「片づけたいけど、どこから手をつければいいかわからない」と悩んでいるかたは多いのではないでしょうか。ものがあふれかえった家では、何が不要なのか見極めるのも大変です。
整理収納のプロの視点では、片づかない家に共通して存在する不用品がいくつかあります。それらを処分するだけで、驚くほど家がスッキリするはず。今回は、整理収納アドバイザーで100均やプチプラアイテムにも詳しいライター、山岡さくらさんに、「見直してほしい4アイテム」を教えてもらいました。
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期限切れの食品・調味料
冷蔵庫や食品収納の奥をチェックしてみてください。賞味期限や消費期限が切れた食品や調味料が眠っていませんか?「もったいない」という気持ちはわかります。ですが、期限切れの食品は品質が劣化するだけでなく、健康を害する可能性もあります。
少し使って忘れていた調味料なども冷蔵庫の奥で忘れ去られていることが多いもの。賞味期限はあくまでも未開封の状態での期限です。開封後は風味が落ちたりいたんだりしているかもしれません。
この機会に思い切って処分し、定期的にチェックするようにしましょう。食品ロスを減らす意識はとても大切ですから、今後は食べきれる分だけ買うようにしたいですね。
使わない紙袋・ビニール袋
お店でもらう紙袋やビニール袋。「何かに使えるかも」とため込みがちなアイテムです。少量なら問題ありませんが、使い切れない量を保管して収納スペースを圧迫しているケースをよく目にします。
本当に必要な数枚を残し、あとは思い切って処分しましょう。自治体によっては資源ごみとして回収している場合もあります。マイバッグを持ち歩いてレジ袋は買わないことも増やさないことにつながります。
壊れているもの
動かなくなった家電、壊れたおもちゃなど、修理する予定はないのにそのまま放置してしまうこともあります。とくにふつうのゴミとして出せないものは捨てにくくて放置してしまいがち。
壊れた家電は場所を取るだけでなく、見た目もよくありません。小型家電であれば不燃ごみで回収してもらえる場合もありますし、大きなものは粗大ごみとして処分しましょう。不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。放置してしまうと忘れてしまうので、早めに処分しましょう。
試供品・ノベルティグッズなどのもらいもの
もらうことの多い試供品やノベルティグッズ、旅行の際に持ち帰ったアメニティグッズなど、使わずにたまっていませんか?「そのうち使おう」と思っているうちに、結局期限が切れてしまったり、存在を忘れてしまったりしがちです。
すぐに使い切るために手に取りやすい場所にひとまとめに。それでも使い切れない分は処分がおすすめ。以前化粧品の試供品が大量に出てきたかたや、コレクションですか?というほどにホテルの歯ブラシが出てきたかたもいらっしゃいました。ノベルティグッズも、本当に気に入っているもの以外は思い切って処分することで、ムダなものを収納するスペースを減らすことができます。
今日から始める!スッキリ空間への第一歩
今回は、片づかない家にありがちなもの4選をご紹介しました。これらのものを処分するだけでも、家の中は驚くほどスッキリします。不要なものを手放すことで、自分にとって本当に必要なもの、大切なものに囲まれた快適な空間を手に入れることができます。
大切なのは、「もったいない」という気持ちにとらわれすぎないこと。「もったいない」という気持ちとしっかりと向き合うことも、この先不要なものを家に入れないためには必要なことなんです。
片づけは、単にものを整理するだけでなく、心も整理する効果があります。スッキリとした空間で、より快適な生活を送ってみませんか?
■執筆/山岡さくら…元汚部屋出身、面倒なことは大嫌いなずぼら整理収納アドバイザー。無印良品、ニトリ、100均、3COINSなどのシンプルでプチプラなアイテムを活用した収納を得意としている。
編集/サンキュ!編集部