自宅でエプロンクリーニングフロアを身に着けているハンサムなアジア人男性。リビングルームでモップスティックとバケツで床を洗う男。

2位カビ汚れ、1位はどの家にもある!?ハウスクリーニングのプロも手こずる汚れワースト3

2022/09/08

汚れているなと思い、いざ掃除をしてみると、自分ではどうしようもできないくらい頑固な汚れになっていることがありますよね。それはハウスクリーニングのプロにも同じことが言えるそうです。

プロでも「これは手強い汚れだな」と思うワースト3を、ハウスクリーニング士の坂田亜希さんに教えてもらいました。

"家の景色を変える"ハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラ...

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ワースト第3位:尿石汚れ

洗浄トイレ
vladans/gettyimages

トイレ掃除をしても、黄ばんだ尿石がなかなか落ちない!!という事はありませんか?放置しすぎた尿石は通常のトイレ掃除では落とすことができなくなります。

尿石は、尿に含まれるミネラル分が、空気中の成分に反応して固まったものです。しかも石化しているため、とても頑固に便器にこびりついています。尿石はアルカリ性の性質を持つので、酸性洗剤で中和させて汚れを落とします。

ハウスクリーニング業者もさまざまな酸性洗剤を使用しています。あまりにこびりつきがひどい時は、プロでも酸性洗剤で便器をパックしてはこすりを、繰り返します。

ワースト第2位:カビ汚れ

タイルをあしらったバスルームには、成形
milosradinovic/gettyimages

カビ汚れは、キッチン、洗面所、お風呂とさまざまな箇所で発生します。

その中でも、水漏れ防止のためにコーキングしてある箇所に発生したカビの除去は、かなり厄介です。カビが根をはり、朽ちたようになったコーキングの箇所にカビ取り剤を添付すると、コーキング自体がボロッと取れてしまうリスクがあります。ハウスクリーニング業者も掃除前にお客様にリスク説明をして、了承を頂いてからの作業となります。

万が一、コーキングが取れてしまった場合は、内装業者に直してもらう必要がでてくるので、カビ掃除といっても神経を使います。

ワースト第1位:石鹸カス汚れ

お風呂に白い模様のように浮き出てくる汚れが、石鹸カスです。この石鹸カスにも2種類あります。金属石鹸と酸性石鹸です。この2種類は性質が異なるので、落とし方も異なります。お風呂の中だとこの2種類の汚れが混ざり合い、より落としにくい汚れへと変化していきます。

石鹸カスを長期間放置しすぎてしまうと、分厚く汚れが蓄積されてしまいます。分厚さがでてくると、洗剤だけでは汚れを落とすことは不可能です。ハウスクリーニング業者は分厚さをみて、紙やすりやヘラを使い、汚れを削り落としていきます。

その際に、素材を傷つけないように細心の注意が必要になってきます。ある程度、汚れを薄く削り、そこから洗剤を使って除去していきます。

頑固な汚れになる前に

自分の手に負えなくなってしまった際は、ハウスクリーニング業者にお願いするといいです。しかし、ハウスクリーニング業者だからといっても、どんな汚れも確実に落とせる訳ではありません。また、専門業者は強力な洗剤を使います。強力という事は、それだけ素材には負担をかけてしまっています。その時、汚れは落ちても、目に見えない傷みを抱えた素材は、また汚れやすくなってしまいます。

まずは、汚れを溜めすぎないようにすることを心がけてみてください。なかなか自分では難しいという場合は、ハウスクリーニング業者でなく、家事代行業者を利用して、日常の清潔をキープするのもひとつの手段です。素材を大事にするのも財産管理となります。汚れの溜めすぎを意識して防いでいきましょう。

■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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