にんじんは冷凍できる!意外と傷みやすいにんじんを失敗せず冷凍するコツを野菜ソムリエが解説

2024/11/02

にんじんのような根菜類は日持ちしやすい、と思いきや、いつの間にか冷蔵庫の中で黒ずんでシワシワになっている…なんてこともありますよね。にんじんは何本もまとめ買いする人が多い一方で、意外と乾燥などに弱い野菜。でも、冷凍することで1カ月ほど保存することができます。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、にんじんの食感を残しながら失敗せず冷凍するコツを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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生で冷凍するときの2つのコツ

にんじん

にんじんは生でも加熱後でも冷凍することができます。忙しいときはとりあえず生で冷凍したい!という人が多いと思いますが、やり方によっては食感が損なわれてしまう場合も。最優先でやってほしいコツが2つあります。

【1】小さめに切る

太めの輪切りや乱切りなど、大きいサイズに切って冷凍すると、あとで加熱調理したときに食感が変わってしまって、人によっては「食べづらい、おいしくない」と感じてしまいます。そのため、できるだけ小さく切って冷凍するのがおすすめ。

薄めの輪切りやイチョウ切り、千切りやさいの目切りなど、小さいサイズで切るのがおすすめです。使う料理が決まっていないときは、複数種類の切り方を混ぜておいてもよさそうですね。

【2】なるべく重ならないように保存袋へ

にんじんをカットしたら、水気をふいてジッパーつきポリ袋などの保存袋に入れて、冷凍庫へ。このとき、できるだけ重ならないように薄く広げて保存袋に入れるようにしましょう。

前述のとおり、生で冷凍する場合は小さめに切って冷凍することになるので、凍ったときに互いに密着しやすくなっています。できるだけ薄く広げて袋に入れておくことで、凍ったまま使いたい分だけをパキッと折ることが可能に。ちなみに調理に使うときは凍ったまま鍋やフライパンに投入してOKです。

加熱後に冷凍するときの2つのコツ

にんじん

にんじんを茹でるなどして加熱してから冷凍すると、あとで肉じゃがやカレーなどの煮込み料理に使う際に時短になります。ただ、この場合も煮くずれなどの原因になってしまうことがあるので、次の2つのコツを押さえましょう。

【1】大きめに切る

加熱後に冷凍する場合、小さく切ってしまうとボロボロとくずれやすくなるため、大きめに切るようにしましょう。できれば面取りもしておくと、さらに煮くずれしにくくなります。

【2】やわらかくしすぎない

加熱して冷凍してあるにんじんを料理に使うとき、たとえば肉じゃがや筑前煮など、ほかの食材と一緒に煮込んで味をしみ込ませようとすると、にんじんだけが先に煮くずれてしまうことがあります。そのため、冷凍前の加熱の段階では完全にやわらかくなるまで加熱するのではなく、少し固いくらいにしておくのがおすすめです。

節約にもなる!にんじんの冷凍保存を活用しよう

にんじんのように土の中で育つ野菜は価格が変動しにくい、と思いきや、にんじんは種まき時期の雨の量やその後の気温によって収穫量や成長スピードが左右されてしまい、価格が意外と高騰してしまうことがあります。実際、今年2024年の春~夏にはスーパーでにんじんが高い!と感じた人も多かったのでは。

にんじんは冷凍することで保存期間を延ばすことができ、安いときを狙って買ったにんじんを1カ月ほど保存することができます。ぜひ冷蔵だけでなく冷凍も活用して、節約と時短をしながらうまく使っていきたいですね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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