「レモン」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/12/20
レモンを冷凍しておくと、品質を保てるだけでなく、使い勝手もよいということをご存知でしょうか。本記事では、レモンの冷凍方法を複数紹介しています。用途や目的にあった冷凍方法を知り、レモンをさまざまなレシピに活用するためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
レモンは冷凍で保存するのがおすすめ
レモンを保存しておく時に、冷蔵庫の冷蔵室や野菜室に入れているという方は多いのではないでしょうか。また、レモンには水分が多いため、冷凍保存は無理だろうと考えている方も少なくないでしょう。
もちろん、冷蔵保存でも1週間ほどの保存は可能です。しかし、その間に香りが飛んでしまい、傷み始めてしまうことを知っておきましょう。
レモンを長く保存しておきたい時には、冷凍保存が向いています。
用途や使い勝手にあわせて上手に冷凍しておけば、長持ちする上に使いやすくなることからも冷凍保存がおすすめです。
レモンの冷凍保存方法は大きく別けて4つ
レモンはいろいろなパターンで保存しておけます。用途や使い勝手を考えて、冷凍方法を変えてみましょう。
レモンは時間が経つと香りや風味が失われてしまいますが、香りと風味ごと保存しておくことを考えるのなら、丸ごと冷凍保存を試してください。
揚げ物やサワーにレモン汁を絞りかけたり入れたりする目的の場合は、くし切りにして冷凍しておけば使いやすくなります。
紅茶やデザートのトッピングとして少しずつ使うという方は、輪切りでスライスして冷凍しておけば、必要な分だけ取り出して使えるため非常に便利です。
さらに、果汁のみを必要としているのなら、果汁だけで冷凍しておく方法もあります。以下で、それぞれの方法について詳しく紹介していきます。
- 丸ごと冷凍する方法
- くし形切りで冷凍する方法
- 輪切りで冷凍する方法
- 果汁のみを冷凍する方法
丸ごと冷凍する方法
レモンを丸ごと冷凍しておけば、香りや風味を逃がさずに、フレッシュなレモンを長く保存しておけます。解凍しなくても、ジャムにしたり皮をすりおろしたりして風味を楽しむこともできます。
レモンを丸ごと冷凍する時は、まずレモンをよく洗い、しっかりと水気をふき取っておいてください。
水気や空気はレモン劣化の原因になるため注意しましょう。
水気をふき取ったレモンは、1つずつ食品用ラップでぴったりと包みます。食品用ラップで包む時は、空気が入らないように包むことがポイントです。
さらに、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉め、冷凍庫に保存してください。
- 洗って水気を拭く
- 1つずつ食品用ラップで包む
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍する
くし形切りで冷凍する方法
揚げ物にレモン汁をかけるための付け合わせとして使う場合や、サワーのようなドリンク類に絞り入れる目的で少量ずつ使いたい場合には、くし形に切ってから冷凍する方法がおすすめです。
冷凍中の劣化を避けるためには、できるだけ空気と遮断できるように保存しておくことが大切です。
レモンを洗って表面の水分をふき取ったら、くし形にカットします。くし形切りにしたレモンも、丸ごとの時と同じように1つずつ食品用ラップで包んでください。この時、空気が入らないようにぴったりと包むことがポイントです。
食品用ラップで包んだレモンを複数個まとめてジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて封をしたら冷凍保存します。
- 洗って水気を拭く
- くし形に切り食品用ラップで包む
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍する
輪切りで冷凍する方法
紅茶に浮かべたり、デザートのトッピングにしたりする場合は、輪切りにして冷凍しておきましょう。輪切りの状態で冷凍する場合も、劣化をできるだけ防ぐために空気から遮断する必要があります。
レモンをきれいに洗って表面の水をふき取り、お好みの厚さで輪切りにします。輪切りにしたレモンは、食品用ラップの上に重ならないように並べ、空気を抜いて包んでください。さらに、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉め、冷凍庫に入れます。
輪切りレモンを重ねずに冷凍しておくことで、解凍せずに必要な枚数だけ取り出すことができます。
- 洗って水気を拭く
- 輪切りにして食品用ラップで包む
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍する
果汁のみを冷凍する方法
レモンの果汁を冷凍保存しておけば、氷代わりに使ったりドレッシングやソースの材料に使ったりする時に便利です。
冷凍方法も簡単で、レモン果汁を絞ったら製氷皿に入れて凍らせるだけです。この時、絞った果汁に種が入り込まないように注意してください。
製氷皿で凍らせた果汁は、ジッパー付きの冷凍用保存袋にまとめて入れておけば、いつでも必要な量だけ取り出しやすくなるため便利です。
- レモン果汁を絞る
- 製氷皿に入れて凍らせる
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ変えて冷凍する
レモンの解凍方法
冷凍しておいたレモンは、冷凍したまま使えることも多く、自然解凍が基本です。丸ごと冷凍したレモンでも、30分程度常温の環境に置いておけば、包丁が入る程度まで解凍できます。
くし形切りのレモンも15分程度で自然解凍できます。揚げ物の付け合わせにする場合は、凍ったまま出しても、絞る頃には解凍されていることでしょう。
輪切りのレモンは凍ったまま使っても、すぐに溶けるので問題ありません。果汁状態で凍らせたものをソースやドレッシングの素材として使うような場合は、常温解凍して他の素材と混ぜ合わせて使いましょう。
冷凍レモンの保存期間は?
冷凍したレモンは、どの方法で冷凍した場合でも3~4週間ほど保存できます。
ただし、保存可能な期間はあくまでも目安で、冷凍する前のレモンの状態・冷凍庫内の温度の変化といったことに影響を受けるため注意しましょう。
たとえば、冷凍庫の開け閉めが激しい場合は庫内温度が上がりやすいため、目安の期間よりも早くに劣化して風味が落ちたり、傷んでしまったりすることもあります。
いずれの冷凍方法の場合も、目安の期間よりも早めに使い切るように心がけましょう。
冷凍したレモンの活用レシピ
冷凍レモンは使い勝手がよく、生のレモンとあまり変わらず各種料理に活用できます。ここでは、冷凍したレモンを使えるレシピを紹介していきます。
どの形で冷凍保存したレモンが使いやすいのか考えながら、参考にしてみてください。
レモンの香りで本格オードブル!エビのレモンマリネ
「レモンの香りで本格オードブル!エビのレモンマリネ」は、薄い輪切りの冷凍レモンがあればすぐに使えます。
マリネとなっているため、レシピで指定されている具材と冷凍から取り出した輪切りのレモンをそのまま混ぜ合わせれば完成です。
レモンは混ぜ合わせる過程で、自然に解凍されます。暑い季節に冷凍レモンを使って作ることで、ひんやり冷やされたマリネができあがります。
輪切りサツマイモのレモン煮
「輪切りサツマイモのレモン煮」では、冷凍しておいた輪切りのレモンとレモン果汁を使いましょう。どちらのレモンも解凍せずに、直接煮汁の中に投入して使います。
2人前のレシピでも、レモンを使う量は少量のため、冷凍レモンがあれば必要な量だけ取り出せて便利です。生のレモンを使った場合は、残ったレモンを冷凍保存しておいて後日活用しましょう。
レモンのサッパリゼリー
「レモンのサッパリゼリー」はレモン果汁を使うゼリーとなっているため、果汁だけで冷凍してあるレモンを活用しましょう。冷凍レモン果汁があれば、レシピのレモン果汁を絞る工程を省略でき、時間短縮できます。
レシピでは煮立てた水にゼラチンを加えてからレモン果汁を加えますが、冷凍レモン汁を加えると温度が低くなりすぎる可能性があります。
あらかじめ冷凍レモン汁を常温に戻しておくか、ゼラチン投入前に冷凍レモン汁を投入し、少し温めてからゼラチンを入れるとよいでしょう。レモン果汁を煮立てることがないよう注意してください。
レモンを選ぶ時のポイントは?
冷凍して長く保存しておけるように、できるだけ品質のよいレモンを使いましょう。
おいしいレモンの特徴は、皮に張りやツヤ、弾力があることです。へたは緑色で、持った時に重量感があれば水分がたっぷりで実が充実している証となります。
レモンは、国産であれば出始めの色が濃く、マイヤーレモンは濃いオレンジ色など、品種によっても異なる特徴があります。
冷凍レモンを上手に活用しよう
レモンは丸ごと、あるいは使いやすい形にカットして冷凍保存しておけば、使い勝手がよく、使いたい時に使いたい分量だけ冷凍庫から取り出して使えます。
なるべく長い期間品質を維持するためには、上手に冷凍しておくことが必要です。冷凍保存のポイントを押さえて、品質を保ったまま冷凍保存して大いに活用しましょう。