湿気は大敵!布団の正しい「たたみ方」「干し方」で睡眠が変わる!
2023/09/21
毎朝起きたあと、使っていたふとんはどうしていますか? そのまま長くほうっておくといや〜なニオイがつき、カビ、ダニが発生する原因にも。これでは心地よい睡眠も得られませんよね。そこで、暮らしスタイリストの河野真希さんに、ふとんの正しい干し方としまい方を教えてもらいました。今日からさっそく実践しましょう!
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
「起きてすぐたたむ」はNG!
一晩使ったふとんは、汗や熱を吸収し湿気でいっぱい。起きてすぐにふとんをたたむのではなく、まずは掛けぶとんをめくり20〜30分そのままにしておきましょう。こもった湿気が充分に抜けたところで、たたんで押し入れなどに収納します。
ベッドの場合も同様に、掛けぶとんをめくりマットレスにこもった熱や水分を逃がすようにしましょう。
週に一度は天日干しを
できれば週に1回は天日干しをしましょう。午前10時〜午後3時の間に、片面1〜2時間干すのがおすすめです。夕方以降になるとかえって湿気を吸ってしまうため、取り込む時間帯には気をつけてくださいね。
また、ついふとんたたきでパンパン!とたたきたくなりますが、これは中わたを傷めてしまうだけなのでやめましょう。ふとんたたきを使う場合は、表面を横にすべらせホコリを払い落とせばOKです。
しばらく外に干せないときは?
マンションなどの集合住宅によっては、ふとんや洗濯物をベランダに干すことを禁止しているところも。また、花粉の季節や梅雨どきは、しばらくふとんを外に干すことが難しいですよね。そんなときは、室内でも使えるふとん干しアイテムやふとん乾燥機を活用して、できる範囲でふとんの湿気対策を心がけましょう。カラッと乾いたふとんは肌に触れても気持ちよく感じられます。
しまうときに気をつけたいこと
ふとんは押し入れの上段に収納するのがおすすめです。下段よりも湿気やホコリの影響が少なく、立ったまま出し入れできる点でもラク。押し入れに「すのこ」を敷くと空気が通りやすく、カビも寄せつけにくくなります。ドラッグストアで手に入る除湿剤などもうまく活用しましょう。
湿気を遠ざけるふとんの敷き方
和室など畳の上にふとんを敷く場合は、ある程度の通気性が確保されますが、通気性のないフローリングの床ではそうもいきません。フローリングとふとんが長時間密着するため、朝起きて布団をめくると床がしっとりぬれている……なんてことも。
フローリングにふとんを敷く場合は、ふとん用のすのこや除湿シートなどを利用するのが効果的。このひと手間を加えるだけで、湿気がこもりにくく眠りも快適になりますよ。
シーツや枕カバーは小まめに洗って清潔に
直接肌が触れるシーツや枕カバーは、汗や皮脂で見た目以上に汚れています。シーツは1週間に1回程度、枕カバーは2〜3日に1回程度を目安に洗濯するといいでしょう。「そんなに小まめに洗うなんて無理……」という人も、夏場に汗をたくさんかいたときなど、なんとなく不快に感じたタイミングですぐに洗うよう心がけることが大切。洗濯後はしっかり乾かしてから寝具に取りつけてください。
まとめ
1日の終わりに疲れた体を休める場所だから、ふとんは常に清潔にしておきたいもの。毎日お手入れしていれば、ふとんに入るときも気持ちよく、睡眠も快適になるはずですよ!
教えてくれたのは・・・河野真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、始めるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)