「さつま揚げ」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピを紹介
2023/02/20
使い切れなかったさつま揚げを冷凍しておけるのか迷ったことはありませんか。本記事では、さつま揚げの上手な冷凍方法や冷凍しておいたさつま揚げの活用方法を紹介していきます。さつま揚げの冷凍方法について詳しく知りたいというかたは、ぜひ参考にしてみてください。
さつま揚げは冷凍できる?
魚肉のすり身を油で揚げた「さつま揚げ」は、お土産としていただくこともある食品ですが、一度開封してしまうとあまり日持ちしません。さつま揚げはその名のとおり、油で揚げるという加熱処理がされているため、冷凍しておけば長く保存できます。
上手に冷凍しておけば、長く保存しておけるだけでなく、手軽に冷凍庫から取り出して使うことができるため、おかずや酒の肴が足りないときに便利でしょう。
さつま揚げを冷凍する際の注意点
さつま揚げは冷凍により長期保存が可能ですが、冷凍方法によっては劣化が進んでしまい、おいしさを保てないこともあります。ここでは、さつま揚げのおいしさをキープして保存しておくために知っておきたいポイントを解説していきます。
おいしさをキープするために必要なことは、とくにむずかしいことではなく、一手間や一工夫を惜しまないことです。おいしい状態のさつま揚げを長く楽しむためにも、覚えておいてください。
- 表面が空気にふれないようにする
- 水分を拭き取っておく
- 油抜きをしておく
表面が空気にふれないようにする
さつま揚げは空気にふれることで酸化し、劣化が進むため、できるだけ空気にふれないように工夫して冷凍できれば、保存中の劣化を防げます。食品を真空パックする機械も市販されているため、冷凍保存することが多い場合は購入しておくと便利です。
機械を使わなくても、食品用ラップで隙間なく包んだり、ジッパーつき保存袋を使って極力空気を抜いたりといった工夫をすることで一定の遮断効果が得られるでしょう。
水分を拭き取っておく
さつま揚げは、冷凍前に表面の水分を除いておかないと、霜の原因となります。冷凍時に霜がつくと、さつま揚げの品質が劣化し、風味も失われてしまうため、おいしさをキープすることができません。
冷凍前には、さつま揚げの表面に水分をペーパータオルやふきんを使って拭き取っておきましょう。
油抜きをしておく
油分が過多の状態で冷凍してしまうと、品質や風味が劣化する原因となります。油抜きは、味を染みこませるためにも必要な一手間とされているため、冷凍前に行っておくことをおすすめします。
さつま揚げのなかには「油抜き不要」という商品も多く流通しているため、油抜きの作業は必須というわけではありません。
さつま揚げはジッパーつき保存袋で冷凍するのがおすすめ
さつま揚げの品質や風味が劣化することを避けるためにも、空気から遮断する必要があります。真空パックができる機械がない場合は、食品用ラップとジッパーつき保存袋を使いましょう。
ここでは、さつま揚げを冷凍する際の手順を解説していきます。さつま揚げを冷凍保存する際のコツやポイントを踏まえ、劣化を防げるよう上手に保存していきましょう。
1:さつま揚げの両面にお湯をかける
さつま揚げをザルや皿にのせて、両面に熱湯をかけて「油抜き」をします。油抜きは必須の工程ではなく、どうしても時間がないというときは省くことも可能です。
しかし、熱湯をかけるだけという簡単な作業で、味も染みやすくなるというメリットもあるため、よほど時間にゆとりがないときを除き、油抜きをしておくことをおすすめします。
2:さつま揚げの水分を拭き取る
油抜きをした後は表面に水分が残っています。また、油抜きを省いた場合でも商品のパッケージ内の水分が付着している場合もあります。表面についた水分により冷凍時に霜が付くと、品質も風味も損なわれてしまうため、冷凍前に取り除いておきましょう。
ペーパータオルやふきんを使って、さつま揚げの表面についている水分を丁寧に拭き取ってから次の工程に進んでください。
3:食品用ラップでさつま揚げを包む
水分を拭き取ったさつま揚げは、食品用ラップを使って1つずつぴったりと包んでください。食品用ラップとさつま揚げの間に空気が入り込まないようにぴったりと包んでおくことで、さつま揚げの酸化や乾燥を防げます。
1つずつ包んでおくことで、使うときに必要な枚数だけ冷凍庫から取り出すことができ、使わないさつま揚げまでいっしょに冷凍庫から出してしまうことを避けられます。温度変化は品質劣化の原因になるため、使わないさつま揚げの劣化を防ぐという意味でも有効な保存方法です。
4:ジッパーつき保存袋に入れてから冷凍庫に入れる
食品用ラップで1つずつ包んださつま揚げをまとめてジッパーつき保存袋に入れて冷凍します。このとき、ジッパーつき保存袋にさつま揚げを詰め込みすぎないように注意が必要です。
ジッパーつき保存袋内でさつま揚げが重なってしまうと、冷凍に時間がかかり品質に影響を与えるため、平らになるようにさつま揚げを並べて入れてください。ジッパーつき保存袋からできるだけ空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍庫に入れます。
ジッパーを完全に閉める前に、ストローを差し込んで内部の空気を吸って抜けば、真空に近い状態にできます。
さつま揚げの解凍方法
冷凍保存しておいたさつま揚げの解凍方法は複数あります。冷凍のまま加熱調理をしながら解凍したり、電子レンジやオーブントースターなどを使って短時間で解凍したり、時間をかけて自然解凍したりと、用途に適した解凍方法を選択してください。
ここでは、冷凍保存しておいたさつま揚げを解凍する方法や目安となる解凍時間などを紹介していきます。
冷凍の状態で調理をする
煮物や炒め物など加熱調理の食材として使いたい場合は、冷凍のまま使用し、調理過程の加熱により解凍できます。さつま揚げは凍った状態でも包丁でカットできるため、冷凍前にカットしていなくても料理に適したサイズに切って使えます。
カットしたさつま揚げのサイズにもよりますが、調理過程で解凍するためには一定の加熱時間が必要です。さっと炒める程度の料理に使用する場合はあらかじめ解凍しておいた方がよいでしょう。
電子レンジを使う
短時間で解凍したいときは、電子レンジを使えば30秒程度で解凍できます。解凍したいさつま揚げを皿にのせて、ふんわりと食品用ラップをかけて電子レンジで加熱してください。加熱時間はさつま揚げの枚数や電子レンジによって異なります。
500Wの電子レンジでさつま揚げ1枚あたり30秒を目安に加熱し、解凍が足りない場合は10秒ずつ追加してみてください。
トースターを使う
さつま揚げを凍ったままオーブントースターで焼いて解凍すれば、そのままおかずや酒の肴の1品として食べられます。オーブントースターにアルミホイルを敷いて、さつま揚げを並べます。複数のさつま揚げを焼くときは間隔を空けて並べてください。
オーブントースターの種類にもよりますが、500Wの場合は10~15分程度、1000Wの場合は7分程度焼くと表面がこんがりパリッとした仕上がりになります。しょうがやマヨネーズ、七味などとよく合います。
自然解凍をする
冷凍前の食感や風味を味わいたい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍してみましょう。加熱解凍に比べると時間がかかりますが、食感や風味を残すことができます。
一度解凍してしまうと再冷凍はできないため、食べ切るぶんだけを冷蔵庫に移し、4~6時間程度かけて解凍します。使いたい日の前夜に冷蔵庫に移しておくとよいでしょう。
お弁当のおかずとして入れる場合は、凍ったまま適切なサイズにカットして詰めておけば、食べるまでに解凍されます。
冷凍したさつま揚げの保存期間は?
さつま揚げを冷凍保存しておける期間は長く、1~3カ月程度の保存が可能です。この期間は、さつま揚げの保存状態や冷凍庫の温度状態などによって変わるため、保存の目安期間と考えてください。
食感や風味を落とさず、おいしく食べ切るためには、上手に保存しながらできるだけ早く消費することが大切です。
冷凍したさつま揚げの活用レシピ5選
冷凍保存しておいたさつま揚げは、凍ったままでもカットでき、解凍方法も複数あるなど、便利に使える食材です。ここでは、冷凍したさつま揚げを活かせるレシピを紹介していきます。
冷凍しておいたさつま揚げを使える料理のバリエーションを覚え、積極的に冷凍保存し、おいしいうちに食べ切りましょう。
1:かぼちゃとさつま揚げの煮物
「かぼちゃとさつま揚げの煮物」のレシピでは、さつま揚げを投入してから15分以上煮込む時間があるため、冷凍さつま揚げも解凍せずに使えます。
レシピではさつま揚げを半分に切って使っています。冷凍さつま揚げは解凍しなくても包丁でカットできるため、レシピどおりに切って使ってみましょう。
2:じゃがいもとさつま揚げの醤油炒め
「じゃがいもとさつま揚げの醤油炒め」は、じゃがいもとさつま揚げがあれば簡単にできる料理となっているため、冷凍さつま揚げがあれば1品足りないときの強い味方となるでしょう。
レシピでは、最後にさつま揚げを投入して炒め合わせているため、さつま揚げが凍ったままの可能性もあります。
自然解凍や電子レンジなどであらかじめ解凍したさつま揚げを使うか、凍ったまま使う場合はレシピより早めのタイミングでさつま揚げを入れるように工夫してください。
3:さつま揚げと大葉のマヨ和え
「さつま揚げと大葉のマヨ和え」はオーブントースターで焼いたさつま揚げを大葉とマヨネーズで和えるだけの簡単レシピです。オーブントースターで表面に焼き色がつくまで焼いてから調理するため、冷凍さつま揚げの事前解凍は不要です。
冷凍さつま揚げを使う場合も、レシピの手順に従って作れます。必要な食材はさつま揚げと大葉、調味料はマヨネーズとしょうゆだけです。冷凍さつま揚げがあれば、少しの手間で1品追加できます。
4:焼きさつま揚げのおろし添え
「焼きさつま揚げのおろし添え」はフライパンで焼いたさつま揚げに甘酢をかけた大根おろしを添えるだけの簡単料理です。フライパンで焼くため、冷凍さつま揚げを事前に解凍しておく必要はありません。
冷凍さつま揚げを使う場合でもレシピどおりに進められます。さつま揚げを冷凍保存してあれば、困ったときの1品として活用できるでしょう。
5:さつま揚げの根菜汁
「さつま揚げの根菜汁」では、食材をさっと炒め合わせた後に10分ほど煮込むため、凍ったままのさつま揚げを使えます。さつま揚げはカットする必要がありますが、凍ったままでも包丁が入るためレシピどおり進めることができます。
ニンジンやレンコン、ゴボウなどの根菜があるとき、体が温まる1品としてつくってみてはいかがでしょうか。
さつま揚げの保存は冷凍を活用しよう
魚肉を油で揚げてある「さつま揚げ」は、出汁代わりにもなり、うま味も染みこむ使いやすい食材です。封を切ってしまうと日持ちしないため、冷凍を活用しておいしさをキープしながら保存しておきましょう。
冷凍さつま揚げがあれば、食材の1つとしてだけでなく、さつま揚げだけで1品作り上げることもできるため大変便利です。おいしさをキープしながら長く保存できるコツとポイントを覚え、冷凍さつま揚げを活用していきましょう。