大掃除、もしかして「無駄な苦労」をしているかも!?家事のプロが教える洗剤・水不要の掃除テク

2023/12/22

大掃除をするとなると、まずは洗剤で汚れを落として、次にその汚れと洗剤を水で流すという大仕事になりがちです。洗剤を使うと、洗剤成分を落とすための二度拭きが必要となったり、水を使うと、乾くまで次の作業に移れなかったりと、手間や時間がかかることも。でも、場所によっては、洗剤や水を使わなくても汚れを落とすことができ、それによって負担が軽くなることがあります。

そこで今回は暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに洗剤や水を使わずに掃除ができる場所とその方法をお伺いしました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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窓サッシはジェルクリーナーで

窓サッシはジェルクリーナーで

砂や土、花粉などのホコリ汚れが溜まる窓サッシ。窓の場所によっては洗剤や水を使いにくく、使ったあとも拭き取りの手間がかかって大変です。

そこでおすすめなのがジェルクリーナー。水が使えないリモコンやキーボードなどの掃除に使われることが多い商品ですが、窓サッシや引き戸のレールなどのホコリ取りにも便利です。100円ショップなどで販売されています。

サッシのレールに沿って、歯ブラシやサッシブラシでゴミや埃をかきだしたら、まずは掃除機で吸います。溝の奥やレールの端などに残ってしまった汚れは、クリーナーでペタペタ。レールの幅に合わせて、ちぎって丸め、転がすように使うと、しっかりとホコリがくっついてきます。

これでほぼキレイになりますが、取り切れなかった汚れがあった場合は、最後に水気をよく絞ったマイクロファイバータオルで仕上げ拭きをしておきましょう。

網戸はマイクロファイバー手袋で

網戸はマイクロファイバー手袋で

網戸もサッシと同様、ホコリ汚れが溜まっています。一度外して洗剤でこすって水洗いするとなると、場所も必要になるため、掃除が難しいというおうちもあるでしょう。

網戸の汚れにはマイクロファイバー手袋がおすすめ。超極細繊維がホコリや油をよく落とすため、洗剤要らずで掃除ができます。手袋型のマイクロファイバークロスを両手にはめて、網戸を挟んで拭くだけで、表面の汚れが簡単に落とせます。軽い汚れであれば、それだけでも十分キレイになりますが、何年も掃除をしていなかったような場合は仕上げ拭きとして手袋を濡らしてよく絞り、同じように挟んで拭くといいでしょう。

大きな窓であれば、二人で作業をするのがベター。普通のマイクロファイバークロスでいいので、両側から網戸を挟んで、一緒に拭いていきましょう。

窓ガラスはアルコール除菌スプレーで

窓ガラスはアルコール除菌スプレーで

窓ガラスを洗剤や水で拭くと、汚れは簡単に落ちても、そのあと拭き跡が残って仕上げ磨きが必要となることがあります。ピカピカにするには時間と労力が必要で、なかなか厄介なことも。

窓ガラスを拭くには、アルコール除菌スプレーが便利です。窓ガラスにアルコール除菌スプレーを吹きつけて、マイクロファイバークロスで上から下に向かって拭き取ります。洗剤と違って、二度拭きの必要がなく、拭きムラも出ません。手垢や皮脂汚れなどの油汚れもよく落としてくれます。

窓を拭いたついでに、窓枠や鍵の部分も一緒に拭いてしまいましょう。

玄関はセスキスプレーで

玄関はセスキスプレーで

玄関掃除は水を流して、デッキブラシでゴシゴシこするというイメージがありますが、その作業が大変なのはもちろん、マンションなどの集合住宅ではそもそも水を流せないことも。

玄関掃除におすすめしたいのがセスキスプレー。すでにスプレーになった商品もありますが、100円ショップでも売られているセスキ炭酸ソーダを水に溶かして、スプレーに詰めて作ることもできます。セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性で洗浄力があり、玄関の汚れにも効果を発揮します。

最初に玄関のゴミやホコリを掃除機で吸い取ってから、玄関のたたきにセスキスプレーをまんべんなく吹きつけます。5分程置いたら、フローリングワイパーにマイクロファイバークロスをつけ、汚れを拭き取っていきます。それだけで落ちない頑固な汚れがあるときは、メラミンスポンジを使って、こすり落とすといいでしょう。

なお、セスキ炭酸ソーダは大理石や御影石といった天然石に使用すると変色させてしまうことがあります。またメラミンスポンジも素材によっては、表面のコーティングなどを剥がしてしまうリスクがあります。必ず、利用可能かどうかを確認してから使ってください。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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