「パスタ」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/12/25
パスタの上手な冷凍保存方法をご存知でしょうか。冷凍すると味が落ちると思い込んではいませんか。本記事では、パスタの冷凍方法やおいしく保存するためのコツ、冷凍パスタの活用レシピについて紹介しています。パスタをおいしく冷凍して時短料理を楽しんでください。
パスタは冷凍できる?
パスタは茹で時間がかかるものの、大量に茹でても時間にあまり差異がないことから、大量に茹でて保存しておけば、調理時間を大きく削減できます。長く保存しておくためには冷凍保存が向いていますが、パスタは冷凍保存できるのでしょうか。
パスタはご自宅の冷凍庫でも冷凍保存が可能です。上手に保存しておけば、おいしさをキープすることもできます。ただし、冷凍保存にするとどうしても食感が変わってしまう部分もあるため、冷凍したパスタにあった調理になるよう工夫が必要です。
ここでは、パスタの冷凍方法について見ていきましょう。
茹でたパスタをそのまま冷凍する
パスタをまとめて大量に茹で、冷凍しておけば、食べたいときすぐに食べられます。毎回5~10分程度を茹でるために使うことを考えると、冷凍パスタを使えばかなり調理時間を短縮できます。
茹でたパスタの段階で冷凍しておけば、食べるときにソースの味を変えられるため、短い期間でパスタ料理が連続しても飽きずに食べられるのでおすすめです。
水漬けパスタにして冷凍する
パスタを茹でずに、水漬けの状態で冷凍しておく方法もあります。この方法ではパスタをまだ茹でていないため、食べるときに茹でる必要がありますが、茹で時間は約1分に短縮され、簡単に茹でたてパスタを食べられるのでおすすめの方法です。
パスタを半分に折ってジッパー付き保存袋に入れ、水を加えて空気を抜いたうえでジッパーを閉め、水漬けパスタを作ります。この段階ではまだ冷凍せず、2時間程度置いてください。夏場は常温下には置かず、冷蔵庫で寝かせます。
ジッパーを少し開けて保存袋内の水気を切り、再度空気を抜きながらジッパーを閉めて冷凍保存しておきましょう。
味付けをして冷凍する
味付けをした状態で冷凍することも可能です。1食分ずつ冷凍したり、弁当のおかず用に小分けして冷凍したりしておいて活用できます。
具材と混ぜ合わせたりソースをかけたりした状態で冷凍する場合は、しっかり冷めてから冷凍することがおいしさを保つポイントになります。
パスタをおいしく冷凍するコツは?
茹でてから冷凍したパスタは、水分が浸透するためもちもちの食感になります。お店で出されるアルデンテの食感とは異なりますが、冷凍パスタならではの食感を楽しめます。冷凍パスタをおいしくいただくためには、コツを踏まえて冷凍しましょう。
ここでは、パスタをおいしく冷凍するコツと手順を見ていきます。
オイルで麺をほぐす
パスタにはオリーブオイルかサラダ油をまぶし、麺をコーティングして麺同士がくっつくことを防止しましょう。
茹でたパスタを冷凍保存する場合も水漬けの状態で保存する場合もオイル類で1本1本をコーティングしておけば、冷凍保存後も調理しやすくなります。
麺を茹ですぎない
パスタは固茹でにしておきましょう。パスタは冷凍過程でも水分を吸収します。のびた食感になってしまうのを避けるためには、固めの茹で加減にしておくことが大切です。
茹でた麺はすぐに冷やす
パスタを茹でたあとは、冷水で冷やして余熱が通らないようにしてください。温かいままだと余熱で麺がのびてしまいます。
麺を冷やす際も注意が必要です。冷水に浸しすぎても麺が水を吸ってふやけてしまうため、粗熱がとれたら速やかに水から上げて冷凍してください。
食感を保つために密閉して保存する
パスタを冷凍するときは、冷凍による劣化を防ぐために密閉できる保存袋や容器を使いましょう。空気に触れることで冷凍した食品は劣化しやすくなります。空気を遮断して1食分ずつ小分けにできる保存袋や容器を使えば劣化を遅らせられます。
冷凍用のジッパー付き保存袋を使って保存する場合は、空気を抜いてからジッパーを閉め、平らにしてください。保存袋に入れる前にパスタを食品用ラップで1食分ずつ包んで空気と遮断する方法もおすすめです。小さめの保存袋を使って1食分ずつ小分けしてもよいでしょう。
なるべく平らにして冷凍する
茹でパスタも、味付けパスタも冷凍用の保存袋を使って冷凍するときは、袋内部の空気を抜き、平らになるように広げて冷凍しましょう。凍ったあとは冷凍庫内で立てて保存することができ、冷凍・解凍に要する時間も短くてすみます。
パスタの解凍方法
茹でたパスタや味付きのパスタは冷蔵庫に移して自然解凍します。冷製パスタを作る場合であれば、自然解凍したパスタをそのまま使うこともできます。
電子レンジで加熱解凍すれば、すぐに食べられるのでおすすめです。また、半解凍の状態で調理すれば加熱しすぎる失敗を避けられます。冷凍したパスタの内容や解凍したいときの状況にあわせて解凍方法を選びましょう。
ここでは、各解凍方法の内容を詳しく見ていきます。
水漬けパスタの場合
水漬けで冷凍しておいたパスタは、たっぷりのお湯に塩を加えて、1分程度茹でてください。たっぷりのお湯を用意できず、少な目のお湯で茹でた場合は、茹で時間を長めに調整しましょう。
乾麺の状態から茹でたパスタに比べると、水漬けパスタはもちもちの食感になります。
味付けパスタの場合
味を付けて冷凍しておいたパスタは、電子レンジで加熱解凍すればすぐに食べられます。
お弁当用に小分けにしておいたものは、保冷剤代わりに凍ったままお弁当箱に入れ、自然解凍で食べることも可能です。食品が傷みやすい季節は電子レンジで加熱解凍し、冷めてからお弁当箱に詰めてください。
冷凍パスタの保存期間は?
冷凍パスタを保存しておける期間は、いずれのタイプのパスタであっても冷凍庫で1カ月程度が目安です。1カ月という期間は、保存環境や状態がよい場合と捉えてください。
保存の仕方が悪かったり、冷凍庫の開け閉めが激しかったりすると、目安の期間より早く傷んでしまうので注意が必要です。保存環境や状態が悪いと、冷凍焼けを起こしてしまい、パスタの品質が劣化します。
冷凍パスタは、1カ月を保存の目安とし、なるべく早めに食べ切ってください。
冷凍したパスタの活用レシピ
パスタを茹でて冷凍しておけば、食べたいときにすぐ食べられるので便利ですが、茹でたての食感とは異なる点で工夫が必要です。特別な工夫を加えるのではなく、冷凍パスタの特徴にあった味付けや具材を選んで調理するだけで、十分おいしく仕上がります。
ここでは、冷凍パスタのもちもちとしたやわらかい食感を活かせるレシピを紹介していきます。冷凍により調理の時短をしたうえで、おいしいパスタとして食べられるように、冷凍パスタ向きのレシピを覚えておきましょう。
ナポリタン
「ナポリタン」は誰もが1度は食べたことがあると思われるほど日本人にとっておなじみのパスタ料理ですが、味付けや調理方法が冷凍パスタによくあいます。
冷凍パスタには解凍するとやわらかくなりやすいという特徴がありますが、やわらかめの麺はナポリタン向きです。ナポリタンにはやわらかくもっちりした麺の方が懐かしさを感じられる味わいになります。
ここで紹介しているレシピでは夏野菜を使用していますが、季節にあった具材を選んでアレンジしてみましょう。
野菜たくさんスープパスタ
「野菜たくさんスープパスタ」は、野菜スープに茹でたスパゲッティを加えて作るパスタです。温かいスープにパスタを加えてひと煮立ちさせて完成させるレシピなので、冷凍パスタは半解凍のままで使えます。
冷凍パスタは冷蔵庫で自然解凍しておくか、並行して電子レンジで半解凍状態にしておきましょう。レシピに従ってスープを作り、スープとしての煮込みが完了したらパスタを投入してひと煮立ちすれば完成です。
パスタの保存は冷凍を活用しよう
パスタを冷凍保存しておけば、調理時間を気にせず、手軽にパスタ料理を食べることができます。お湯を沸かして茹で上げるまでの時間を何回か節約できるので、パスタを冷凍しておき、上手に活用していきましょう。
ソースづくりも面倒くさいという方は、ソースも同じように冷凍しておくか、味付きのパスタとして冷凍しておけば、インスタント食品並みに簡単に食べられるようになるのでおすすめです。