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お風呂のカビを防止する方法とは?おすすめのグッズもあわせて紹介

2022/10/15

お風呂掃除で一番大変だなと感じるのがカビ掃除ではないでしょうか。気が付いたら、赤カビや黒カビがあちらこちらに。早く取り除かなきゃと思いながらも、バタバタしていると、ついつい後回しに。あっという間に頑固な根強いカビ汚れになってしまいます。せっかくカビ掃除をしてキレイになっても、またカビが?!と同じことの繰り返しに。こうならない為にも、カビ予防が大切になってきます。

カビ予防と言っても、難しいことはありません。今日からすぐ始められる方法もたくさんあります。日々のちょっとした習慣でカビ予防ができますので、できることから是非始めてみてください。

"家の景色を変える"ハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラ...

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カビが生える原因って?

新しいモダンなバスルームに大きな白いバスタブ
Torsakarin/gettyimages

気が付いたら「こんなところにもカビが?!」ということありますよね。実は、カビが発生するのは、3つの要因が揃った時です。その3つの要因とは、「温度・水分・栄養」です。温度は20℃~30℃を好みます。また、水分はお風呂には十分すぎるほど、床や壁のあちこちに水滴が付いています。そして、人から出た皮脂汚れや石鹸カスなどが栄養となります。よって、お風呂には、カビが成長するには最適な環境が整っていると言えます。

「温度・水分・栄養」この3つの要因が揃った時に、カビが活発に増え始めてしまいます。いかにしてこの要因をなくすかが大事なポイントとなっていきます。

カビの原因となる汚れが溜まる場所

身体から出た皮脂汚れが泡と共に、床や壁に飛び散ります。それを栄養源としてカビは増殖していきます。特に汚れが付きやすくなる箇所は、肩の位置より下の範囲と汚れが流れ込む排水口周辺です。

身体を洗う時に、お風呂のイスに座って洗う人もいれば、立ったまま洗う人もいらっしゃいますよね。立ったまま洗うと、泡がより高い位置まで飛び散ってしまいますので、広範囲でカビが増殖する恐れがあります。

お風呂に生える2種類のカビ

お風呂に発生するカビには2種類あります。その2種類とは、「黒カビ」と「赤カビ」です。シャンプーボトルや棚などの掃除を怠ると、うっすら赤みが出てくる箇所があります。それが「赤カビ」です。

お風呂の隅やゴムパッキン、天井などに発生するのが「黒カビ」です。赤カビと黒カビの発生する場所は少し変わってきます。同じカビでも、特徴が異なってくる為、掃除方法も違ってきます。「黒カビ」「赤カビ」のそれぞれの特徴を把握して、いざカビが発生してしまっても、対処できるようにしておきましょう。

1:黒カビ

カビと聞いて思い浮かぶのは、黒カビではないでしょうか。黒カビとは「クラドスポリウム」というカビの一種です。黒カビは、成長すると胞子を作り出します。胞子は目に見えないので、知らず知らずのうちにお風呂内を浮遊し、壁や床、天井、ドアなどに着床し、またその場で黒カビとなります。

黒カビは、着床すると根をはって成長するので、擦ったくらいでは取れません。掃除で苦労するのも黒カビの特徴です。また、胞子がお風呂だけでなく、家中に浮遊されることもありますので、注意が必要です。

2:赤カビ

お風呂の床や棚に気が付いたら発生する赤いぬめり。赤カビです。しかし、赤カビは実はカビではなく、「ロドトルラ」という酵母菌のことです。特に水分が残りやすい場所に発生します。例えば、シャンプーなどのボトル、ラック、お風呂用イス、洗面器、排水口などです。

この赤カビには毒性はありません。ただし、放置していると危険です!黒カビはこの赤カビをエサとして増殖してしまうからです。赤カビも気が付いたらすぐに掃除をすることが大切です。

お風呂のカビを防止する方法

バスルームのクリーニング
bee32/gettyimages

お風呂のカビは、発生してから除去するのは大変です。まずは、カビが発生しないように予防することが大切です。カビの発生要因でもある「温度・水分・栄養」この中のひとつでも取り除き、発生する確率を低くしていきましょう。また、お風呂は、家族みんなが毎日使う場所でもあります。カビを発生させない為に、家族にも協力してもらいましょう。

カビを予防する方法はたくさんあります。お風呂をあがるタイミングでササッとできることも多く、手間がかかることもあまりありません。順番に紹介していきますので、まずは、できることからひとつひとつ試してみてください。

洗剤を使って目に見えるカビを掃除する

カビの掃除で一番効果的なのは、塩素系洗剤を使用する方法です。強い洗剤ではありますが、根強いカビによく効きます。しかし、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭や、あまり強い洗剤を使われたくない方は、塩素系洗剤の代わりに、重曹とクエン酸をおすすめします。

まず、重曹をペースト状にしてカビに密着させます。その上から、クエン酸スプレーを吹きかけ、ラップで覆い、1時間放置します。1時間経過したら、ブラシでカビ部分を擦り落とし、しっかり水で洗い流して完了です。

浴槽の蓋をかける

浴槽にお湯を溜めている時は、蓋をかけておきましょう。湯気がお風呂内の温度や湿度を上げてしまいます。蓋をしておくことで、温度を上げるのを防いでくれます。お湯の保温もでき、追い焚きをせずエコにも繋がります。

また、残り湯を使って、洗濯をする際は、お湯が温かいと、洗濯の皮脂汚れなども落ちやすくなります。お風呂の蓋を使うことは、メリットがたくさんですので、おすすめです。

充分に換気を行う

入浴後は、必ず換気を行いましょう。お風呂内にこもった熱気や湿気を追い出しましょう。新しい空気が入ってこないと換気することができません。その為にも、必ず通気口を確保してください。ここで気を付けなければいけないのが、通気口にホコリなどの汚れが溜まりすぎていないかです。汚れが溜まっていると、風の通りを遮ってしまいます。

汚れが溜まっている場合は、必ず掃除をしてみてください。24時間換気が付いていない場合は、お風呂のドアを少し開けたりして新しい空気を入れてみてください。

アルコールで消毒する

カビ退治に欠かせないのが、アルコールです。黒カビはアルコールに弱いので、繁殖を防ぐことができます。また、赤カビもアルコールをスプレーすることで、除菌ができます。

ここで、大事なポイントとしては、アルコールをスプレーする前に、お風呂用洗剤を使ってぬめりを除去しておきましょう。除菌と記載のあるスプレーがたくさん販売されていますが、アルコール濃度が低すぎると効果がありません。アルコール濃度は70%以上の製品を選ぶと除菌にも効果的です。

お湯のシャワーで汚れを落とす

水の消費量を減らすために節水構造を備えた現代のシャワーヘッド
Ralf Geithe/gettyimages

お風呂の床や壁に泡と共に汚れがついていると、それを栄養分としてカビが増殖してしまいます。栄養分をなくす為にも、お風呂から出る前には、壁や床にシャワーをかけましょう。

カビは高温に弱いです。50℃以上のお湯をカビに向かって5秒以上かけ続けることで退治することができます。逆に冷たいシャワーをお風呂内にかけて、温度を下げるという方法は、水滴が残りやすくなるので、避けましょう。

水気を取り除く

カビが発生する場所には必ず水分があります。カビは水分大好きです!その水分を取り除くことで、カビの繁殖を抑えましょう。

浴槽のお湯は家族全員が入り終わったら、すぐに抜きましょう。また、お風呂からあがる際に、水分をできる限り取り除きます。とても便利な道具がスクイジーです。100円均一にも売っています。お風呂用に置いておくのもおすすめです。壁、床、浴槽内の水分をサクサクと取り除くことができます。

また、スクイジーで取り切れなかった隅の水分はタオルで拭いておきましょう。

収納を見直す

お風呂内に置いているシャンプーやボトル系をラックに置きっぱなしにしていると、ぬめりが発生してしまいます。ぬめりがあると、そこから赤カビが発生してしまいます。そうならない為にも、収納を見直すことをおすすめします。

ラックは、通気性のいいラックを使うこと。ラックに置かずに、吊るすタイプの収納にすること。おもちゃ類はネットにまとめて入れて、吊るして保管すること。ボトルなどがたくさんある場合は、かごに入れて、持ち運びできるようにし、常にお風呂内に置いておかないようにすること。できることから試してみてください。

防カビ君煙剤を使用する

カビの原因菌は目には見えないですよね。どこにいるのか分からない状況であれば、どこをどう掃除していいのかも悩みます。そんな悩みを解決してくれるのが、お風呂用の防カビくん煙剤です。除菌成分が含まれた煙がお風呂の天井、隅、壁、床など隅々まで行き渡らせてくれます。

防カビくん煙剤は、2カ月ごとにすると、カビの発生しにくい環境を整えることができます。ついつい2カ月ごとに、防カビくん煙剤をするのを忘れそうという場合は、偶数月(または奇数月)にすると決めておけば、忘れにくくなります。

カビ予防におすすめのグッズ

カビ予防も日々の積み重ねとなります。しかし、バタバタした日常を送っていると、毎日の水切りやタオル拭き、換気等も忘れてしまいがち。気が付いたら赤カビや黒カビが発生しているということも珍しくありません。そんな時は、便利なアイテムをしっかりと活用していきましょう。

お風呂内に煙を充満させるくん煙剤タイプや吊り下げるだけのタイプと様々です。数カ月に1回でカビを予防できるのであれば、気持ち的にもとても楽ですよね。これさえ使えば、何もしなくて大丈夫!!という訳ではないですが、日々の習慣と併せてカビ予防として大いに活躍してくれるアイテムです。

おふろの防カビくん煙剤

おふろの防カビくん煙剤は、除菌成分でもある銀イオン(Ag)の煙をお風呂の隅々まで届けてくれます。この煙が、目に見えない黒カビの原因菌を除菌してくれます。原因菌がいなくなることで、黒カビが生えてこなくなります。2カ月に1回のペースで使うだけ。しかも、使い方もとても簡単。

水を入れて、お風呂のドアを閉め切り、90分以上放置。その後、30分換気をするだけ。面倒な準備物もないので、すぐにでもカビ予防が始められます。Amazonでは、1個453円で販売されています。

お風呂のカビきれい

お風呂のカビきれいは、ただ天井に貼り付けるか吊り下げるだけ。しかも、交換時期は半年に1回でOKです。とても簡単にカビ予防ができます。バイオがお風呂の中を酵素でコーティングしてくれるので、カビが発生しにくく、なおかつ臭いも抑制してくれます。ただし、1個あたりお風呂サイズ1坪を目安にされていますので、お風呂が1坪以上のご家庭は、2個使用することをおすすめします。バイオの力で、お風呂のカビと悪臭を断ち切り、掃除回数を減らしていきましょう。金額は1,078円で販売されています。

カビダッシュ お風呂まるごと防カビ・抗菌 スパークリングジェット

カビダッシュのスパークリングジェットは、お風呂をまるごと防カビ抗菌してくれる優れもの。たった1分のワンプッシュで、413種類のカビや菌に対応してくれます。しかも塩素不使用の弱酸性ですので、お子さんがいらっしゃるご家庭でも安心してご使用いただけます。カビが生息できない環境を作り出すことで、カビの発生を抑えることができます。3カ月に1回使用していくことで、継続的にカビの生えない環境を維持することができます。金額は、1,650円で販売されています。

日頃からカビ予防を怠らないようにしよう

明るく清潔なバスルーム
Toru Kimura/gettyimages

カビは一度発生すると、あちこちに広がってしまいます。まずは、すでに発生している赤カビ、黒カビを退治しましょう。なかなか自分の力で掃除するのが大変であれば、プロのお掃除業者さんにお願いするという手段もあります。その後、キレイになったお風呂にもうカビを発生させない為にも、カビ予防をしっかりとしていきましょう。

毎日できること、数カ月に1回すればいいことなど便利なアイテムも上手に活用しながらカビの発生を抑えていきましょう。

カビは放置すると、アレルギーの原因を引き起こし、健康にも害を及ぼしてきます。家族の健康の為にも、意識してカビ予防してみてくださいね。

■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。

 
 

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