カビ・ニオイに負けない!梅雨入り前に押さえておきたい水回り掃除

2018/05/20

ジメジメとした嫌な日の続く梅雨が近づいてきました。気温が上がり、湿気が多くなるこの時期は、カビや嫌なニオイに悩まされることがあります。特に気になるのが水回り。もともと水気の多い場所は、雨の降り続く日々が始まると、今までと同じやり方ではキレイにならないことがあります。

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、梅雨入り前に掃除しておきたい場所とその掃除方法をうかがいました。

「浴室の掃除」は入浴といっしょに

浴室は汚れが特に溜まりやすい場所。汚れと湿気、それに気温が合わさると、カビやぬめりが一気に発生します。

防ぐためには毎日こまめに掃除をするのが基本ではありますが、「忙しくて無理」という人も多いはず。そこでおすすめなのが入浴中に掃除をしてしまうこと。掃除用のスポンジを手の届きやすいところに用意しておき、汚れに気づいたら、こすって、湯船のお湯をざっと流しておくだけでも、カビやぬめりを防ぐことができます。

カビやすい箇所には、消毒用エタノールを吹き付けておくと、カビの発生が抑えられます。消毒用エタノールは使用後の拭き取りも不要なので、洗剤より手軽。薬局やドラッグストアで手に入れることができます。入浴後に壁や排水口などにシュシュッとしておくと、日々の掃除が楽になります。

また、浴室に置いてある掃除用具や洗い桶、シャンプーなどのボトル、タオルなどの小物も要注意。湿った床や壁、棚に密着した状態が続くと、汚れが溜まり、カビが発生します。浴室内の小物は水気を素早く切るため、床置きや壁に密着した場所に置くには止め、吊して収納するのがおすすめです。吊しておけないシャンプーボトルなどは、ちょっと面倒かもしれませんが、入浴の都度に浴室に持ち込むのがベターです。

「洗面所の掃除」はバスマットが意外な盲点に

洗面所で気をつけたいのは床。浴室の脱衣所と共用になっていることも多く、床にバスマットが置かれていることがよくあります。足下にあるものは案外盲点になっていて、ふと気がついたときにはカビの温床になっていたり、最悪の場合は床板が腐ってしまうことも。

足拭きマットを使ったら、床から上げて、干して乾かしておきましょう。梅雨時など湿気の多い時期はこまめに洗濯を。吸水性が高く、洗濯不要の珪藻土のバスマットも人気です。

洗面所に洗濯機置き場があるという家も多いです。洗濯機の中も梅雨時はカビやすいもの。洗濯物を部屋干しをしたときの嫌なニオイの原因にもなるので、梅雨入り前に洗濯機の掃除をしておきましょう。

洗濯機の掃除は、市販の洗濯槽クリーナーを使うと手軽。また、洗濯槽をランドリーボックス代わりにしたり、洗濯機のフタを閉めっぱなしにしていると、洗濯槽の裏側にカビが発生しやすくなります。洗う前の洗濯物はランドリーボックスに入れ、洗濯機を使わないときはフタは開けっぱなしにしておき、中をしっかり乾燥させるようにしてください。

「キッチンの掃除」はスポンジやふきん、まな板もケア

キッチンで特に気になるのが排水口。掃除が面倒で気が進まない場所ではありますが、この時期に見ぬふりしたままでいると、ぬめりやカビ、嫌なニオイが発生したり、食中毒の心配にもつながります。

「触りたくない!」と思うほどのヌメヌメが発生してしまうのは汚れを長く放置するから。毎日必ず排水口水切りカゴにあるゴミを取り除き、食器用洗剤をスポンジにつけ、汚れを落としておく習慣をつけましょう。水切りカゴを外したついでに、排水口の中もブラシでこすっておくと、より清潔です。

また、梅雨時はキッチンにあるスポンジやふきん、まな板もていねいに手入れをしておく必要があります。水気を含んだまま放置すると、雑菌が一気に繁殖します。使ったあとは熱湯をかけたり、漂白剤を使って除菌し、風通しのよいところに干し、しっかりと乾燥させておきましょう。

「トイレの掃除」はカバーなどをあえて使わないのもアリ

日頃はあまり気にならなくても、気温や湿度が上がってくると同時に、むわっとした嫌なニオイが立つことがあるのがトイレ。「いつもちゃんと掃除しているのに」と思うかもしれませんが、予想外な場所からニオっている可能性があります。

トイレ掃除というと、便器の中やその縁周りを中心にすることが多いですが、便座とフタのつなぎ目や床、壁が汚れていることも多いです。男性がいるご家庭は特に注意。立って用を足す場合、広範囲に汚れが飛んでいることがあります。壁や床、便器と床のつなぎ目など、しっかりと拭き掃除を。

また、トレイにある布製品がニオイの原因ということもあります。便座カバーやトイレマット、フタカバーやスリッパなどは、まめに洗濯を。布はニオイを吸いやすいので、この時期はあえて使わないというのもひとつの手。布製品がなくなると、汚れに気づいたときにすぐさっと拭くことができ、掃除をしやすくなるというメリットもあります。

◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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