「ポテトサラダ」は冷凍保存が便利！上手においしく保存するためのテクニック

ポテトサラダを冷凍保存する方法やコツについてご存知でしょうか。ポテトサラダを冷凍しておけば、常備菜として活用できるので便利です。本記事ではポテトサラダの冷凍方法や解凍方法、アレンジレシピなどを紹介しています。冷凍ポテトサラダ活用のヒントになれば幸いです。

ポテトサラダを冷凍する際の注意点

ポテトサラダは冷凍保存しておいてもおいしくいただけることをご存知でしょうか。ポテトサラダはついつい作りすぎてしまい、1食では消費できないという方も多いでしょう。そんなとき、ポテトサラダを冷蔵庫に保存しておくと2～3日程度しか持ちません。

冷凍しておけば保存期間も長くなるため、大量に作ったポテトサラダを食べ続けなくても済み、適度に必要な量だけ食べられるのでおすすめです。

ただし、ポテトサラダを冷凍する場合は、冷凍することを意識して作らないとおいしさが損なわれることもあるので注意が必要です。じゃがいもの形を残したポテトサラダは食感が変わってしまうので冷凍には向きません。

レタスやキュウリなどの生野菜も冷凍により食感が変わってしまったり水分が出てしまったりするので冷凍に向きません。注意点を踏まえて作り、冷凍保存しましょう。

じゃがいもはしっかり潰す

ポテトサラダの中にじゃがいもの形が残っていると、冷凍することにより食感が悪くなってしまいます。普段、じゃがいもがゴロゴロしたタイプのポテトサラダが好きだという方も、冷凍保存するときはマッシュ状になるまで完全にじゃがいもを潰しておきましょう。

食材の水気対策をしっかり行う

冷凍する場合は、ポテトサラダの具材に生野菜は使わないようにしましょう。レタスやキュウリ、玉ねぎなどの生野菜は水分が出やすいため、冷凍したポテトサラダが水分でべちゃっとした感じになってしまいます。

水気が多いと味・食感が悪くなってしまうのです。水分の多い野菜はなるべく使わず、生野菜は避け、食材は必ず加熱処理をしてからなどの水気対策を行うと良いでしょう。冷凍するポテトサラダの具材としては、ハムやソーセージなどの加工肉が適しています。

酢で下味をつける

酢には殺菌効果があるため、酢で下味をつけておくと日持ちしやすくなります。マヨネーズにも酢が含まれているため、ポテトサラダを冷凍保存する場合は、マヨネーズも少し多めに使っておくとよいでしょう。

ポテトサラダをおいしく冷凍保存する方法は2つ

ポテトサラダを冷凍しておく方法は大別すると2つあります。ポテトサラダを1食分ずつ小分けにして冷凍する方法とお弁当用に小分けにして保存する方法です。冷凍した後の使い方を見据えて、保存方法を変えましょう。

ここからは、1食分ずつ小分けにする方法とお弁当用に小分けする方法の手順を紹介します。

小分けで冷凍する方法

小分けにしてポテトサラダを冷凍しておく方法を紹介します。後日のおかずとして食卓に登場させるために冷凍する場合は、1食で食べ切れる分量ずつ冷凍しておくと便利です。

小分けにして、1食分ずつ冷凍保存する手順とコツを見ていきましょう。

1：ポテトサラダを1食分ずつラップに包む

ポテトサラダを1食分にあたる量ずつ食品用ラップに取り分けます。冷凍時間を短縮し、解凍の際のムラを失くせるように、ラップにはなるべく平らな状態にして包んでください。

おにぎりのような塊にしてしまうと、冷凍時間も解凍時間もかかり、解凍の際にはムラができてしまう可能性もあるのでおすすめできません。

ラップにポテトサラダを包むときは、空気が入らないように気をつけてください。平らにしながら空気を抜きましょう。

2：冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫に入れる

食品用ラップで包んだポテトサラダは、さらに冷凍用保存袋に入れて冷凍します。このときも、保存袋の中に空気が残らないように、保存袋を締める前に空気を抜いてください。

冷凍用の保存袋に入れるときは、食品用ラップで包んだポテトサラダが重ならなければ、複数個を一緒に入れておいても構いません。冷凍用保存袋を金属製バットに平らに置いて冷凍すれば、急速冷凍できます。

お弁当用のカップに入れて冷凍する方法

ポテトサラダを冷凍保存する方法の1つとして、お弁当用のカップに入れて冷凍する方法を紹介します。お弁当用カップにポテトサラダを入れておけば、お弁当のおかず1品として助かるだけでなく、お弁当にも詰めやすいので時短にも役立ちます。

ここからは、お弁当用のカップを利用してポテトサラダを冷凍保存する手順とコツについて見ていきましょう。

1：お弁当用のシリコンカップに入れる

お弁当用のシリコンカップにポテトサラダを取り分けます。1カップあたり20g程度を目安にしてください。お弁当に入れることを考えて、カップへの盛りつけも具材が表面に見えるように気を遣いましょう。

2：冷凍保存用の容器に入れて冷凍庫に入れる

ポテトサラダを入れたお弁当用のシリコンカップは、冷凍保存用の容器に並べてふたを閉めます。冷凍保存容器を冷凍庫に入れて保管してください。

ポテトサラダの解凍方法

ポテトサラダは、小分けにして冷凍した場合も、お弁当用カップを使って冷凍した場合も解凍方法は同じですが、2つの選択肢があります。

ここでは、ポテトサラダの解凍方法として自然解凍と電子レンジを使った加熱解凍について解説します。食べるまでの時間やポテトサラダの品質の変化などを考慮して、目的にあった解凍方法を選択しましょう。

自然解凍

冷凍する前の状態に一番近い状態で解凍できるのは自然解凍です。ただし、常温下での自然解凍ではなく冷蔵庫に移して自然解凍することをおすすめします。

解凍してすぐ食べたいという場合は、常温で自然解凍することも可能ですが、季節によっては解凍過程で傷んでしまうこともあるため、十分注意してください。

電子レンジ解凍

電子レンジで解凍するときは、なるべく低温で加熱してください。急激に加熱すると細胞が壊れて、水分が出やすくなってしまいます。

電子レンジ解凍で水分が出てきた場合は、熱いうちに混ぜてなじませておきましょう。お弁当用カップに入れたポテトサラダの場合も、水分が出てきたときには熱いうちによく混ぜてなじませ、粗熱が取れてから弁当箱に入れてください。

冷凍のポテトサラダの保存期間は？

冷凍保存したポテトサラダの保存期間は1カ月程度です。おいしく食べられるのは2～3週間程度を目安にしておいた方がよいでしょう。保存可能期間は、ポテトサラダに含まれる水気の量や保存状態によって変わるため、目安の期間よりも早めに食べ切ってしまうことをおすすめします。

冷凍庫の開け閉めが多いご家庭の冷凍庫では、めったに冷凍庫を空けないご家庭の冷蔵庫で保存している場合より庫内温度が高いため、保存可能な期間は短くなります。

【要注意】傷んだポテトサラダの特徴

ポテトサラダにはマヨネーズが入っているため、マヨネーズに含まれる酢が腐敗を防ぐ役割を果たしてくれますが、傷まないというわけではありません。また、マヨネーズの酸味により傷んでいることに気づきにくくなるため注意が必要です。

冷凍している冷凍用保存袋や保存容器に霜がつき始めたら、劣化の兆候です。サラダポテトが傷んでいないか確認してください。以下の特徴を理解し、傷んだポテトサラダを見分けられるようにしておきましょう。

冷凍したポテトサラダの活用レシピ

冷凍しておいた冷凍ポテトサラダは、解凍してサラダとして食べるだけでなく、他の料理にアレンジしてもおいしく食べられます。コロッケやグラタンなどに、簡単にアレンジできるので試してみましょう。

ここでは、冷凍したポテトサラダを活用できるレシピを紹介します。紹介するレシピを参考に、自分なりのアレンジを考えてみるのもおすすめです。

牛肉のポテサラ巻き

「牛肉のポテサラ巻き」は、お弁当のおかずとしても活用できるポテトサラダの流用レシピです。冷凍してあるポテトサラダを解凍したら、牛肉で巻いてソテーします。牛肉には甘辛く味つけをしますが、中にはポテトサラダが入っているため、さっぱりと食べられます。

冷めてもおいしく食べられるため、お弁当のおかすにも向いており、肉好きでなかなか野菜を食べないお子さんのおかずに作ってみてはいかがでしょうか。

ポテサラコロッケ

ポテトサラダを使ってコロッケを作れば、通常のポテトコロッケとは違ったマヨネーズ味のコロッケができあがります。

「ポテサラコロッケ」では春巻きの皮を使ってポテトサラダを包んでから揚げているため、通常のポテトコロッケ以上にサクサクした食感が楽しめるコロッケに仕上がります。

レシピでは春巻きの皮を4等分して使っているため、コロッケのサイズも小さく、お弁当のおかずとしてもおすすめです。ポテトサラダはアレンジしてもお弁当のおかずとして使いやすいのでどんどん活用していきましょう。

簡単カニ風味のポテトグラタン

「簡単カニ風味のポテトグラタン」では、牛乳と顆粒スープの素を使ってポテトサラダをのばしてホワイトソース代わりに使います。

ポテトサラダを作ったときに、キュウリのようにあまり加熱して使わない野菜を混ぜ込んでいる場合、グラタンとして焼くときに気になる方はあらかじめ取り除いておきましょう。

作り方は簡単で、ポテトサラダを解凍してのばした後は、カニ風味やチーズをのせて焼くだけの時間でできあがります。ホワイトソースで作るときとは異なる、ふわふわした食感も楽しんでください。

ポテサラサモサ

「ポテサラサモサ」は、レシピ名の通りポテトサラダをサモサにアレンジした料理で、カレー粉を加えることでポテトサラダとは異なる味を楽しめます。

解凍したポテトサラダにカレー粉を加えたら、シューマイの皮で包んで揚げるだけでサモサができあがります。簡単にアレンジできるので、お弁当のおかずが一品足りないときに作ってみてはいかがでしょうか。

シューマイの皮で包んで揚げるだけの時間しかかからないため、調理時間は15分程度でできあがります。

ポテトサラダの保存は冷凍を活用しよう

ポテトサラダは少し作るだけでもある程度の量を作っても、調理時間はあまり変わりません。一気にたくさん作っておいて冷凍しておけば、常備菜としてもお弁当のおかずとしても活用できるのでおすすめです。

ポテトサラダの冷凍方法と解凍方法、冷凍しておいたポテトサラダのアレンジを覚え、冷凍保存を積極的に活用していきましょう。また、冷凍保存を活用していくためには、傷んだポテトサラダを見極めることも必要です。傷んだポテトサラダの特徴もしっかり覚えておきましょう。

参考にしたサイト