【管理栄養士監修】「ヨーグルト」の賞味期限切れはいつまで食べられる?正しい保存方法は?
2020/06/14
ヨーグルトは気がつくと賞味期限が切れてしまっているということがあります。ヨーグルトは乳製品なので、賞味期限が少しでもすぎてしまうと食べるのは危険ではないかと悩んでしまう人もいます。また、ヨーグルトは傷んでも見分けが難しいこともあるので注意が必要です。
ヨーグルトは賞味期限が過ぎても食べられる?
ヨーグルトは健康に良いため、朝食に食べるという人は多いです。そして、ヨーグルトを毎朝食べるという人の中には、常に多めにストックを用意しておくという人もいるでしょう。
しかし、ヨーグルトをストックしておくことで、気がつくと賞味期限が切れてしまっているということもあります。ヨーグルトは乳製品なので、賞味期限が少しでもすぎてしまうと食べるのは危険ではないかと悩んでしまう人もいます。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とはその製品を美味しく食べるための品質が保たれる目安の期限のことです。そのため、賞味期限のすぎた食品は、風味や食感などが変化しますが、すぐに食べられなくなるわけではありません。
しかし、製品によっては賞味期限ではなく、消費期限がパッケージに表記されていることがあります。消費期限は主に傷みの早い製品に記載されていて、安全に食べられる目安の期限です。
【種類別】ヨーグルトの賞味期限は?
ヨーグルトと言っても、その種類はいろいろあります。ヨーグルトの種類は製法や原料などによって変わります。製法や原料が異なるため、ヨーグルトは種類によって賞味期限も異なることがあります。
また、特徴として、ヨーグルトは発酵食品のため、製造されてから時間が経つほど発酵が進み酸味が強くなります。そのため、賞味期限に近づくほど、さらに時間が経つほど酸味が強くなっていきます。
<プレーンヨーグルト>の賞味期限は?
プレーンヨーグルトとは乳を乳酸菌で発酵させ、砂糖や果汁などの副原料を加えられていないシンプルなつくりのヨーグルトです。副原料が加えられてないので、味もシンプルです。そのため、アレンジレシピで活躍をしてくれます。
ただし、味がシンプルなので、そのまま食べると少し物足りないと感じる人もいます。プーレンヨーグルトの賞味期限は約2週間ほどです。
<ハードヨーグルト>の賞味期限は?
ハードヨーグルトとは乳を発酵させて寒天やゼラチンなどで固めたヨーグルトです。また、ハードヨーグルトにはプレーンタイプの物もありますが、砂糖や果汁などの副原料で風味を調整されているものが一般的です。
プレーンタイプよりも副原料が加えられている分、味や風味があるのでそのまま食べても物足りなさは感じにくいです。ハードヨーグルトの賞味期限は3週間ほどです。
<ソフトヨーグルト>の賞味期限は?
ソフトヨーグルトはハードヨーグルトのように固まっておらず、なめらかな食感で主にデザート感覚で楽しむことができるタイプのヨーグルトです。そのため、フルーツやアロエなどが加えられていることも多いです。
そのままでおいしく食べられるため、朝食に食べるヨーグルトとしても選ばれやすいです。加えられている食材によって多少前後はありますが、賞味期限は2週間から3週間ほどです。
<ドリンクヨーグルト>の賞味期限は?
ドリンクヨーグルトは、ヨーグルトを攪拌させて液状になったドリンクタイプのヨーグルトです。主に砂糖や果汁などが加えられて、ジュースやスムージーのように味を楽しみながら飲むことができます。
ドリンクヨーグルトは手軽に飲むことができるため、食べるタイプのヨーグルトよりも好まれることもあります。ドリンクヨーグルトの賞味期限は2週間から3週間ほどです。
【保存方法別】ヨーグルトの賞味期限は?
ヨーグルトにはいろいろいろな種類があり、それらは製法や原料が異なります。そのため、賞味期限も異なってきます。また、ヨーグルトの種類だけでなく、その保存方法によっても賞味期限は変化します。
ヨーグルトの保存方法や保存状況によっては、パッケージに記載されている賞味期限よりも早く賞味期限を迎えてしまうこともあるので注意しましょう。
未開封のヨーグルトの賞味期限
ヨーグルトは種類によって賞味期限に多少の違いはありますが、基本的には2週間から3週間ほどのものが多いです。しかし、これらのパッケージに記載されている賞味期限は未開封の状態で、なおかつ正しい方法で保存されていた場合のものとなります。
そのため、未開封のヨーグルトの賞味期限は正しい方法で保存するのであれば、パッケージに記載されている賞味期限に従うことになります。
開封済みのヨーグルトの賞味期限
ヨーグルトのパッケージに記載されている賞味期限は未開封の状態で、また正しい方法で保存されていた場合で設定されています。もし、ヨーグルトを開封してしまった場合には、空気に触れてしまうので賞味期限は短くなります。
開封後の保存方法によって、賞味期限は前後しますが、ヨーグルトでは開封後はすぐに食べるように注意書きされていることが多いです。遅くとも、2~3日以内に食べるようにしましょう。
冷蔵庫で保存したヨーグルトの賞味期限
ヨーグルトのパッケージに記載されている賞味期限は、未開封で正しい方法で保存した場合の設定となっています。ヨーグルトにとっての正しい保存方法は冷蔵庫での保存です。ヨーグルトは10℃以下で保存する必要があります。
そのため、未開封のヨーグルトは冷蔵庫で保存しておけば、パッケージに記載されている賞味期限までは品質を落とさずに食べることができます。
冷凍庫で保存したヨーグルトの賞味期限
ヨーグルトを冷凍してしまうと、解凍時に水分が分離してしまい、ヨーグルトらしいなめらかな食感には戻りません。そのため、基本的にはヨーグルトは冷凍庫ではなく、冷蔵庫で保存しましょう。
どうしても冷凍庫保存したい場合には、フローズンヨーグルトとして凍ったまま食べたり、食材の漬け込みなどに利用しましょう。冷凍庫でヨーグルトを保存した場合の賞味期限は、冷蔵庫よりも温度が低く、発酵を抑えられるため、少し長くなると考えてもいいでしょう。
賞味期限が過ぎて傷んだヨーグルトの特徴
傷んだヨーグルトを食べてしまうと、当然ながら危険なため、食べないようにしないといけません。ヨーグルトは発酵食品のため、傷んでもわかりにくいことがあります。
また、賞味期限は品質が保てる目安の期限なので、少しすぎただけであれば問題なく食べることができますが、保存状況によってはその賞味期限が早まり、傷みが始まっている可能性もあります。
そのため、賞味期限がすぎたヨーグルトは必ずその状態を確認しましょう。
特徴1:カビが生える
ヨーグルトは発酵食品のため、腐敗していても臭いや見た目でわかりにくいことがあります。そのため、賞味期限は品質が保てる目安の期限のため、少しすぎたくらいであれば問題なく食べられる食品もありますが、ヨーグルトは避けた方が良いでしょう。
ヨーグルトが腐敗した場合のわかりやすい見た目の特徴としては、カビが生え始めて変色をすることです。そのため、いつもと違うと違和感を感じた場合には食べないようにしましょう。
特徴2:味が変わる
ヨーグルトは腐敗してもわかりにくいことがあります。そのため、見た目だけでは腐敗に気がつかずに口にしてしまう可能性もあります。通常、ヨーグルトは時間が経つと乳酸菌が発酵して酸味が強くなります。
しかし、腐敗が進んで雑菌が増えてくると、酸味が薄くなってきます。そのため、賞味期限が近づいていたり、過ぎてしまったときに、酸味が少ない場合にも注意しましょう。
【日数別】賞味期限切れのヨーグルトはいつまで食べられる?
賞味期限はその製品が美味しく食べられる品質を保てるまでの目安の期限です。そのため、賞味期限が過ぎても、品質が落ちるだけですぐに食べられなくなるわけではありません。
しかし、ヨーグルトは乳製品で、腐敗してもわかりにくいことがあります。そのため、できれば賞味期限切れとなった場合は食べることを避けた方が良いでしょう。
もし、賞味期限切れのヨーグルトを食べる場合は、経過日数と状態を必ず確認しましょう。
賞味期限が1~3日過ぎたヨーグルト
未開封の状態で、正しく保存されていたヨーグルトであれば、賞味期限が1日過ぎたくらいであれば問題なく食べられることが多いです。
ただし、ヨーグルトの多くには開封後は早めに食べるように注意書きがされていることが多いです。それだけ、品質が変わりやすい食品ということができます。
また、賞味期限がわずかに過ぎただけでも、ヨーグルトの保存状態によっては傷むことがあるので、必ず状態を確認しましょう。
賞味期限が1週間過ぎたヨーグルト
賞味期限が1週間も過ぎてくると、ヨーグルトと水分が分離してホエイが浮かんできます。ホエイは高たんぱく低脂肪で、カルシウムなどのミネラルやビタミンを含み身体に良い成分です。しかし、ホエイが増えてくると全体的に水っぽい食感となります。
また、見た目は問題なくても、賞味期限から1週間以上経っていれば腐敗が始まっている可能性もあります。そのため、賞味期限を1週間も過ぎたヨーグルトを食べることはできれば避けるようにしましょう。
賞味期限が1カ月過ぎたヨーグルト
賞味期限が1カ月も過ぎていると、さすがに未開封で正しい保存ができていたとしてもヨーグルトは傷んでいる可能性があります。賞味期限からこれだけの期間が過ぎていると、ヨーグルトに雑菌が増えていることもあります。
また、腐敗して臭いを発していることもあります。このような状態になったヨーグルトは食べないようにしましょう。それにより、見た目に問題がなくても傷んでいる可能性が高いので食べないようにしましょう。
ヨーグルトの正しい保存方法
ヨーグルトは正しい方法で保存をしないと賞味期限を縮めてしまいます。また、賞味期限が短くなることで、ヨーグルトが傷み始める時期も早まってしまう可能性があります。
ヨーグルトを傷ませてしまい、捨てなければいけなくなるようなことを避けるためも、ヨーグルトは正しい方法で保存して長持ちさせましょう。
冷蔵庫で保存する
先に述べた通り、ヨーグルトの保存には冷蔵庫が適しています。ヨーグルトは10℃以下になると乳酸菌が休眠状態になって発酵の速度が落ちます。ただし、完全に発酵が止まるわけではないので、冷蔵庫でもあまり長く保存をしていると傷んでしまいます。
冷凍庫も10℃以下でヨーグルトを保存することができますが、解凍時に水分が分離してしまうので、元どおりにはなりません。ヨーグルトをそのままの状態で食べるのであれば、冷蔵庫に保存しましょう。
衝撃を与えないように保存する
ヨーグルトは冷蔵庫で保存することが適しています。しかし、冷蔵庫の中でもドアポケットに入れて保存することは避けましょう。ドアポケットに入れておくと、冷蔵庫を開け閉めするたび、ヨーグルトに衝撃を加えてしまうことになります。
ヨーグルトは衝撃を受けるとホエイが出てきて食感が変わりやすくなってしまいます。そのため、ヨーグルトは衝撃がかからない場所で保存するようにしましょう。
賞味期限切れのヨーグルトには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限は美味しく食べることができる品質を保てる目安の期限です。そのため、賞味期限が過ぎてもすぐに食べれなくなるわけではありません。ただし、賞味期限は保存方法によって短くなってしまうことがあります。
また、ヨーグルトは傷んでもわかりにくいこともあるので、保存状態が悪い状態で長く放置していたり、賞味期限が切れている場合には無理をして食べないようにしましょう。