「イカ」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/02/25
イカは冷凍保存できることをご存知でしょうか。本記事では、イカの下処理方法からさばき方、冷凍保存や解凍方法、おいしく食べるための注意点、冷凍イカを使ったアレンジレシピについて詳しく解説しています。イカを上手に冷凍して、さまざまな料理で活用しましょう。
イカは冷凍できる?
魚介類の中でも水分が少ないイカは、冷凍しても鮮度が落ちにくく冷凍保存に適しています。
イカをさばいてから冷凍することで鮮度を保ちながら保存できます。イカの内臓は傷みやすいため、内臓を取り除いてから冷凍するのが大切なポイントです。
イカが安くなっているときにまとめ買いして冷凍しておけば、食べたいときにイカが食べられます。
イカを冷凍する際の注意点
イカを冷凍するにあたり、イカをそのまま冷凍庫に入れるのではなく、内臓を取り出してきれいに洗うなどの下処理が必要です。一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍速度は遅く、下処理をせずそのまま冷凍すると、生臭くなってしまう原因につながります。
また、イカの水分をしっかりと拭き取ってから冷凍保存することで、おいしく冷凍することが可能です。
イカを冷凍すると味や食感にそれほど大きな変化はみられませんが、冷凍していないイカと食べ比べてみると、冷凍したイカの方がやや食感が変化する可能性があります。そのため、イカのやわらかい食感にこだわるのであれば、冷凍せず冷蔵保存して使い切るのがおすすめです。
しかし、イカがたくさんあってすぐに食べる予定がなければ、冷凍保存はとても便利です。解凍したイカを調理する際に加熱しすぎに注意すれば、冷凍したイカでもおいしく食べられます。
- 下処理が必要
- 食感の変化する可能性がある
イカを下処理する手順
生のイカを買ったけれども、すぐに食べる予定がない場合は冷凍するのがおすすめです。イカは水分が少ない魚介類のため、味や食感が劣化しにくいといわれています。
しかし、鮮度を保ちながら上手に冷凍するには、イカを買ってきたら内蔵が傷まないうちに早めに下処理するのが重要です。
ここでは、イカを下処理する手順を詳しく解説します。
1:ワタや内臓を取り除く
イカを冷凍する際は、傷みやすい内臓やワタを取り除いてから冷凍します。
まな板の上にイカを置き、イカの胴体の中の顔部分に指を入れ、軟骨に沿って銅体とワタがくっついている部分を剝がします。それから、エンペラと足をつかんで、ワタと軟骨をやさしく引き抜きましょう。
ワタや内臓が取り除けたら、流水で胴体の中をしっかりと洗ってください。
2:内臓とゲソを分ける
次は、内蔵とゲソを切り分けます。
目の少し上の部分をカットして、内蔵と足を分け、くちばしを取り除きましょう。くちばしは、かたい部分を手で押さえると簡単に取り除けます。
ゲソの先端部分は口当たりが悪いため、少しカットしておきましょう。
内臓を傷つけないように切り分けると、まな板が汚れず後片づけが簡単です。
3:エンペラをはずす
流水できれいに洗ってから、キッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取ります。
それから、エンペラをはずしましょう。エンペラとはイカの耳と呼ばれる部分です。イカの胴体に沿ってエンペラを引き剥がすと、骨もいっしょに取り除けます。
4:胴体の皮を取る
エンペラを剥がすと、そこに1つ穴があきます。そこからゆっくり皮を剥がしていくと、簡単に胴体の皮が取れます。内側の薄皮など剥がれにくい部分があれば、濡らしたキッチンペーパーなどを使ってこすりましょう。
イカは部位別で冷凍するのがおすすめ
イカは、煮る・焼く・炒めるなど、調理方法が豊富な魚介類です。下処理したイカは、胴体・ゲソ・エンペラの部位ごとに分けて冷凍しておくと必要なときに好みの部分がすぐに使えて便利です。
ここでは、臭みを感じさせないイカの上手な冷凍方法を解説します。
1:さばいたイカの水気を取って食品用ラップで包む
さばいたイカは、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取り除いた後、胴体・ゲソ・エンペラの部位ごとに小分けにしてから食品用ラップで包みます。水分をしっかりと拭き取ってから冷凍することで、おいしさを保った状態で冷凍できます。
イカは空気にふれると鮮度が落ちてしまうため、空気が入らないようにぴっちりと食品用ラップで包むようにしましょう。
2:ジッパーつきの保存袋に入れて冷凍する
小分けにして食品用ラップで包んだイカは、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。お好みで、みりんや醤油などといった調味料を加えて味つけしてから冷凍することも可能です。
イカの鮮度をより一層保つために、保存袋の空気を抜きながらしっかりと口を閉じて密閉しましょう。
家庭用の冷蔵庫は冷凍速度が遅いものがほとんどですが、ステンレス製のトレーなどを使えば急速冷凍ができます。
イカの解凍方法
冷凍したイカは、凍ったまま料理に使えないことはありません。しかし、凍ったまま火にかけると、表面だけ火がとおりすぎたり、中心部分は火がとおっていなかったりするなど加熱ムラができやすくなります。冷凍したイカは解凍してから料理に使うようにしましょう。
食べるときは冷蔵庫に移して半日程度ゆっくりと自然解凍するのが、おすすめの解凍方法です。急いでいる場合は保存袋ごと流水解凍すると、すぐに使えます。
解凍しすぎると水臭くなるため、半解凍くらいに留めておくとおいしく食べられます。
冷凍イカの保存期間は?
水分が少ないイカは冷凍しても鮮度が落ちにくく冷凍保存に適しており、きちんと下処理すれば約1カ月保存できます。
傷みやすいイカのワタや骨、皮やくちばしを取り除かずに冷凍すると生臭くなってしまう原因になるため注意しましょう。
冷凍したイカの活用レシピ
最後に、冷凍したイカを活用したレシピを紹介します。
水分が少ないイカは冷凍しても風味が落ちにくいため、冷凍ストックしておくといろいろな料理に仕えて便利です。
どのレシピもイカの食感がやわらかく仕上がようになっているため、冷凍したイカでもおいしく食べられます。
イカのしょうゆ炒め
イカのやわらかい食感が楽しめる、シンプルなしょうゆ炒めです。
調味料を加えてフライパンで炒めるだけの簡単レシピのため、時間がないときでもサッとつくれるのがポイントです。下処理をした冷凍イカを使用すれば、さらに時短につながります。
イカのサッと煮
やわらかい食感で食べやすい、合わせだしでサッと煮込んだイカの煮ものです。イカを甘辛く味つけした煮物は和食の定番メニューであり、子どもから大人まで幅広く楽しめる1品といえるでしょう。
しっかりと味がついているため、お酒を飲む際のおつまみとしてもおいしく食べられます。イカはサッと煮る程度に留めておくのが、このレシピのポイントです。
ピリ辛イカ大根
イカの煮物というと和食をイメージするかたも多いですが、豆板醬を使うことでピリリとした辛味が加わり、中華風のピリ辛イカ大根がつくれます。いつものイカと大根の煮物とは違ったレシピが知りたいというかたにおすすめです。
豆板醬の風味とイカのうま味、出汁のうま味がじんわりとしみ込んだ大根がご飯とよくあいます。最後にサヤインゲンを添えると、彩りがプラスされて華やかになります。
イカの保存は冷凍を活用しよう
イカを部位別に分けて冷凍しておくと、メイン料理に使えるのはもちろんのこと、お酒のおつまみやお弁当のおかず、料理の具材として少しだけ加えたいというときに大活躍します。
イカをさばくのは少しコツがいりますが、きちんと下処理してから冷凍することで鮮度を長持ちさせることができます。
ぜひ、今回紹介したレシピも参考にして冷凍したイカをおいしく食べましょう。