生理や血液のシミ…時間がたっても簡単に染み抜きできる方法
2019/02/08
子どもが転んでケガをしたとき、また女性は生理のときなどに、服を血液で汚してしまうこと、ありますよね。血液のシミは時間が経つほど落ちにくいイメージですが、きれいに落とす方法やコツはあるのでしょうか?
今回は家事アドバイザーの藤原千秋さんに、血液のシミの正しい落とし方を教えていただきました。
血液のシミってどんな性質?
血液にはタンパク質が含まれています。タンパク質は時間が経つと固まる性質があるため、衣類の繊維につくと次第に落ちにくいシミになってしまうのです。さらに、このタンパク質は50℃以上の高温に触れることで固まりやすくなるので、慌ててお湯で洗うのは逆効果!
この後ご紹介する方法で、正しい染み抜きを行ってくださいね。
染み抜きの前に、洗濯表示をチェック!
まずは、シミがついた衣類が水洗いできるかどうかチェックします。お気に入りの服やデリケート素材の服にシミをつけてしまった場合は、無理に自分で対処しようとすると生地を傷める可能性もあるので、クリーニングなどに相談しましょう。
血液の染み抜きをしてみよう
水洗いできることが確認できたら、さっそく血液の汚れを落としてみましょう。
<用意するもの>
■ 台所用洗剤
■ 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
■ 歯ブラシ
1.水洗いする
ついたばかりのシミなら、水洗いだけでかなりきれいに落ちることも。
2.台所用洗剤をつける
シミが残ってしまう場合は、台所用洗剤をつけた歯ブラシでたたきます。
3.漂白する
それでも落ちないときは、酸素系漂白剤を40度以下のぬるま湯に溶かしてしばらく浸け置きしましょう。
4.全体を洗う
シミが取れたら、洗濯表示に従って衣類全体を洗いましょう。なるべく早めに洗ったほうが、繊維の奥の汚れまですっきりきれいに落とせますよ。
まとめ
血液の染み抜きで最も大切なポイントは、熱めの「お湯で洗わない」ということ。ついついお湯で汚れをゆるませようとしがちですが、血液のタンパク汚れには通用しないと覚えておきましょう。
正しい方法で染み抜きすれば、ほとんど目立たないくらいまできれいに落とすことができるはず。血液で服を汚した際は、焦らず対処してくださいね!
教えてくれたのは・・・藤原千秋さん
家事・掃除・住宅アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て、2001年よりAll About「住まいを考える」ガイド。家事にまつわる記事のライター・アドバイザー・コラムニストとして、雑誌をはじめ数多くの媒体で活躍中。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』他。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)