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新米じゃなくても炊きあがりをワンランクアップ!出張料理人が炊飯器に入れているものは?

2025/10/16

スーパーの店頭に新米が並ぶようになる秋、新米も食べたいけどやっぱり高い…と思って、前年収穫の米や備蓄米を選ぶという人も多いのでは。でも、もし新米じゃなくてもおいしく炊ける方法があったら、試したいですよね。

炊飯器で米を炊くとき、何か調味料を入れるとおいしくなるとか、氷を入れて炊くとよいとか聞いたことのある人もいると思いますが、実際それってホントにおいしくなるの?どんな意味があるの?と疑問に思うかもしれません。今回は、一般家庭での料理代行も行う出張料理人ライター・植松愛実が、炊きあがりをワンランクアップさせるため炊飯器に入れるものをご紹介します。

サンキュ!STYLEライター。本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEで...

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いろいろ聞くけど…どんな意味があるの?

調味料
出典:写真AC

米を炊くとき炊飯器に入れるものとして、聞いたことのある人が多いものが料理酒ではないでしょうか。酒のアルコールは、米からでんぷん質が溶けだすのを防ぐ効果があるほか、蒸発する際に臭いの成分を一緒にさせる効果があります。

そのため、米粒がくずれにくくツヤのある炊きあがりになり、また古米であっても特有の臭いを感じにくくなるのです。ちなみに酒のほか、みりんでも同じ効果があります。炊飯器に酒やみりんを入れる場合は、米2~3合に対して酒(またはみりん)大さじ1~2程度がおすすめ。

そのほか、うまみ調味料を入れる場合もありますが、蒸発するために味が変わらない酒やみりんと比べ、うまみ調味料だと味や香りがけっこうつきます。そのため筆者は、味がつきにくい昆布(だしを取る用の乾燥したもの)を2cm角くらいに切って入れることも。なお、炊き込みご飯のときはうま味調味料でも気になりません。

炊飯器に油!?

油
出典:写真AC

炊飯器にサラダ油のような油を入れることがある、という話も聞いたことのある人がいるでしょうか。実際、油は米粒の表面をコーティングしてくれるので、粒だったツヤのある炊き上がりになります。しゃもじの米離れがよくなるのも嬉しいポイントです。

ただ、サラダ油やオリーブオイルだと特有の香りがついてしまい、気になる人も多いのでは。そのため、米油や太白胡麻油のようなクセのない油を選ぶのがおすすめです。

入れる量は、前述の酒やみりんより少量でOK。米1合に対して小さじ1程度で十分です。

氷を入れるとどうなるの?

氷
出典:写真AC

炊飯時に水と一緒に氷を入れる…そんな方法を聞いたことがある人もいるかもしれません。これは、「炊飯器内の温度上昇をゆっくりにする」というねらいがあります。

というのも、そもそも炊いた米が甘くおいしく感じるのは、米に含まれるでんぷんが糖分に変わるからですが、もし炊飯器内がすぐに高温になると、その変化が起きる時間も短くなってしまいます。つまり、氷を入れることで低めの温度である時間を引き延ばすという作戦です。

入れる量は、家庭の冷蔵庫でできる四角い氷を米1合に対して3~4個でOK。炊飯器に米と水と氷を入れた状態で水面を手でならして、水位が既定量よりほんの少し低くなるくらいがちょうどよいと思います。

貴重な米をよりおいしく食べよう!

新米でも去年の米でも、せっかく買って食べるからには、できるだけおいしく炊いて食べたいですよね。今回ご紹介したコツを参考に、ぜひ少ない手間でご飯の炊きあがりをワンランクアップさせて、おいしく召し上がってくださいね!

■執筆/植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。誰かに教えたくなるお天気の豆知識や災害に備えるコツ、「食」に関する情報を中心に発信中。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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