「しいたけ」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック
2022/10/25
しいたけを冷凍保存しておくととても便利に使えるということをご存知でしょうか。ただし、買ってきたまま冷凍するというわけではありません。本記事では、しいたけを冷凍保存する際の下準備の方法や冷凍する効能、活用レシピを紹介しているので、参考にしてください。
冷凍しいたけの保存期間はどのくらい?
しいたけは、冷蔵の保存可能期間は1週間程度といわれています。適切な保存方法を守らず、買ってきて冷蔵庫や野菜室にただ入れただけでは保存可能期間はさらに短くなります。
しかし、しいたけは冷凍で保存しておけば、1カ月程度の保存が可能です。しいたけを冷凍保存するメリットは、保存期間の長期化だけでなく、しいたけを含むキノコ類は、冷凍することで細胞が破壊されうまみ成分が出ておいしくなります。
しいたけは丸ごと冷凍するのがおすすめ
しいたけは冷凍した状態でも、少し常温下に置くだけで包丁を入れることができるため、丸ごと冷凍し、断面から劣化するのを防ぎましょう。
しいたけは基本的に丸ごと冷凍しますが、「買ってきたまま」というわけではありません。石づきを落として、カサと軸を分離させる下準備は必要になります。ここでは、しいたけを冷凍する手順について、順を追って見ていきましょう。
しいたけのカサ・軸・石づきを切り分ける
買ってきたしいたけを冷凍する前の準備は水洗いからと考えるかたも多いでしょう。しかし、しいたけは洗ってしまうとうまみが逃げてしまうため、水洗いは避けてください。しいたけ表面の汚れが気になる場合は、ペーパータオルを使ってふき取ります。
しいたけは、石づきを切り落とし、カサと軸に切り分けて冷凍しましょう。しいたけの軸を捨ててしまうという人も見受けられますが、軸は香りが高く、おいしく食べられます。軸もいっしょに冷凍しておきましょう。
冷凍用保存袋に入れる
部位ごとに切り分けたしいたけは、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存しましょう。カサは冷凍用保存袋に直接入れて、軸は何本かまとめて食品用ラップに包んだあとカサといっしょに冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
しいたけを冷凍する際の注意点
しいたけを冷凍保存するときは、水洗いをしないように注意してください。食品を調理するときは最初に水洗いしたくなるものですが、しいたけは水分や湿気に弱く、水洗いしてしまうと、うまみや栄養成分が水に流れ出てしまいます。
しいたけは水洗いせず、汚れが気になるときはペーパータオルやかたく絞ったふきんなどでふき取ってください。
また、軸を捨ててしまう人も多く見受けられますが、おいしく食べられる部位です。捨てずにカサといっしょに冷凍しておきましょう。
【要注意】傷んだしいたけの特徴
しいたけは冷凍保存によって劣化しにくくなり、保存可能期間も長くなりますが、劣化しないわけではありません。冷凍期間が長くなるにつれて品質は低下します。購入してすぐの一番新鮮な状態で冷凍保存することをおすすめします。
しいたけは劣化すると、臭いや味に変化が現れるので注意しましょう。しいたけの臭いや味が酸っぱいと感じる場合は、しいたけが傷んでいるサインなので食べるのは避けてください。
しいたけの上手な解凍方法
冷凍しいたけは解凍せずに料理に使えます。自然解凍や電子レンジによる解凍をしてしまうと、しいたけから水分といっしょにうまみも抜けてしまうので、おすすめできません。
切って使いたい場合は、凍ったままでは包丁が入りませんが、常温に数分置いておけば切れるようになります。丸ごと使う場合は、炒め物や煮物、スープに直接しいたけのカサや軸を入れて加熱調理しましょう。
しいたけを解凍する際の注意点
冷凍しいたけは、電子レンジによる解凍や自然解凍をしてしまうと、しいたけの水分がうまみ成分といっしょに流れ出してしまい、しいたけのおいしさが失われてしまいます。
冷凍しいたけをカットして調理に使いたい場合でも「解凍」は避け、常温に1~2分放置すれば包丁を入れられるようになります。この段階では水分とうまみが抜けてしまうほど解凍が進んでいないため、しいたけのおいしさを保ったまま調理可能です。
冷凍しいたけの効能
しいたけには多くの栄養が含まれていますが、冷凍保存することで栄養が失われるどころかアップするといわれています。しいたけは干すことで栄養がアップすること知られていますが、冷凍保存も栄養アップできる優れた保存方法です。
しいたけを冷凍すると細胞が破壊され、通常細胞内に閉じ込められているうまみが外に出やすくなります。冷凍したしいたけを煮物や炒め物に使えば、しいたけから出る水分といっしょにうまみもしみ出してくるため、生しいたけを使うときよりもおいしい料理に仕上がります。
冷凍したしいたけの活用レシピ
冷凍保存してあるしいたけは、解凍なしでそのまま使えます。冷凍しいたけの利点を活かせるレシピを覚え、料理のレパートリーを増やしながら、時短料理にもつなげていきましょう。
ここでは、冷凍したしいたけを活用できるレシピを紹介します。いずれも調理しやすい簡単なレシピなので、しいたけを冷凍保存してあるときに試してみてください。
きのこご飯(炊き込みご飯)
「きのこご飯(炊き込みご飯)」は、冷凍保存してあるしいたけをお好みの大きさに切り、だし汁といっしょに炊き込むだけで完成する、簡単なレシピです。冷凍しいたけを使えば、しいたけのうまみがごはんにたっぷりとしみ込んだ一品になります。
「きのこご飯(炊き込みご飯)」のレシピでは、しいたけ以外のキノコもいっしょに使っています。しいたけ以外のキノコについても冷凍してから使えば、うまみたっぷりの、いつもよりおいしい炊き込みご飯ができあがるので試してみましょう。
シイタケのスープ
しいたけを丸ごと全部味わえるレシピです。レシピでは生しいたけを使っていますが、冷凍しいたけを使うことで、しいたけのうまみをさらにたくさん味わえるのでおすすめです。
粗挽きコショウがアクセントになり、しいたけの風味を楽しめるレシピですが、冷凍しいたけを使うことで風味も増し、しいたけの栄養だけでなく風味までたっぷり味わえます。
シイタケのペペロンチーノ
しいたけ丸ごとを使って、ペペロンチーノの味をつけて食べるレシピです。レシピでは生しいたけを使っていますが、冷凍しいたけを使えばうまみも風味もレシピが想定している以上においしく味わえるでしょう。
冷凍しいたけを丸ごと加熱調理し、おいしいけれどシンプルな味つけなので簡単に調理できます。丸ごとのしいたけならではのジューシーさも味わえます。
しいたけの保存は冷凍を活用しよう
しいたけは、常温や冷蔵で保存してもあまり日持ちしない食品です。冷凍保存しておけば、通常よりも長く保存でき、解凍せずにそのまま調理に使えるため、保存方法としておすすめです。
しいたけに冷凍保存をおすすめする理由は、長期保存ばかりでなく、冷凍保存により生では感じられなかったうまみも引き出すことができる点も挙げられます。しいたけの保存方法としてメリットの多い冷凍保存を活用できるように、冷凍手順や活用レシピなどを覚えておきましょう。