「白菜」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/10/29
白菜を冷凍保存できることはご存知でしょうか。白菜は冷凍保存が可能です。本記事では白菜の冷凍保存方法や手順を解説しています。冷凍保存することのメリットとデメリットも理解したうえで、白菜の冷凍保存を試し、いろいろな料理に活用してみましょう。
冷凍白菜の保存期間は?
白菜の保存期間は冷蔵でも10日程度です。小人数の場合は、白菜を1玉買ってしまうと保存期間に食べ切れないこともあるでしょう。そんなときは、冷凍保存も検討してみましょう。
水分量の多い白菜は、冷凍保存に向かないと思い込んでいる人も見受けられますが、白菜の正しい保存方法を覚えておけば、冷凍保存で1カ月程度おいしく食べられます。場所をとる白菜を冷凍庫に移すことで、野菜室を空けて他の野菜の保存場所も作れます。
白菜をおいしく冷凍保存する方法
白菜を冷凍すると、生の状態で感じるシャキシャキした食感が失われ、少し筋っぽくなってしまいます。こうしたデメリットも理解したうえで、白菜を有効活用できるように冷凍方法を選択しましょう。
白菜の冷凍方法には、下処理として加熱してから冷凍する方法と、加熱せず生のまま冷凍する方法の2種類があります。食感が変わってしまうことが気になる場合は、加熱してから冷凍する方法の方が若干食感の変化を抑えられるためおすすめです。
生のまま冷凍する
生のまま白菜を冷凍しておけば、冷凍庫から取り出したら凍ったままさまざまな料理に使えるので便利です。ただし、冷凍した白菜を解凍し、再度冷凍するという作業を繰り返していると、味が劣化してしまうため、必要な量だけ取り出せるように工夫しておきましょう。
ここでは、使う分量を調整できるように、できるだけ小分けにして保存することを考慮しながら、生のまま冷凍する手順を紹介します。
1:洗う
冷凍にする白菜は、1枚ずつ葉をはがして丁寧に洗っておきましょう。洗った白菜の葉は、ざるにあげて水を切るか、ふきんやペーパータオルで水分を拭き取ります。
水分がついたまま冷凍してしまうと、白菜の表面に霜がつき、傷みやすくなるため、水分はきれいに拭き取ってください。
2:カットする
白菜は、水気をしっかりと拭き取ったあとに、使いやすい大きさにカットします。冷凍保存する白菜の用途が決まっている場合は、用途に合わせてカットしましょう。
用途が決まっていない場合は、ざく切りやそぎ切り、細切りなどからよく使うカット方法で切り分けておきましょう。
3:保存する
カットした白菜は、できるだけ空気に触れないように冷凍保存します。冷凍用の保存袋や保存容器、食品用ラップなどを活用しましょう。
使うときに必要な分が取り出せるように、1回分ずつ冷凍用保存袋や密閉できる保存容器に入れて冷凍します。
加熱してから冷凍する
白菜を冷凍する前に茹でておけば、同じ量の白菜でもカサを減らしてコンパクトに保存することができます。また、生のまま冷凍しておくよりも、加熱処理をしておいた方が、食感の変化を若干抑えられることもメリットといえるでしょう。
冷凍した白菜を使って煮物を作る場合は、加熱処理した際の煮汁ごと冷凍しておいて調理に活用できるため、白菜のうまみを逃さずフルに使い切れるという点でも加熱後の冷凍をおすすめします。
ここでは、白菜を加熱してから冷凍する手順について見ていきましょう。
1:洗う
白菜は、1枚ずつ葉をはがして丁寧に洗っておきます。加熱してから冷凍する場合は、白菜の水気を切る必要はありません。
2:加熱する
加熱処理としては、茹でる・蒸す・煮るのいずれの方法も可能です。下処理として茹でたり蒸したりする場合は、加熱しすぎに注意しましょう。
白菜は素材として冷凍するだけでなく、煮物にしてしまってから冷凍することも可能です。この場合は、白菜をあらかじめ適当なサイズに切ってから調理し、煮汁ごと保存します。
白菜からでる出汁も余すところなく冷凍保存できるので、煮物にする予定があるときにおすすめの加熱処理です。
3:粗熱を取りカットする
下茹でした白菜は、ざるにあげ、粗熱を取ってから適当なサイズにカットしてください。用途が決まっている場合は、用途に合ったサイズにカットし、用途が決まっていなければ、ざく切りや細切りなど、よく使うサイズにカットしましょう。
4:保存する
下茹でした白菜は、水っぽく、白菜同士が凍ってくっついてしまうため、1回分ずつ小分けにしてから冷凍保存することをおすすめします。1回分ずつ食品用ラップで包み、まとめて冷凍用保存袋や保存容器で密閉して冷凍しましょう。
白菜の解凍方法
生のまま冷凍した場合は、解凍することなく調理に使えます。加熱済みの白菜も、鍋やスープ、煮物などで使う際には凍ったまま入れて具材にできます。冷凍により味がしみやすくなっており、おすすめの調理方法です。炒め物や和え物に使いたいときは、解凍してから使いましょう。
加熱してから冷凍した白菜は、冷蔵庫で自然解凍か、流水解凍、もしくは電子レンジで解凍しましょう。解凍後も味は変わりませんが、生のシャキシャキした食感はなくなり、くたっとした感じに変わります。
冷凍した白菜の活用レシピ
冷凍した白菜は、生の白菜と食感は異なるものの、火が通りやすく、味もしみやすくなっています。食感が変わっていても気にならず、味がしみるほどおいしくなる料理に向いていますので、ここで紹介するレシピも参考にし、いろいろな料理に活用してみましょう。
煮込み料理やスープ、炒め物など、冷凍白菜のよさを活かせるレシピを紹介します。材料の組み合わせも変えながら、冷凍白菜を活用できるレシピを試してみてください。
八宝菜
「八宝菜」のレシピでは、多くの具材をカットし、炒めていきますが、冷凍白菜を使えば白菜のカットやしんなりするまで炒める工程を時短できます。
八宝菜は、具材にあんが絡んだご飯もすすむおかずですが、具材が多いため下ごしらえに時間がかかってしまうことがネックです。冷凍白菜のように、ある程度下ごしらえをした冷凍の材料をストックしておけば、手軽に調理できるのでおすすめです。
白菜とベーコンのミルク煮
「白菜とベーコンのミルク煮」は、白菜をたっぷり入れた煮込み料理で、体を温めたいときにおすすめのレシピです。ほっと落ち着くようなおいしさで、白菜とベーコンの旨味と牛乳の自然な甘さで体も温まります。
冷凍白菜を使えば、白菜の下処理を省け、じっくり炒める調理時間を短くできるため、本来じっくり煮込む必要があるミルク煮も、短めの時間で完成します。もちろんあらかじめ解凍する必要はなく、直接調理できるので、白菜を冷凍保存したときには試してみましょう。
白菜とがんもどきの煮物
「白菜とがんもどきの煮物」では、白菜を芯と葉に分けてカットし、柔らかくなりにくい芯から先に調理していきます。冷凍した白菜の場合は、火が通りやすいので、芯と葉に分けて保存していない場合でも使えます。
ただし、白菜を長く煮込むと葉は溶けてしまうので、長時間煮込む料理に使う前提で冷凍する場合は、あらかじめ茎と葉に分けて保存しておいた方がよいでしょう。また、芯はそぎ切り、葉はざく切りと、切り方を分けておけば、煮込み料理に使いやすくなります。
冷凍した白菜を上手に活用しよう
白菜の冷凍方法について、理解できたでしょうか。白菜を冷凍保存しておく唯一のデメリットといえるのが食感の変化です。逆にいえば、白菜の食感にこだわりがなければ、冷凍保存しておいた方が、場所も取らず、長期保存が可能で、味もしみ込みやすいなどメリットがあります。
冷凍した白菜を大いに活用して、保存場所や調理時間を節約しましょう。場所と時間を節約できるだけでなく、味がよくしみた白菜を食べられるという点でも白菜の冷凍保存をおすすめします。