぜておく必要があります。プレーンヨーグルトとバニラアイスを混ぜて冷凍したら、あとはジャムやミントなどといっしょにお皿に盛り合わせましょう。
20~30分程度で凍るため、時間がないときにもおすすめのレシピです。ジャムを使わなくてもおいしく食べられます。バニラアイスを抹茶やストロベリーなどのフレーバーアイスに変更しても楽しめるでしょう。
冷凍ヨーグルトを上手に活用しよう
プレーンヨーグルトを分離させることなく冷凍保存する方法について、理解できたでしょうか。分離してしまって水分が失われることもないため、ヨーグルトに含まれる栄養を逃すことなく長めの保存が可能になります。
ヨーグルトの冷凍保存方法を身に着けることで、ヨーグルトの食べ方の幅を広げて、積極的に食生活に取り入れていきましょう。