洗面所の「排水溝」の掃除手順は?放置するリスクについても詳しく紹介

2022/12/09

洗面所の排水溝は、お風呂場やキッチンなどと比べると細く、ちょっと掃除がしにくいなと感じますよね。しかし、身支度や手洗いなどで頻繁に使う場所ですから、皮脂や化粧品などの汚れ、水垢、石けんカスなど、様々な汚れが付きやすくもあります。そして、汚れをそのまま溜めてしまうと、なんだかちょっと臭うかも?なんて感じることも。

この記事では、洗面台の排水溝の掃除手順を解説しています。汚れを放置することにより起こるリスクや、掃除で用意するもの、排水溝の汚れを予防する方法もご紹介。塩素系洗剤で手軽に掃除をする方法と、重曹とクエン酸を使ったナチュラルクリーニングの方法の両方を説明しています。強い洗剤は使いたくないという人にもおすすめですよ。

洗面所の排水溝を掃除して、毎日の身支度や手洗いを快適にしましょう。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生か...

>>>マミの記事をもっと見る

洗面所の排水溝の汚れを放置するリスク

洗面所は、家族全員が一日に何度も使用します。今は手を洗う回数も増えましたから、使用回数も増え、さらに汚れが付きやすい場所になったのではないでしょうか。少しくらい汚れていても大丈夫と思うかもしれませんが、排水溝の汚れを放置することは、様々なトラブルの原因になる可能性がありますよ。

排水溝から嫌な臭いがしたり、流れが悪くなってしまったりすると、不快なだけでなく逆流や水漏れなどを引き起こしてしまうこともあります。それぞれを詳しく説明していきますね。

水漏れの可能性がある

排水溝の汚れを放置していると、汚れによって水の流れが悪くなり、水が溢れ出る恐れがあります。また、知らぬ間に排水管のすき間から水が漏れ出てしまうことも。溢れたり漏れたりした水が床や洗面台下収納の中に溜まり、水浸しになってしまう可能性がありますよ。

一軒家であれば被害は自宅だけで済みますが、集合住宅だと階下の住人などにも被害がおよび、近隣トラブルへと発展することにもなりかねません。

水垢・汚れで排水溝が詰まる

排水溝に水垢や汚れが溜まってしまうと、それがヘドロのように固まってしまい、排水溝を詰まらせる原因に。排水溝が詰まると、行き場を失った排水は逆流してしまう可能性があります。

一度詰まって逆流してから排水溝を掃除するのは大変なものです。排水溝の汚れは放置しないことが大切ですね。

悪臭の発生

排水溝には、皮脂や石けんカス、水垢など雑菌が好むものがたくさんあります。それらが溜まってしまうと、雑菌が繁殖してしまい、嫌な臭いを発する原因に。

特に、髪の毛やゴミなどを受け止めてくれるヘアキャッチャー付近は雑菌が繁殖しやすい場所です。ヘアキャッチャーに溜まったゴミはそのままにせず、こまめに捨てるように心がけましょう。

洗面所の排水溝の掃除で用意するもの

排水溝の掃除で用意するものは以下の通りです。塩素系洗剤は、手を汚さずに手軽に掃除ができておすすめです。他の道具もスーパーやドラッグストアなどで手に入るものがほとんどですね。

・塩素系洗剤
・ラバーカップ
・小さめの掃除ブラシ/スポンジ
・重曹/クエン酸(お酢)
・割り箸/歯ブラシ

掃除ブラシやスポンジ、重曹とクエン酸、そしてラバーカップは100円ショップでも販売されていますよ。クエン酸はお酢でも代用が可能ですが、その場合は少し匂いがしますので、クエン酸の方が扱いやすいでしょう。割り箸や歯ブラシは使い古しのもので大丈夫です。それぞれを詳しく説明していきます。

塩素系洗剤

出典:楽天市場

排水溝には雑菌が多く、カビが生えていることもよくあります。また、ヌメリがあるなど直接手で触りたくない場合も多いですよね。そんな時は、カビ取り剤やパイプクリーナーなどの塩素系洗剤がおすすめです。

泡で出るスプレータイプのカビ取り剤なら、汚れの部分にシュシュッと吹きかけ、5~10分程度放置した後に水で流すだけ。手間をかけずに掃除ができますね。

使用の際には必ず換気をして、酸性洗剤と一緒に使わないよう十分注意をしてください。

ラバーカップ

出典:楽天市場

万が一排水溝が詰まってしまった場合は、トイレの詰まりなどにも使うグッズのラバーカップが役立ちます。

洗面ボウル内の上部にあるオーバーフロー(水位調整穴)をガムテープなどで塞ぎ、ラバーカップを排水口の中心にセットしたら、カップ部分が水に漬かるまで水を溜めます。カップの中の空気を排水溝に向かって押し出すようにラバーカップを押しつけ、空気が抜けたら引き上げるを繰り返すと、詰まりを解消させることができますよ。

小さめの掃除ブラシ・スポンジ

出典:Amazon

洗面台の排水溝は、お風呂やキッチンの排水溝に比べると細くて小さいことがほとんどですよね。通常の掃除ブラシやスポンジでは届きにくいことが多いものです。

洗面台の排水溝には、ブラシ部分が細く柄の長いブラシがおすすめですよ。ヘアキャッチャーの隙間など、細かい部分の汚れなども楽に落とすことができます。100円ショップで販売されているストロー洗い用ブラシや、急須の口洗い用ブラシなどもおすすめです。

重曹・クエン酸(お酢)

小さなお子さんやペットがいるご家庭などで、塩素系などの強い洗剤は使いたくないという場合は、重曹とクエン酸での掃除がおすすめです。

排水溝の周りにまんべんなく重曹をふりかけたら、その上からさらにクエン酸をかけます。さらに水やお湯をかけると、シュワシュワと炭酸ガスが発生します。そのガスの力で汚れを浮かせて落としてくれますよ。20~30分ほど放置した後、水でよく流せばおしまいです。

割り箸・歯ブラシ

排水口に、うっかりヘアピンやピアスなどを落としてしまうこともありますよね。そんな時は割り箸を使って取り出します。流れてしまったと思っても、排水トラップ内に留まっていることが多いものですよ。

まずはバケツなどを用意して、トラップ内の水を受け止める準備をしておきます。トラップを外したら、割り箸でヘアピンなどを取り出し、歯ブラシで内部の汚れを落としましょう。外したのと逆の順番でトラップを戻したら、最後に水漏れがないかをよく確認して終了です。

洗面所の排水溝の掃除手順

ここからは、洗面所の排水口の掃除手順について説明していきます。すぐに洗剤や道具を使った掃除に入るのではなく、まずは取り除けるような目立つゴミは拾い、大まかな汚れを取り除きます。

ゴミなどをそのまま流してしまうと、それらがまたヘアキャッチャーに溜まるなどしてしまいますよね。ゴミを取り除いた後に、洗剤類を排水口にかけていきましょう。それぞれを詳しく解説していきますよ。

蛇口・洗面台に落ちているゴミを取り除く

まずは、蛇口付近や洗面台の上の目立つゴミなどを綺麗にします。ティッシュなどを使ってサッと拭いていくといいですね。

それから、ヘアキャッチャーを取り外し、絡みついた髪の毛やゴミなどを取り除きます。髪の毛が取れたヘアキャッチャーの汚れや、排水口の蓋の汚れも、小さいブラシなどを使って綺麗にしておきましょう。

洗剤類を吹きかけて放置する

塩素系洗剤を使う場合は、排水口に洗剤を吹き付けた後に数分放置し、水で洗い流せば終了です。放置時間は、パッケージに書いてある時間を基準に、汚れ度合いに合わせて長めにするなどしてくださいね。

重曹とクエン酸で行う場合は、重曹200gを粉のままふりかけ、その上からクエン酸100gをかけ、さらに上から熱湯をかけます。発泡したら30分ほど放置し、洗い流します。

洗い流した後に残った汚れは、ブラシなどでこすって落としましょう。

排水溝の詰まりが解消されない場合は?

排水口の掃除をしたのに流れが悪かったり、まだ異臭がしたりするという場合は、排水溝のその奥の排水管が原因かもしれません。排水管に髪の毛や汚れが溜まり詰まってしまった場合、まずはパイプクリーナーを使いましょう。ジェルタイプのパイプクリーナーなら、排水管にしっかり留まり汚れを落としてくれますよ。

それでも詰まりや臭いが取れない時は、排水トラップを分解して掃除する必要があります。ただしこちらの作業を素人が行うのはリスクがあるので、専門の業者へ相談することをおすすめします。

排水溝の汚れを予防するには

排水口に溜まる汚れの主な原因は、髪の毛や皮脂などの油汚れ、石けんカスや水垢です。これらが洗面台から排水溝に流れ込み、それが蓄積してしまうと嫌な臭いを発したり詰まりが発生したりすることも。

流れてくる汚れを溜めないことと、汚れ自体が流れてくるのを防ぐことができれば、それらを防止することができますよね。そのために、こまめに掃除をすることと、ゴミ受け用のシール・ネットを貼るようにしていきましょう。

それぞれを詳しく解説していきます。

こまめに掃除する

最もおすすめの防止策は、こまめに掃除をすることです。目につくゴミや汚れは、気づいた時にサッと取りましょう。洗面台を使用した後には、石けんなどはよく流し、ティッシュなどで髪の毛を拾い、最後は水気を拭き取って置くことが大切です。

気づいた時にすぐ掃除ができるように、手に取りやすい場所に掃除用具を置いておくのがおすすめです。使った後はサッと拭くを習慣にしてしまえば辛くはありません。毎日のちょっとした掃除と、月に一回のしっかり掃除で排水溝の汚れを予防しましょう。

ごみ受け用のシート・ネットを付ける

出典:楽天市場

洗面所の排水溝には、髪の毛などがそのまま流れていかないように、ヘアキャッチャーが付いていることがほとんどです。しかし、さほど細かい目ではありませんから短い髪や小さなゴミなどは、そのまま流れていってしまいます。

ヘヤキャッチャー部分に、ゴミ受け用のシートやネットを付ければ、細かなゴミもキャッチが可能。ゴミが溜まれば交換するだけですから、手入れも簡単です。ヘアキャッチャー用のゴミ受けは100円ショップでも入手が可能ですから、手軽に取り入れられますよ。

洗面所の排水溝の掃除はこまめにして詰まりや臭いを防ごう

洗面所の排水溝は、パッと見ただけでは汚れがわかりませんが、様々な種類の汚れが溜まりやすい場所です。毎日快適に使うためには、定期的な掃除が大切ですよ。週に一度は蓋を外し、ヘアキャッチャーの髪の毛などは取り除くのがいいですね。また、そのタイミングでついでに洗剤を使った掃除もしておきましょう。

普段から、目についたゴミはその都度取り除き、使用後は石けんをよく流し、水気はサッと拭いておくなどすると綺麗な状態を保てます。洗面所の排水溝はこまめに掃除をして、詰まりや臭いを防いでいきましょう。

■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※記事内の表示価格は、とくに記載のない場合、税込表示です。軽減税率の適用により価格が変動する場合もあります。

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND