ひじきの冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/12/22
ひじきを冷凍保存したことはあるでしょうか。調理済みのひじきを常備菜として活用できるだけでなく、調理前のひじきの冷凍保存も大変便利に活用できます。本記事を参考に、ひじきの冷凍方法や解凍方法を覚え、上手に活用していきましょう。
冷凍ひじきがあれば時短調理につながる
ひじきは一度にたくさん作ることができ、冷凍保存しておけば、毎日の食卓に常備菜として少しずつ出すことができるので便利です。また、調理前のひじきも、あらかじめ下処理したひじきを冷凍しておけば、水で戻す時間が短縮され、いきなり調理に活用できます。
常温や冷蔵で保存しておくよりも長い期間保存しておけるため、調理済みであれ調理前であれ、使い切れなかったひじきは冷凍保存しておくようにしましょう。
ひじきの冷凍保存方法は大きく別けて2つ
ひじきの冷凍方法は2パターンに大別されます。生のひじきや水で戻したひじきを調理前の状態で冷凍する方法と、調理済みのひじきを冷凍する方法です。
ここでは、ひじきの2つの冷凍方法について、手順とコツを見ていきましょう。
生のひじきや戻したひじきを冷凍する
生のひじきや水で戻したひじきを調理前の段階で冷凍保存する場合は、冷凍用のジッパー付き保存袋を使います。調理に使う分量ずつ小分けにして冷凍しようとする方もいるでしょう。
しかし、ひじきはまとめて冷凍しても平らに広げて冷凍しておけば、必要な分量をほぐして使えるため小分けの必要はありません。
ここでは、調理前のひじきを冷凍する手順とコツを見ていきましょう。
1:ジッパー付きの保存袋に入れる
生のひじきや、水で戻したひじきの水気をよく切り、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れます。全体の厚みが均一かつ平らになるよう保存袋の中でひじきを広げ、袋の中の空気を抜いて口を閉じてください。
2:冷凍庫に入れる
ひじきを冷凍用の保存袋に入れたら、冷凍庫に入れます。このとき、保存袋を金属製のバットやトレイにのせて冷凍庫に入れると、急速冷凍されるのでおすすめです。冷蔵庫に急速冷凍の機能がついている場合は、機能を活用してみましょう。
煮物にして冷凍する
ひじきに味つけをして煮物の状態で冷凍するときは、常備菜として使う場合とお弁当のおかずにする場合とで方法を変えた方がよいでしょう。
常備菜の場合は、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。お弁当に利用する場合は、あらかじめおかずカップを使って小分けにし、カップごとお弁当に入れられるようにしておくと便利です。
ここでは、まとめて冷凍する方法とお弁当用に小分けにして冷凍する方法を紹介します。
1:ジッパー付きの保存袋を使う場合
冷凍用のジッパー付き保存袋を使って保存する方法にも、食品用ラップを使って小分けにしたうえで保存袋に入れる方法と、まとめてそのまま保存袋に入れる方法があります。いずれの場合も、ひじきの粗熱をとってから保存作業を始めましょう。
食品用ラップを使って1食分ずつ小分けにしてから、まとめて保存袋に入れて冷凍しておけば、食べる分量だけすぐに取り出せるため劣化を防げます。
まとめて保存袋に平らになるように入れて冷凍する方法では、必要な量をほぐして取り出せますが、取り出すたびに劣化が進む可能性もあることを覚えておきましょう。
食品用ラップや保存袋の中からは、空気を抜いて冷凍するよう心がけてください。
2:おかずカップを使う場合
作りたてのひじきの場合は、粗熱をとったうえでお弁当用のカップに分け入れます。お弁当に入れる前にいったん電子レンジで加熱する可能性を考え、シリコン製のお弁当カップを使っておくと便利です。
個々のお弁当用カップは、まとめて冷凍用の保存容器に並べ、ふたをします。保存容器を金属製のトレイにのせてから冷凍庫に入れ、急速冷凍しましょう。
ひじきの解凍方法
ひじきを解凍したいときは、いずれの方法で冷凍した場合でも自然解凍が可能ですが、冷凍方法や使い方によって適した解凍方法は異なります。
ここでは冷凍方法別に、解凍方法を紹介していきます。生のものや戻したもの、まとめて保存袋に入れた煮物、お弁当カップに入れた煮物、冷凍したひじきのそれぞれの解凍方法を覚えておきましょう。
生のひじきや戻したひじきの解凍方法
冷凍しておいた生のひじきや水で戻したひじきは、凍った状態でもパラパラとほぐれます。必要な分量を保存袋からほぐして取り出し、調理に使いましょう。
これからひじきの煮物を作るというときは、冷凍庫からほぐして取り出したひじきを凍ったまま調理加熱します。事前解凍は不要です。
ひじきをサラダの素材として使う場合は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジを使って加熱解凍しましょう。
ひじきの煮物の解凍方法
ひじきを煮物の状態で冷凍してある場合、まとめ保存と小分け保存では多少解凍手順が異なりますが、いずれの場合も自然解凍と電子レンジ解凍ができます。
保冷袋を使ってまとめているか、食品用ラップを使って小分けにしているか、お弁当用カップを使っているか、冷凍状態による違いも含め、解凍方法とコツを覚えておきましょう。
ジッパー付きの保存袋で冷凍した場合
ジッパー付きの保存袋でまとめて冷凍してあるひじきの煮物は、凍った状態でもバラバラにほぐれます。必要な分だけを袋から取り出して耐熱皿にのせます。その上からふんわりとラップをかけて電子レンジで加熱解凍しましょう。
冷蔵庫で3時間を目安に、自然解凍することも可能です。
食品用ラップを使って小分けしてある場合は、ラップから取り出して解凍した方が、ラップにひじきが貼り付かずきれいに取り出せます。
弁当カップで冷凍した場合
お弁当のおかずとして使う場合は、凍ったまま入れて自然解凍します。冷蔵庫に移して自然解凍することも可能です。
再加熱してからお弁当に入れたい場合やすぐに食べる場合は、お弁当用カップに食品用ラップをふんわりとかけて、電子レンジで加熱しましょう。
冷凍ひじきの保存期間は?
生のひじきや水で戻したひじきは3~4カ月程度、煮物にした場合は3~4週間程度、冷凍保存しておけます。いずれの場合も長期保存が可能になるため、保存期限を忘れないよう、保存袋に目安の期日を記載しておきましょう。
冷凍状態や環境によっては目安となる期限よりも早くに傷んでしまうこともあるため、なるべく早めに使い切るように心がけてください。食べる前にひじきの状態を確認することも大切です。
乾燥ひじきは冷凍可能?
未開封の乾燥ひじきは、常温でも長期間保存しておけます。開封後は湿気や虫が問題となることもあるため、冷凍しておいた方がよいのでしょうか。
基本的に乾燥ひじきは、開封後も常温保存が可能です。冷蔵保存や冷凍保存は必要ありません。しかし、開封前よりも湿気や虫などに気をつける必要があるため、袋のまま保存せず、密閉できる容器に移し替えて常温保存してください。
常温可能とされていますが、見た目に異常があるときは傷んでいるものと考え廃棄しましょう。
冷凍したひじきの活用レシピ
乾燥ひじきは水で戻す時間が必要になることから、思い立ってもすぐに調理することができません。水で戻した状態のひじきを冷凍しておけば、戻す時間を考慮しなくてもすぐに調理に取りかかれます。調理時間が短縮され、ひじき料理を作る機会も増えるでしょう。
ここでは、冷凍しておいたひじきを活用できるレシピを紹介していきます。紹介されているレシピを参考に、さらにいろいろな料理に冷凍ひじきを活用してみましょう。
梅ひじきふりかけ
「梅ひじきふりかけ」は、戻してある冷凍ひじきを使った、短時間でできるオリジナルふりかけです。フライパンを使って各具材を混ぜ、加熱し、味付けするため、冷凍ひじきは必要な分量を取り出して解凍せずに使えます。
ふりかけとしてだけでなく、パスタの具材としても使えるので試してみてください。このレシピで作るふりかけは、冷凍しておけば1カ月程度保存しておけます。
小松菜とちくわとひじきの和風サラダ
「小松菜とちくわとひじきの和風サラダ」に冷凍してあるひじきを使えば、下準備としてひじきを戻す時間を省略できるため、調理時間が短縮されます。
レシピの中で、ひじきは加熱処理してからサラダの具材として使うため、冷凍ひじきを使う場合も事前解凍は不要です。レシピで指定されている加熱処理の過程で解凍しましょう。
キノコとヒジキの炊き込みご飯
「キノコとヒジキの炊き込みご飯」では、具材をご飯と一緒に炊き上げるため、冷凍ひじきを解凍せずにそのまま使えます。冷凍ひじきを使えば、下準備としてひじきを戻す手間と時間がかかりません。
お米を炊き上げるため調理時間はかかりますが、実際に手を動かすのは食材を洗ってカットするだけと、作り方は簡単です。冷凍ひじきを活用して早速作ってみましょう。
ひじきの保存は冷凍を活用しよう
ひじきを使った料理は常備菜としても使えて便利ですが、乾燥ひじきは料理前に水で戻しておかなければならず、面倒に感じるという方も少なくないでしょう。ひじきを一気に戻して冷凍保存しておけば、いつでも使いたいときに使いたい分量だけ取り出して使えるので便利です。
ひじきは生の状態や戻した状態のとき、また、調理してからも冷凍保存し、時短料理に活かしていきましょう。