「スナップエンドウ」は冷凍できる!保存と解凍の方法・注意点やアレンジレシピも紹介
2022/10/09
鮮やかな彩りとシャキシャキとした食感を持つスナップエンドウが冷凍保存できることをご存知でしょうか。この記事では、スナップエンドウの冷凍保存の方法について紹介しています。冷凍スナップエンドウを使ったレシピも紹介していますので、時短料理に挑戦してみましょう。
スナップエンドウは冷凍できる?
緑が美しいスナップエンドウは料理の彩りを良くするだけでなく、食感でも楽しめる野菜です。しかし、スナップエンドウは風味が落ちやすく、乾燥に弱いため、なるべく早く使い切らないといけません。
旬の時期にもらいすぎてしまったり、お弁当のおかずとして日常的に使ったりと手軽に使いたい食材でもあるため、すぐにおいしく食べられなくなってしまうのは不便です。
なるべく長く鮮度を保ちたい時は場合、買ってすぐに冷凍保存する方法がおすすめです。
スナップエンドウを冷凍する際の注意点
本来、食感がパリパリ、シャキシャキとしっかりしているスナップエンドウは一度、冷凍すると、解凍して調理した時に食感が柔らかくなってしまうため、冷凍する際はこの点に注意しなければいけません。
他にも冷凍できる野菜は多くありますが、このように冷凍した時の食感の変化が大きいのはスナップエンドウの特徴です。
解凍後の食感が気になる場合は細かく刻んで調理するなどすれば、気にならなくなります。
スナップエンドウは茹でて冷凍するのがおすすめ
スナップエンドウを冷凍保存する場合は、茹でてから冷凍するのがおすすめですが、茹でる時間がない時は筋を除いて生で冷凍することもできます。
茹でてから冷凍するよりも、シワシワになりやすく食感も落ちてしまいますが、炒め物や煮物などにすれば、食感の変化が分かりにくく、おいしく食べられるでしょう。
サラダや和え物などに使いたいのであれば、茹でてから冷凍した方が食感や見た目の変化が少なくなります。
1:筋を取る
冷凍保存する時は先にスナップエンドウの筋を取っておきましょう。冷凍してしまうと筋を取り除くのが難しくなってしまうためです。
まず、細くて短い紐のようなものがついている先端を少し折って、まっすぐになっている方の筋を取ります。次に葉っぱのようなものがついているガクからカーブしている方の筋を取りましょう。
筋を取っておくことで、食べた時に口の中に筋が残らずに食べられます。
2:塩茹でする
スナップエンドウは冷凍保存する時も、そのまますぐに食べる時も食感を損なわないように短く茹でます。
お鍋にたっぷりの湯を沸かします。この時、湯に対して1%の重量の塩を入れて茹でましょう。目安は水1.2Lに対し、塩小さじ2程度です。
冷凍保存する場合は通常よりも少し短く茹でることで食感を残せます。そのまま食べる場合は1分ほど、冷凍保存する場合は40秒ほど茹でましょう。
3:粗熱を取る
スナップエンドウを下茹でできたら、粗熱を取ります。
スナップエンドウの熱を取るために水に放ってしまうと水っぽくなったり、表面にシワがよりやすくなったりしてしまいます。そのため、茹でたスナップエンドウは冷水に取らず、ザルにあげたまま、自然に粗熱を取るようにしましょう。
こうすることで鮮やかな緑色とプリッとした見た目を残したまま、冷凍保存できます。
4:小分けにして冷凍する
スナップエンドウの粗熱が取れたら、いよいよ冷凍保存です。まとめてしまうと後から使う時にくっついてしまって、使いづらくなってしまいます。
1回に使う量ずつを小分けしてからラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。早く冷凍するために平らに並べてラップするといいでしょう。
冷凍用保存袋に入れたら、袋の中の空気を抜いてから口を閉じて、冷凍庫に入れます。
スナップエンドウの解凍方法
冷凍したスナップエンドウは5分程度、室温に置くことで自然解凍できます。
急ぐ場合は、電子レンジ(600W)で30秒ほど加熱して解凍できますが、自然解凍したスナップエンドウより見た目がシワシワになってしまい、シャキシャキとした食感が損なわれてしまいます。
5分程度で解凍できるため、早めに出しておき、スナップエンドウのよさを残して調理しましょう。
冷凍スナップエンドウの保存期間は?
茹でてから冷凍保存した冷凍スナップエンドウの保存期間は1カ月ほどです。
これは、ラップでしっかりと包んで、冷凍用保存袋の空気を抜き、口を閉じた状態で保存した場合の保存期間です。包み方が甘かったり、冷凍用保存袋の口が開いていたりと、外気に触れる状態であれば、乾燥などしてしまうため、保存期間は短くなってしまいます。
しっかりと密閉されるように注意して冷凍しましょう。
冷凍したスナップエンドウの活用レシピ
冷凍したスナップエンドウを使ったおすすめのレシピをいくつか紹介しましょう。
下茹でして冷凍している場合は下茹での工程が省略されるため、調理の時間を節約でき、短い時間で副菜を増やしたい時などにも便利です。
サラダや炒め物のレシピで冷凍スナップエンドウを使ってみてはいかがでしょうか。
鶏肉とスナップエンドウの炒め物
鶏肉があれば、スナップエンドウと炒めることで彩り豊かな主菜が1品完成します。
味付けが塩のみのシンプルなレシピですが、スナップエンドウのシャキシャキとした食感や甘味を感じられる料理です。
茹でてから冷凍保存した場合は、塩茹での工程が減るため、時間がない時やお酒のつまみとしてさっと作りたい時などにとても便利です。
スナップエンドウのシーザーサラダ
冷凍したスナップエンドウをサラダに使う時は、盛り付けておくだけで自然解凍できるため、とても簡単です。
ハムや茹で卵などと一緒に盛り付けて、ドレッシングを回しかければ完成してしまう、お手軽なレシピに挑戦してみはいかがでしょうか。
シーザードレッシングはマヨネーズとヨーグルト、粉チーズなどを使えば簡単にできるため、ちょっとドレッシングが欲しい時などにも便利です。ミニトマトやパプリカなど、彩りが鮮やかな野菜を加えるのもおすすめです。
エビとスナップエンドウの中華炒め
エビとスナップエンドウを使って、オイスターソースなどで味付けすれば中華炒めが作れます。
エビは殻をむいて、背ワタを取るなどの下処理が必要ですが、むきエビや冷凍エビを使えば、すぐに調理に取りかかれて便利です。
スナップエンドウは下茹でしてから冷凍保存しているため、最後に加えてさっと炒める程度にしましょう。すでに火が通っているため、あまり加熱してしまわないように注意しましょう。
スナップエンドウの保存は冷凍を活用しよう
スナップエンドウを長く楽しむために冷凍保存の方法について紹介しました。
みずみずしい緑色とシャキシャキ、パリパリした食感を持つスナップエンドウは料理のアクセントとして大活躍してくれる野菜です。
しかし、あまり日持ちしないため、早めに下茹でして冷凍保存してしまいましょう。解凍も簡単にできるため、お弁当の隙間を埋めたい時や、副菜が足りない時、彩りを加えたい時などにも大活躍してくれます。