新しいことにチャレンジしたくなる新学期、子どもの野菜嫌いを克服する料理に挑戦してみませんか?柔らかいから手でも扱いやすく、甘みが強くて食べやすい春野菜は、野菜と仲よしになるきっかけにぴったり。
連載のスタートに当たってラーメンにしたのは、「食は楽しんでこそ」という僕のメッセージを伝えたいから。ラーメンは食事にはちょっと……と思うかもしれませんが、だしをきちんととって野菜とたんぱく質を入れれば、バランスのとれたりっぱなメニュー。“こうあるべき”という型にはめて親子で大変になるよりも、まずはおいしい食事を楽しみましょう
材料(2人分)
キャベツ…2枚
にんじん…1/3本
もやし…1/2袋
鶏肉入りスープ
A(オイスターソース、しょうゆ各大さじ1 ごま油小さじ2)
塩…適量
中華麺…2玉
焼きのり(全形)…1/2枚
1.野菜の下ごしらえをします
キャベツは子どもが食べやすい大きさにちぎる。にんじんは大人が皮をむいて輪切りにしてから、できそうなら子どもが型抜きする。
2.大人が材料を煮ます
スープ(左記参照)の鍋を中火で熱し、、もやしを加えてしんなりするまで煮る。Aを加えて塩で味をととのえる。別の鍋で中華麺を表示どおりにゆでてざるに上げる。
3.仕上げをします
大人が器に麺を盛って、具をのせ、スープをかける。子どもが食べやすい大きさにちぎったのりを添える。
ONE MORE ADVICE スープの作り方
鍋に、食べやすく切った鶏もも肉1枚分を入れ、煮干しだし3カップ、酒大さじ2、ねぎの青い部分1本分、塩小さじ1/2、つぶしたにんにく1かけを入れ、中火で煮る。沸騰したらアクを取りながら弱火で5分ほど煮て、ねぎの青い部分を取り出す。いっしょに煮る鶏肉からもだしが出て、じっくりうまみが感じられるスープに。煮干しのわたを取る作業は子どもが担当してもOK!
ポイント1.大人がまずお手本を見せてからトライ!
春キャベツは柔らかく、手でもカンタンにちぎれるから、子どものお手伝いにぴったり。繊維にそってちぎるのがポイント。子どもが取り組む前に、「まずは半分にちぎってみよう」「こんな大きさにすると食べやすいね」と、大人がお手本を見せるようにしましょう。
ポイント2.抜き型を扱うときはカッター面に注意
にんじんは厚さ5㎜程度の輪切りにすると、子どもの型抜きがスムーズ。抜き型を渡す前に、カッター面をさわらないよう説明しておきましょう。にんじんの上に置き、両手で押し込み、裏から見て、にんじんに型の線が入ったらOK。型の内側から指で押して、にんじんを抜きます。
調理/コウケンテツ 撮影/馬場わかな スタイリスト/河野亜紀 構成・文/松崎祐子