野菜のプロが解説!じゃがいもをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?
2024/10/27
身近な野菜の筆頭とも言えるじゃがいもですが、よく知っているようで意外と知らないことが多い野菜でもあります。スーパーで買うときは「なんとなく」で選んでしまっている人も多いと思いますが、「なんとなく」ではもったいない!
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、店頭でおいしいじゃがいもを見分けるコツを教えてもらいます。
まずは全体の形を確認!
おいしいじゃがいもを選ぶには、まずは全体の形を見て、できるだけ「ふっくら」しているものを選びましょう。へこんでいる部分が多いものではなく、表面がなめらかな見た目をしているものがおすすめ。
ちなみにこの点は、じゃがいもだけでなく、土のなかで育つほかの野菜にも言えることです。にんじんやさつまいもなどを選ぶ際も、全体的に丸みがあって「ふっくら」したものがおいしい確率が高いです。
キズは少ないほうがいいけど…
じゃがいもの表面にキズがあると傷みやすくなってしまうため、できるだけキズは少ないほうが買ってから日持ちします。ただ、このさき年が明けると出回る新じゃが(新じゃがいも)をよく見ると、表面の皮がめくれているだけのものも…。じつは、少し皮がめくれている程度であれば、積極的に選んでほしいのです。
じゃがいもの皮がめくれてしまうのは、皮が薄いため。新鮮なものほど皮が薄いので、見つけたらぜひ選んでほしいじゃがいもです。
近年増えてきた品種にも注目!
じゃがいもの品種と言えば、かつては男爵とメークインくらいしかスーパーで見かけませんでした。ほくほくした男爵はポテトサラダやコロッケ、煮くずれしにくいメークインは煮物といった具合に、使いわけている人が多いのではないでしょうか。
一方で、近年は品種改良も進み、「キタアカリ」や「インカのめざめ」など、一般的なスーパーでも複数の品種が出回るようになっています。「キタアカリ」は男爵と同様にほくほくしていますが、男爵よりも黄色みが強く甘みも強め。「インカのめざめ」は少し固めでもっちりしていて、甘みも強めです。
さらに筆者は都内のスーパーで「きたかむい」というじゃがいもも発見しましたが、こちらは色が白く煮くずれしにくいのが特徴。このようにさまざまな品種が手に入るようになっているので、好みや用途にあわせて選ぶのもおすすめです。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部