桁チョウセンハマグリ、レベルファイブの蛤、アサリ

「はまぐり」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介

2023/01/17

はまぐりをおいしく冷凍する方法をご存知でしょうか。本記事では、はまぐりを上手に保存するための下処理方法や、冷凍・解凍方法を解説しています。冷凍保存のコツがわかれば、冷凍したはまぐりを活用してさまざまな料理に使えるでしょう。ぜひチェックしてみてください。

はまぐりの冷凍保存方法は大きく分けて2つ

はまぐりを冷凍する場合、生のまま冷凍する方法とゆでてから冷凍する方法の2つがあります。

これから、それぞれの保存方法をご紹介します。目的に合わせて好みの方法で冷凍してみてください。

生で冷凍する方法

はまぐりは、生のまま冷凍保存することで風味をキープでき、旨味が増すと言われています。

しかし、生のまま長期間冷凍保存していると、殻が開きにくくなることがあるため注意しましょう。ここからは、生で冷凍する方法を詳しくご紹介します。

1:砂抜きと塩抜きをして殻をよく洗う

下処理として、砂抜きと塩抜きをして殻をよく洗います。

まず、海水と同じ塩分濃度の塩水に1~2時間浸して砂抜きします(砂抜き方法の詳細は後述します)。砂抜きが終わったらバットの塩水を捨て、はまぐりを並べます。塩抜きの方法は、新聞紙やアルミホイルなどでフタをして常温で1時間程度置いておくだけです。

塩抜き後、軽く洗ってからペーパータオルで殻の水気をしっかり拭き取ります。このとき、死んでいる状態のはまぐりは取り除いてください。(死んだはまぐりの見分け方は後述します)。

塩抜きの目的は、はまぐりが含んでいる海水を吐き出させることです。塩抜きせずに調理すると塩辛くなってしまい、料理の仕上がりに影響します。

2:冷凍用保存袋に入れて金属製のバットにのせ冷凍する

下処理がすんだら、はまぐりを冷凍用保存袋に入れて金属製バットにのせ、急速冷凍します。

このとき、殻が重ならないように並べ、できるだけ空気を抜いて密封しましょう。空気にふれないようにすることが鮮度を保つコツです。ストローを使って空気を吸うとしっかりと空気が抜けます。真空状態をつくれる専用パックがあれば利用してもいいでしょう。

ゆでたはまぐりの冷凍保存方法

ゆでたはまぐりの冷凍保存は、解凍後すぐに使えるため便利な方法です。殻から身を外して保存することもできるため、つくりたい料理に合わせて使い勝手のよい方を選んでください。

1:下処理をしたはまぐりを貝が開くまでゆでる

下処理(砂抜き、塩抜き、水洗い)を済ませたはまぐりを、殻が開くまでゆでます。

貝類のゆで方は、水からゆでる方法と、沸騰したお湯からゆでる方法があります。水から入れた場合は旨味が水にしっかり溶け込むため、汁物などに向いているゆで方です。

沸騰後に入れる方法は、水に旨味が溶け出すのを防げるため、身の旨味を味わいたい料理に向いています。

2:鍋に残った砂とアクを取り除きゆでたはまぐりといっしょに冷凍保存容器へ入れる

殻が開いたらアクを取り、砂などが出ていれば取り除いてください。ゆで汁にははまぐりの旨味が出ているため、はまぐりといっしょに冷凍用保存容器に入れます。

身だけを冷凍したい場合は、このときに殻から外し、ゆで汁といっしょに容器に入れましょう。

3:粗熱がとれたら容器のフタをして冷凍する

しっかりと粗熱を取ってから、容器のフタをして冷凍庫に入れます。

調理方法でよく聞く「粗熱を取る」とは、熱々に加熱された状態からほどほどまでに冷ますことを言います。目安は手でさわれる程度です。

常温で長く放置するとはまぐりが傷むこともあるため、急速冷凍機能や金属製のバットを活用して素早く凍らせましょう。

はまぐりの解凍方法

はまぐりを解凍するには、解凍してから使う方法と冷凍したまま使う方法があります。いずれの場合も、冷凍したはまぐりは必ず加熱調理してから食べましょう。

解凍してから使う際は、生のまま冷凍したはまぐりも、ゆでてから冷凍したはまぐりも、冷蔵庫や冷水などで低温解凍するのがおすすめです。低い温度でゆっくり解凍することでドリップが出にくくなり、おいしく解凍できます。

解凍後はそのまま焼きはまぐりや、 ゆで汁といっしょに調理して汁物などに使えます。

生のまま冷凍保存したはまぐりは、凍ったまま沸騰したお湯に入れて加熱調理できます。殻が開きにくくなってしまった冷凍はまぐりは、自然解凍よりも沸騰したお湯で加熱するとよいでしょう。凍ったまま解凍すれば、そのまま汁物や酒蒸しにもできます。

酒蒸しにする場合はフライパンをよく熱し、はまぐりを入れた後も殻が開くまでは強火で加熱しましょう。

冷凍はまぐりの保存期間は?

冷凍したはまぐりの保存期間は、2週間前後が目安です。冷蔵の保存期間(2~3日程度)と比べるとより長く保存できるようになりますが、長く保存していると殻が開きにくくなるため、なるべく2週間以内に使い切るようにしましょう。

ゆでたはまぐりの場合はもう少し長く保存できます。しかし、はまぐりの個体差や購入前後の状況によって可能な保存期間は変わってくるため、生でもゆでた場合でも、できる限り早く使い切るのが理想です。

冷凍したはまぐりの活用レシピ

冷凍したはまぐりを活用すれば、時短にもなり手軽にはまぐりを使ったレシピを楽しめます。

レシピに合わせ、「生のまま・ゆでてから」どちらの冷凍方法を使うか決めるとよいでしょう。

ハマグリのアクアパッツァ

出典:E・レシピ

じゃがいもやブロッコリーなどの野菜などといっしょに炒めたハマグリのアクアパッツァは、見た目もオシャレでおもてなしをする際の料理に向いています。

プチトマトを加えることでより彩りが豊かになるため、食卓に並べると華やかになるでしょう。

はまぐりのお吸い物

出典:白ごはん.com

ひな祭りやお祝いの席でも定番となっている、はまぐりのお吸い物です。

はまぐりのお吸い物は鰹だしを使わず、はまぐりと昆布の旨味を引き出してつくるため、潮汁(うしおじる)とも呼ばれています。

だし汁をほかに用意する必要がないため手間がかかりません。三つ葉や白髪ねぎ、お麩などを入れてもおいしく仕上がります。

ハマグリと菜の花のスープパスタ

出典:E・レシピ

はまぐりの旨味と食感、菜の花のほろ苦さが味わえるパスタです。

はまぐりから出る旨味で味わい深いソースになります。パスタにはリングイネなどの、歯応えが楽しめる種類を使うのもおすすめです。

死んでいるはまぐりを見分ける方法は?

死んでしまっているはまぐりを食べることはできないため、冷凍保存する前にはまぐりの状態をチェックしましょう。身を箸などで突く・腐敗臭がないか確認するなどのチェック方法があります。

身をつついて確認する場合は、砂抜き中、殻が少し開いているときに、箸の先で殻から出た身の部分をつついてみます。反応がなければ死んでいる可能性が高いため取り除いてください。

また、生きているはまぐりは無臭です。少しでも腐敗臭がすれば死んでいると覚えておくとわかりやすいでしょう。

はまぐりは、入手した時点ですでに死んでいるものが混ざっていたり、弱っていた個体が砂抜き中に死んでしまったりすることがあるため、必ず状態を確認してから冷凍してください。

はまぐりの砂抜きの方法

入手してからはまぐりを死なせないためには、できるだけ早く、可能ならば2時間以内に砂抜きを完了させることが大切です。また、砂抜き後にすぐ食べない場合は、冷蔵するよりも冷凍した方が風味をキープできます。

砂抜きには海水と同じ濃度3%(水500mlあたり、塩大さじ1)の食塩水を使います。軽くこすり洗いしたはまぐりをバットやトレイに並べ、口がしっかり浸かるように、ひたひたになる程度の食塩水を入れます。

その後、アルミホイルをかぶせ暗くして冷蔵庫に入れたら、1~2時間放置します。よく砂を吐くようになり、水があふれるのを防ぐ役割もあります。

砂抜きずみとして売られているはまぐりも、十分に砂抜きされていない場合があるため、購入後は砂抜きするのがおすすめです。

また、市場で購入したものや潮干狩りで獲ってきたものなどは、スーパーで販売しているものと比べて砂を多く含んでいます。この場合は、3時間~一晩放置しましょう。

はまぐりの保存は冷凍を活用しよう

この記事では、はまぐりを冷凍保存する方法を解説しました。はまぐりは適切に冷凍・解凍することで、おいしく保存できます。

冷凍することで旨味が増したはまぐりは、定番料理からアレンジレシピまで、さまざまな調理に使えて時短にもなります。本記事を参考に、はまぐりを上手に冷凍して活用してみましょう。

参考にしたサイト

 
 

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