「正しく使えていますか?」洗剤の使い分け方をハウスクリーニング士が解説!

2023/01/25

日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信するハウスクリーニング士の坂田亜希さん。
今回は、洗剤の使い分けについて教えてもらいました。

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洗剤の種類

洗剤は、酸性洗剤、中性洗剤、アルカリ性洗剤と主に3種類に分類されます。カビを落とすカビ取り剤もアルカリ性、酸素系漂白剤で有名なオキシクリーンも弱アルカリ性の洗剤です。これらはpHの数値で分類されています。

汚れの性質に合った洗剤選び

掃除をする際に、汚れの性質にあった洗剤を選ばなければなりません。汚れと洗剤を混ぜ、中和させることでキレイにしていきます。油汚れや皮脂汚れ、湯垢などは、酸性汚れなので、逆の性質のアルカリ性洗剤を使用します。水垢や石鹸カス、尿石などは、アルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使用します。では、中性洗剤はどこに使うのかというと、比較的軽い汚れを落とすために使用します。

汚れの性質の見分け方

では、どうやって汚れの性質を見分けるのか。トイレであれば尿石、蛇口周りだと水垢とその場所で発生しやすい汚れも決まってきます。その場合は、汚れの性質の逆の洗剤を選ぶといいので、とても分かりやすいです。しかし、何の汚れか判断できないことも多々あります。例えば、浴室などは様々な汚れが混在しています。水垢汚れ、カビ汚れ、皮脂汚れ、石鹸カスなど、様々な性質の汚れがあります。リトマス試験紙でpHを調べない限り、汚れが何性かを把握することは難しいです。その場合は、どの洗剤から使うべきなのでしょうか?

まずは中性洗剤から

何性の汚れか分からず、どの洗剤を使用したらいいか迷う時は、まずは中性洗剤から試してみてください。様々な汚れに対応するよう、一般的なお風呂洗剤もトイレ洗剤も中性で販売されています。頑固な汚れに成長していない限りは、中性洗剤で汚れが落ちます。いきなりアルカリ洗剤や酸性洗剤を使用せず、中性洗剤で落とせる汚れは軽い洗剤で掃除をしていきましょう。

中性洗剤で落ちない時は

中性洗剤で落ちない時は、何汚れが多そうかなと予測して洗剤を選んでいきましょう。例えば、トイレであれば、皮脂汚れなどの酸性汚れというよりかは、尿石や水垢などのアルカリ性汚れが多いだろうなと思われます。その場合は、酸性洗剤を試していきましょう。ただし、注意が必要なのが、塩素系の洗剤と酸性洗剤が混ざると、有毒ガスが発生してしまいます。どうしてもどちらの洗剤も使用したい場合は、日にちを分けて掃除をしてみてください。

洗剤の裏面の「液性」をチェック

洗剤によっては、トイレ洗剤だから酸性とは限りません。一般的な汚れを予測して作られていますので、トイレ用洗剤もお風呂用洗剤も中性なことが多いです。この洗剤は何性かな?と思った際は、洗剤裏面に書いてある、「液性」という欄をチェックしてみてください。チェックすることで、あれ?我が家には中性洗剤しかない!!ということもあり得ます。液性チェックをし、洗剤を上手に使い分けていきましょう。

■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。
編集/サンキュ!編集部

※使用上の注意をよく読んだうえでご利用ください。

 
 

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