「肉じゃが」は冷凍できる?保存や解凍のコツ・リメイクレシピも紹介
2022/12/16
肉じゃがが余ってしまったとき、冷凍保存したことはありますか。本来肉じゃがは冷凍保存に向かない料理ですが、工夫次第で冷凍保存したあとも活用できます。本記事では肉じゃがを冷凍保存するために必要な工夫の仕方や冷凍肉じゃがを活用できるレシピを紹介しています。
肉じゃがは冷凍できる?
肉じゃがは冷蔵保存がおすすめです。肉じゃがには冷凍保存に適さない具材が多く使われているため、冷蔵保存にして早めに食べ切ることをおすすめします。
ただし、食感や見た目が変わってしまっても構わないという方は、保存期間を延ばすために冷凍保存してもよいでしょう。通常の肉じゃがとは異なる見た目になりますが、じゃがいもをマッシュし、しらたきを取り除くなどの工夫をすれば、冷凍してもおいしくいただけます。
肉じゃがを冷凍保存する時のポイント
肉じゃがには、冷凍したときに食感や風味が変わってしまう材料が複数使用されているため、冷凍保存に不向きな料理といえます。ただし、通常の肉じゃがと見た目や食感が変わってしまって構わないということであれば、一工夫しておいしく冷凍する方法もあります。
じゃがいもは冷凍すると水分が抜けて食感がまったく変わってしまうため、潰してマッシュポテト状にしましょう。しらたきや糸こんにゃくは冷凍により水分が抜け、固めの食感に変わるため、冷凍時には取り除いた方がよいでしょう。にんじんは小さめにカットしておきましょう。
- じゃがいもは潰す
- しらたき・糸こんにゃくは取り除く
- 人参は小さくカットする
肉じゃがの冷凍方法
肉じゃがは粗熱をとり、じゃがいもをマッシュします。しらたきや糸こんにゃくは取り除きましょう。急遽冷凍することになった場合は、にんじんも取り出して細かく切ってください。
はじめから冷凍するつもりだった場合は、肉じゃがを作る段階でにんじんを細かくカットしておけばひと手間省けます。
冷凍用に一工夫した具材を戻し、肉じゃがの煮汁と一緒に冷凍用の保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
- 粗熱をとる
- じゃがいもをマッシュ
- しらたきや糸こんにゃくは取り除く
- にんじんも細かくカット
肉じゃがの解凍方法
冷凍しておいた肉じゃがを解凍する方法は複数あります。用途にあった方法を選択して解凍しましょう。
時間のあるときは、冷凍肉じゃがを使う半日~1日程度前に冷蔵庫に移して自然解凍します。すぐに食べたい、使いたいというときは電子レンジで解凍してください。保存袋ごと湯煎して解凍する方法もあります。
水分が多く出てきている場合は、保存袋から肉じゃがを鍋に移し、煮詰め直しながら解凍してみてください。
- 冷蔵庫解凍
- 電子レンジ解凍
- 湯煎解凍
- 煮詰め解凍
肉じゃがの保存期間は?
肉じゃがは冷蔵では2日程度しかもちません。季節によっては、冷蔵保存であっても当日中に食べ切った方がよいといわれています。
具材の形を変えて冷凍保存した場合は3~4週間保存しておくことが可能です。この場合も、冷凍時に空気に触れていたり、開け閉めが多い冷凍庫に保存していたりすると、保存可能期間が短くなるので注意が必要です。
【要注意】傷んだ肉じゃがの特徴
冷蔵保存でも冷凍保存でも、肉じゃがが傷んでくると同じ変化が現れてきます。傷んだサインは複数ありますが、1つでも怪しいと感じるサインが見られたら、残念ですが肉じゃがは廃棄しましょう。
傷んだ肉じゃがには、以下のような特徴が見られます。
- 酸っぱいような臭いがする
- 糸を引いてぬめりがある
- カビが生えている
- 具材の一部がどろどろに溶けている
- 食べたときに舌がピリつく酸味を感じる
冷凍した肉じゃがの活用レシピ
冷凍した肉じゃがを解凍してそのまま食べることもできますが、じゃがいもがマッシュ状態になると見た目が肉じゃがらしくなく、違和感を覚える可能性もあります。冷凍肉じゃがをアレンジして別の料理に作り替えれば、肉じゃがのうま味を残しつつ、目も舌も喜ぶ一品となります。
ここでは、冷凍した肉じゃがを活かせるレシピを紹介しますので、ぜひ試してみてください。紹介しているレシピに触発されて、自分オリジナルの冷凍肉じゃがを活かせる料理を考えてみても楽しめます。
肉ジャガチーズ焼き
「肉ジャガチーズ焼き」のレシピでは、肉じゃがを潰して使用しているため、冷凍した肉じゃががあれば解凍してすぐに活用できます。
解凍した肉じゃがから水が出ていても、牛乳やチーズと混ぜ合わせるときに一緒に肉じゃがになじませて使いましょう。肉じゃが側の準備ができたら、あとはオーブントースターで10分程度焼くだけでできあがります。
サモサ
「味を変えて!肉じゃがをリメイク インドの軽食サモサ」では、冷凍しておいた肉じゃがを使って、インドの軽食として知られるサモサを作れます。冷凍肉じゃががあれば、春巻きに解凍しておいた肉じゃがを包んで揚げるだけでできあがります。
解凍した肉じゃがから水分が出ている場合は、混ぜて肉じゃがになじませるか、鍋にかけて煮詰め、水分を少し飛ばしてから使うと、春巻きの皮に包みやすくなるのでおすすめです。
キッシュ
「肉ジャガリメイク☆簡単キッシュ」のレシピでは、パイ生地があれば冷凍肉じゃがを使って簡単にキッシュを作れます。レシピでは肉じゃがをマッシュしていませんが、マッシュ済みの冷凍肉じゃがを使えば卵液ともなじませやすいのでおすすめです。
パイ生地に解凍しておいた肉じゃがと具材、卵液を入れ、オーブンで20~25分程度焼けばできあがります。レシピに掲載されている具材以外にも、いろいろな具材や味付けでアレンジできます。
肉じゃがの常温保存は危険
肉じゃがを常温に放置しておくのは危険です。これは夏場に限った話ではなく、季節に関わらず常温保存しておくと菌が繁殖してしまうリスクが高まります。夏場はたった半日の常温保存でも傷んでしまうことがあります。
その日のうちに食べ切るつもりでも、粗熱がとれたらすぐに冷蔵保存した方がよいでしょう。続けて食べたくないという場合は、冷凍保存も考えてみてください。
冷凍肉じゃがを上手に活用しよう
肉じゃがは一回では食べ切れない量を作ってしまうことが多い料理ですが、常温や冷蔵では日持ちしません。冷凍するとじゃがいもやしらたき・糸こんにゃくなどの食感が変わってしまいおいしくなくなってしまいます。
肉じゃがは、少し形を変えれば冷凍してもおいしく保てるので試してみましょう。冷凍した肉じゃがはコロッケやグラタンなど形を変えることで、肉じゃがのうま味を残しつつ、さらにおいしい料理にアレンジできます。肉じゃがを冷凍してさらにおいしい料理に活用していきましょう。