たまにしか出番がない調理器具は代用で問題なし!?家事の達人による代用アイデア6選
2023/10/09
「たまにレシピで見かけるんだけど、日常的には使わない」という調理器具。あれば便利だとはわかっていても、それほど使わないとなると、買うかどうか悩みます。でも、それがよく使うもので代用できたら、どうでしょう。
今回は暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、たまにしか使わない調理器具を代用できるものや方法を聞きました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
蒸し器 → 鍋と食器類の組み合わせで代用可
蒸し器は水を加熱して発生した蒸気の熱で、食品を加熱する調理器具です。電子レンジを使った蒸し料理のレシピも多くありますが、蒸し器で調理をすることで、水分を逃さず加熱できるため、しっとりと柔らかく仕上がるうえに、食材そのものの旨みや味をより引き出すことができます。
蒸し器の代わりに用意したいのがフタつきの鍋、もしくは深めのフライパンです。鍋やフライパンにお湯を沸かし、底にココットや小鉢などを置きます。その上に平らなお皿やバットを乗せ、食材を並べて、フタをすれば、蒸し器の代わりになります。
落としぶた → アルミホイルで代用可
落としぶたは鍋よりも一回り小さなふたで、煮物をつくるときに、食材に直接乗せて使います。上から食材を軽く押さえることで煮くずれを防ぎ、煮汁が循環して均等に煮えるのを助けてくれます。なくても煮物をつくることはできますが、よりおいしく美しく仕上げるのに、あるとうれしい調理器具です。
落としぶたは、アルミホイルやクッキングペーパーで代用することができます。鍋に大きさより少し小さめに切り、真ん中に穴を開けておきます。穴があると、煮えたときに浮き上がってしまうのを防ぐことができます。鍋より小さいサイズの紙皿でも代わりになります。
絞り袋 → ジッパーつきの保存袋で代用可
ケーキやクッキーなど、スイーツのデコレーションや生地の絞り出しに使うのが絞り袋。クリスマスシーズンなどには生クリームを購入すると、使い捨ての袋と口金がセットになって販売されていることもありますが、必ずついているわけではありません。
代用できるものとしておすすめなのがジッパーつきの保存袋です。ポリ袋よりも厚手で絞りやすく、口が閉じるので、上からあふれてくることもありません。
ホイップクリームなどを入れたら、口を閉じて、角をハサミでカットして使います。口金を入れたいときには、先に口金の大きさに合わせて角をカットし、口金を差し込んでから、絞り出したいものを入れます。なお、力を入れすぎたり、硬いものを絞りだそうとしたりすると、絞り袋に比べて破けやすいので、注意してください。
マッシャー → しゃもじ、コップなどで代用可
マッシャーは、柔らかく煮た食材をなめらかにつぶすために使う調理器具です。ポテトサラダやコロッケなどをつくる際によく使われます。
マッシャーは食材に力が加えやすくつくられていますが、ほかのものでも代用可能。例えば、しゃもじやフォーク、すりこぎや麺棒などがあれば、つぶすことができます。
また、底が平らなコップもおすすめです。平らな面積が広めなので、力も入れやすく、一気につぶせます。ただし、ガラスのコップは割れる心配があるので、力の入れすぎには注意してください。
巻きす → クッキングペーパーなどで代用可
巻きすは、海苔巻きや巻き寿司、伊達巻きなどをつくる際に使われる竹が編み込まれた調理器具のことです。卵焼きなどの柔らかい食材に模様をつけたり、ゆでた葉野菜などの水気を絞るために使われることもあります。
巻きすの代用には、アルミホイルやクッキングペーパー、ラップが使えますが、ラップは食材がくっつきやすかったり、柔らかすぎたりして扱いにくいこともあります。
料理用の刷毛
パンやお菓子を作るときに卵液やシロップを塗るためによく使われるのが料理用の刷毛。食材にオイルやタレを塗るときにも使われます。
代用として使えるのがキッチンペーパーです。一枚を使いやすいサイズに長方形に折り、片側に塗りたいものをつけ、片側を持ち手にして塗ると使えます。
こまかいところは塗りにくいかもしれませんが、たまにしか使わないのであれば、十分に代わりになります。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。