中華料理

なまこは冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2023/03/08

なまこは冷凍保存できることをご存知でしょうか。この記事では、なまこの冷凍・解凍方法やおいしく食べるコツも紹介します。こりこりとした独特な食感が魅力のなまこを上手に保存する方法を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

なまこは冷凍できる?

食感が変わることもありますが、なまこは適切な処理をすることで冷凍状態でも2カ月程度保存できます。なまこは保存方法によって保存できる期間が異なるため、用途によって使い分けると良いでしょう。

生のまま保存したい場合は、なまこが入る大きさの容器に海水を入れ、冷蔵庫の野菜室で2~3日程度保存できます。

なまこを冷凍する際の注意点

なまこは冷凍する前にきちんと下処理することでおいしく保存でき、鮮度も保たれます。また、なまこ特有の食感は、保存方法によって違いが出てくることも重要なポイントです。

食感や風味が損なわれないよう、冷凍する際の注意点を理解しておきましょう。

なまこの内臓を抜く

なまこの鮮度を保って冷凍するためにも、必ず内臓を取り出してください。内臓を取り出さないと、生臭くなったり劣化したりすることがあります。

手間はかかりますが、なまこには骨やうろこがない分簡単にできるため、冷凍する場合は丁寧に処理しましょう。

食感を大切にしたい場合は冷蔵して早めに食べる

なまこは冷凍保存すると独特の歯ごたえがなくなるため、コリコリとした食感を楽しみたい場合は、冷蔵保存して早めに食べた方が良いでしょう。なまこの大部分は水分であるため、冷凍すると中の水分が凍結して食感が変化してしまいます。

また、なまこ自体にはあまり味がなく、磯の風味がする程度です。なまこの食感を大切にしたいときは冷蔵保存しましょう。

なまこを冷凍保存する方法

ここでは、なまこを冷凍保存する場合の手順を説明します。なまこを冷凍する際は、必ず下処理してからにしましょう。

前述したように内蔵を抜かずに保存した場合は、生臭くなったり鮮度が急激に落ちたりすることがあります。なまこの下処理の手順をしっかりと把握しましょう。

1:なまこの両端の硬い部分を切り落とす

まずは、なまこの両端の硬い部分を1~2cm程度切り落とします。両端は特に硬いため、大きめに切ってしまうのがポイントです。

切りにくい場合は、包丁で軽くたたくと身が硬くなり扱いやすくなります。

2:なまこの腹を縦に切り開き内臓を取り出す

次に、なまこをひっくり返して腹を縦に切り開いてから、指で内臓をつまみ出すようにして取り出します。開いたとき、両端に硬い部分が残っていたら内側から削ぎ落としてください。

内臓を取り出した後は、中心あたりにある白い粘膜状の筋を骨抜きなどで取りましょう。

また、小さいなまこの場合は開いてから薄切りにすると、小さくなりすぎて食べにくくなります。その場合は、筒抜きという方法を使うことで内臓をきれいに取り出せます。

筒抜きはなまこの両端を切り落とした後、割り箸を2本差し込み、ぐるぐる回して内臓を押し出していく方法です。

3:よく水で洗う

内蔵を取ったなまこに塩をたっぷり振ってから洗いましょう。

塩を手で揉みこむ方法もありますが、塩摺り(しおずり)することで汚れや臭み、ぬめりなどを取り除けます。塩摺りはなまこに塩を振った後ザルを被せてぐるぐる回し、流水でよく洗い流します。

4:食べやすい大きさに切る

なまこを洗った後は縦から半分に切り、食べやすい大きさに切り分けます。

大きめのなまこの場合は、3等分に切ると良いでしょう。2等分か3等分にしたら、さらに2~3mmの薄切りにしていきます。このとき、腹側でも背側でも、切りやすい方をまな板に置いてください。

なまこは硬いため、小さめにカットした方が食べやすいです。逆に、小さいサイズのなまこは縦に切らず、そのまま薄切りにしても良いでしょう。

5:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する

カットしたなまこをジッパー付きの保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫へ入れます。このとき、なるべく袋の中の空気をなくすことが重要です。

なまこが空気に触れている状態で冷凍してしまうと、乾燥や酸化の原因となり鮮度が落ちます。上手く空気が抜けない場合は、水を張ったボウルに保存袋を入れ、水圧で空気を抜いていくなどの工夫をしましょう。

なまこの解凍方法と食べ方

ここでは冷凍したなまこの解凍方法と、解凍後においしく食べるコツを紹介します。前述したように、冷凍したなまこは食感が変わってしまうため、生で食べるよりも加熱してから食べる方が良いでしょう。

繊細な食材であるなまこを傷ませないためにも、適切な方法で解凍・調理してください。

常温・冷蔵庫で自然解凍する

冷凍されたなまこは常温か、冷蔵庫に置いて自然解凍します。

常温での自然解凍は短時間で解凍できますが、傷みやすい食品の場合は注意しなければなりません。冷蔵庫での自然解凍の場合は時間がかかりますが、低温の安定した環境で品質を守りながら解凍できます。

なまこは海鮮食品の中でも傷みやすいため、解凍する際は十分注意しましょう。

炒めて食べる

なまこは冷凍すると食感が変化するため、生で食べるよりもごま油で炒めるなど加熱して食べる方がおいしく食べられます。

生のなまこを炒めると苦味が出ることがあるため、下ゆでしてから炒めると良いでしょう。焼き肉のタレなど、好みの味付けで仕上げればご飯のおかずにもなります。

また、炒める以外にも甘辛く煮たり、酒蒸しにしたりしてもおいしく食べられます。なまこは中華料理でも使われるため、野菜などと一緒にオイスターソース煮にするのもおすすめです。

なまこ酢の作り方と保存方法

なまこを保存する方法としては、合わせ酢に漬けるなまこ酢も一般的な方法です。

食べるときにユズの皮や大根おろし、おろしショウガなどをトッピングすれば、さまざまな味わいを楽しめます。家庭にある調味料で簡単にできるため、ぜひ試してみてください。

1:なまこを下処理する

冷凍保存の手順と同様に、なまこの内蔵を取り食べやすい大きさに切っておきます。

茶ぶりと呼ばれる、なまこを緑茶(番茶)でゆでてからなまこ酢に仕上げる調理法もおすすめです。長くゆでるほど柔らかくなり好みの硬さに調整できるため、なまこを食べ慣れていない人でも食べやすくなります。

数日で食べきれない場合は、カットせずに酢に漬けることで日持ちします。スライスした場合は、長く漬けておくと硬くなったり、合わせ酢が汚れてきたりするため注意してください。

2:切ったなまこを合わせ酢に漬ける

切ったなまこを合わせ酢に漬けます。合わせ酢は、酢大さじ1、だし汁大さじ1、しょうゆ大さじ半、塩少々を合わせて作っておきましょう。

三杯酢やポン酢、土佐酢などの代表的な合わせ酢を作ったり、酢やしょうゆなどの比率を変えたりと、好みで味を調整してください。市販の三杯酢などを活用しても手軽にできます。

3:酢と一緒に密封できる容器に入れ冷蔵保存する

なまこ酢として保存する場合は、密閉容器に入れ冷蔵庫に入れましょう。4~5日程度は日持ちしますが、生ものであるため早めに食べてください。

酢には防腐効果があります。これは、主成分である酢酸に細菌の増殖を防ぐ働きがあるためです。ピクルスやしめ鯖などと同じように、なまこ酢も酢によって保存性が高められています。

きちんと処理したつもりでも雑菌が付いてしまうこともあるため、食べる前に鮮度を確認しましょう。生臭い匂いがする、表面がドロドロしている、食べたときに柔らかいなどの特徴があった場合は、なまこが痛んでいる可能性があるため廃棄してください。

なまこの保存は冷凍を活用しよう

この記事では、なまこをおいしく冷凍保存する手順や注意点を解説しました。生のままでは日持ちしないなまこを冷凍保存しておくと、食感は変わるものの長期保存でき、食べたいときに楽しめます。

なまこの保存する場合は冷凍やなまこ酢などの方法を活用し、食感の違いを楽しみましょう。

参考にしたサイト

 
 

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