捨てちゃダメ！捨てようとしたソレ、じつはふだん家事に使えるかも!?

ただ普通に暮らしているだけでも、家庭では毎日多くのゴミが出ます。でも、その中にはすぐに捨ててしまうのはモッタイナイものが含まれているかもしれせん。

そこで今回は暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、使い終わったら捨ててしまいがちだけれども、実は、まだ家事に使えるというものをピックアップしてもらいました。

ペットボトルのフタ→計量スプーン、鱗取りに使える

飲み終わったあとは捨てられてしまうことが多いペットボトル。そのフタを取っておくと、料理に役立ちます。

フタの部分の容量は、商品によって若干の差はありますが、縁ギリギリまでで約7ml、一番上のスクリュー線までで約5mlです。

小さじ1＝5mlなので、一番上のスクリュー線まで入れたときと同じ。大さじ1（15ml）にしたければ、3杯入れればOKです。計量スプーンを使いたいけれど、すぐに見つからないときや、洗うのが面倒なときなどに、ペットボトルのフタで代用できます。

また、魚の鱗取りにも便利です。ペットボトルのフタを魚に当て、鱗に逆らってこすれば、簡単にとることができます。包丁を使うと、魚を傷つけてしまうこともありますが、ペットボトルのフタは動かしやすく、鱗の飛び散りも少なく済みます。

たまにしか魚料理をしないという人は、専用の鱗取りを購入するほどでもないことも。そんなときにはペットボトルのフタが活用できることを思い出してください。

ラップやホイル、トイレットペーパーなどの芯→さまざまなアイテムが収納可能

ラップやホイル、トイレットペーパーが使い終われば不要になってしまう芯。でも、実は、その円筒状が収納に使えます。

ブラシなどのメイク道具やペンや鉛筆などの筆記用具を立てて収納しておきたいときに便利。見た目が気になるときは、色紙やマスキングテープなどでデコレーションしてもいいでしょう。また、旅行などでスカーフやネクタイなどを持ち運ぶとき、芯に巻きつけて持っていくと、折りジワができません。

さらに、コード類を芯の中に入れておくと、からまらずに収納することができます。毎日使うドライヤーのコードもトイレットペーパーの芯に入れてしまえば、邪魔にならず、簡単にしまえます。また、家電のコードや延長コードを入れるのもおすすめ。コードに埃がつきにくくなる上に、汚れたら、気軽に交換できます。

保冷剤→消臭、芳香剤として活躍

気がつくと、冷凍庫の中に溜まってしまう保冷剤。食べ物を冷やして持ち運ぶときなどに再利用するこことも多いですが、それ以外にも再利用ができます。

保冷材の中身は、水と高吸水性ポリマーが入ったジェル状のもの。高吸水性ポリマーは紙おむつなどにも使われており、吸水した水を蓄える性質や消臭効果があります。保冷材の中身を瓶やグラスなどに入れて、玄関やトイレ、冷蔵庫などに置いておくと、消臭剤として使用できます。また、好みの香りのアロマオイルを垂らしてから置けば、芳香剤にもなります。

効果は2～3週間程度。長く置きっぱなしにしていると、カビが生えてしまうこともあるので、こまめに交換することをおすすめします。

なお、ペットや小さなお子さんがいる場合は誤飲することのないように注意してください。誤って飲み込むと、窒息の危険があります。また、再利用したのちに捨てるときには、袋などに入れて、燃えるゴミとして処分してください（詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください）。

トイレや排水口に流すと、詰まりや故障の原因になるので、注意しましょう。


◆監修・執筆／河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。