部屋がカビ臭い時の対処法・消臭対策|カビが発生しやすい場所と原因も解説

2022/07/01

「梅雨の時期は部屋がカビ臭い」
「どうして家の中がカビ臭くなるの?」
「カビが生えたりカビ臭い時はどうしたら良いの?」
梅雨などのジメジメした時期はカビの臭いに悩まされている人も多いでしょう。掃除をしてもなかなかカビの臭いが消えないと、気分が悪くなったり体調を崩したりする恐れもあります。

この記事では、カビが発生しやすい場所や部屋がカビ臭い時の対処法などについて解説します。この記事を読めば、家の中にカビが発生しにくくなったりカビの臭いを抑えたりできるでしょう。

カビ臭い部屋に困っている人は、この記事を参考にしてカビの臭いに対する簡単な対処法や対策を講じてみてください。そして、健康で快適な生活を送りましょう。

玄関のニオイのもと!靴の脱臭は粉をふりかけるだけ

出典:サンキュ!ブロガーゆみえもんさん

玄関でのニオイのもとは、やっぱり靴です。特にスポーツをしている子どもがいる家庭では、仕方のない事と諦めていませんか?こちらは友人から紹介してもらったという”グランズレミディ”。靴の中にパラパラとふりかけるだけで、臭いが消えたとか。

部屋にもトイレにも使える消臭効果のアロマ

出典:サンキュ!ブロガー堀江麻衣さん

ボールに水を貼り、そこにお気に入りのアロマを数滴。そのアロマウォーターにクイックルワイパーのドライシートを浸し掃除すると、部屋全体の香りが爽やかに!残ったアロマウォーターはそのままトイレ掃除に使いまわすと、あますことなく使えます。

水回りには重曹×ラベンダーオイル

出典:サンキュ!ブロガーMIINAさん

暑くなる季節はどうしてもごみ箱や排水溝あたりが臭いの原因となることも。そんなときは、重曹×エッセンシャルオイル。ラベンダーの香りをセレクトすると臭いがスッキリと取れるそう。

男の子がいる家庭は潔くNO!トイレマット

出典:サンキュ!ブロガーいとうりょうこさん

立って用を足す男子がいる家庭では、やはり尿が飛び散ってそれが臭いの原因となることも。こまめにマットを洗うのも面倒なので、ここは潔くマットを外すという選択はいかかでしょう?掃除も楽になりますよ。

まずは臭いの元を断つ!そして余裕があればお気に入りの香りを足す方が多いようでした。香りで誤魔化そうとすると、よけいに変なニオイになってしまいそう~。ぜひ参考に!

(参照: 口コミサンキュ!

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部屋がカビ臭い原因は?

指で鼻を閉じるアフリカ系アメリカ人女性、不快な香りを感じ、青い背景の上に立って、自由なスペース
Prostock-Studio/gettyimages

ここからはサンキュ!編集部が、部屋がカビ臭い原因についてお送りします。

カビが臭いを発生させる機序は正確には解明されていませんが、カビが繁殖する際に排出される老廃物の臭いが原因と考えられています。

高温多湿を好むカビは梅雨や夏季の湿度の高い時期に発生しやすくなります。そして、ホコリやゴミなどの栄養分と水分を取り込んで繁殖していきます。

増殖したカビが放出する臭いが部屋にこもってしまうため、カビ臭い部屋になってしまうでしょう。

カビが繁殖する条件

Toltek/gettyimages

カビは4つの条件が満たされて発生します。まずは温度および湿度です。カビは温度が20℃~30℃、湿度が80%以上で活発に繁殖すると言われています。

また、カビの栄養分も必要な要素でホコリや人の皮脂、食べかすなどから木材や接着剤、プラスチックなども栄養源となり得るでしょう。

最後に必要なのが酸素です。この4つの条件がそろうのが梅雨や夏季の家の中です。

カビが発生しやすい部屋・場所

印象的な木と天窓のある家のリビングルーム
kazuma seki/gettyimages

高温多湿の時期には家の中でカビが発生しやすくなります。屋内だからこそカビが発生しやすく、その臭いがこもりがちになるでしょう。

家の中でも特にカビが繁殖しやすい場所を紹介します。

お風呂場

水回りの1つであるお風呂場は、家の中でも特にカビが繁殖しやすいところです。湿気が充満している時間が長く、壁や床、浴槽、蛇口などあらゆる場所にカビが発生する可能性があります。

特にゴムパッキンには頑固な黒カビが根を生やし、専用のカビ取り剤を使わなければ取り除くことができない場合もあるでしょう。

煙タイプの防カビ剤を使用する、珪藻土のバスマットで湿気を取り除く、バスアイテムを吊るす収納で乾燥させやすくする、などの対策があります。

玄関

玄関は外気の影響を受けやすいうえに換気がしづらいため、カビが生えやすい場所の一つです。雨の日は濡れた靴や傘からの湿気と土汚れなどが混ざり合って、カビの発生源となります。

また、家の内と外の温度差が大きくなると結露しやすく、さらに防犯を意識して玄関扉が閉めっぱなしの場合も多いため、カビの発生しやすい条件が整います。

玄関に炭などの除湿剤を置く、靴の下に新聞紙を敷く、濡れた傘は乾かしてから玄関に入れるなどの対策をして、カビ臭がしない玄関でお客様を迎えましょう。

押し入れ・クローゼット

長期間締め切られていることが多い押し入れやクローゼットは、カビが生えやすい場所です。換気が悪いうえに、布団や衣類などが含む湿気や皮脂などによってカビが繁殖します。

押し入れ・クローゼットは衣類や布団を詰めすぎず、風通しの良い状態にすることが重要です。そして、サーキュレーターや扇風機で湿った空気を追い出すことで、湿気が内部に溜まることを防ぐことができます。

寝室

人の汗や皮脂を含んだ布団や毛布がある寝室も、カビが発生しやすい場所と言えます。

人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われており、布団はその水分や皮脂を吸収しています。特にベッドで寝ている場合は敷きっぱなしになるため湿気がこもります。

布団派・ベッド派にかかわらず、しっかりと換気をしたりこまめに布団や毛布を干したりすることで、湿気対策となるでしょう。

和室

カビは和室・洋室にかかわらず、条件が揃えばどの部屋にも発生します。珪藻土や漆喰、砂、畳を使っていることが多い和室は調湿機能があり、カビが生えにくいと思われがちですが、高い湿度が続くと吸った水分を放出できずにカビの発生につながります。

日当たりや換気が悪い、布団をしまっている押入れがある、新しい畳を使っているなどの和室は、カビが生えやすいでしょう。

カビが発生しやすい部分

Navamin keawmorakot/gettyimages

部屋がカビ臭い場合、その臭いがどこから来ているのか分からないこともあります。そんな時はカビが発生しやすい部分を中心に調べてみましょう。

ここからは、カビが発生しやすい部分に焦点を当てて見ていきましょう。

窓周り・カーテン・ブラインド

気温が下がる冬季は窓周りに結露ができ、それがカーテンやブライドのカビへとつながります。

結露は冷えた窓によって室内空気中の水蒸気が冷やされ、窓ガラスの表面やサッシに水滴が付着する現象です。室内外の温度差が大きいほど付着する水滴の量が増えます。

カーテンやブラインドなども窓に近いところにあるため、結露の影響を受けてカビが繁殖しやすいでしょう。

部屋の壁もカビが発生しやすい場所です。特に部屋の隅の壁はホコリや湿気がたまりやすく、気づいたらカビで黒ずんでいたということもあるでしょう。

カビを予防するには窓を開けたりサーキュレーターを稼働させたりして換気を良くする、除湿器(除湿剤)などで湿度を下げる、頻繁に掃除をするなどの対策をする必要があります。

エアコン

エアコンをつけたらカビ臭いということがあります。エアコンの内部は稼働中に結露して水分がたまるため、つねに湿気がこもっている状態です。エアコンや空気清浄機など内部の湿度が高くなる空調家電はカビの発生に注意が必要です。

特に空調家電は内部にカビが繁殖していると、冷やした空気(温めた空気)と一緒にカビを部屋中にまき散らすことになります。家族の健康のためにも定期的に空調家電の内部を清掃・消毒し、カビの発生を抑えましょう。

家具の下や裏

部屋の中でも空気の流れが良くない場所やホコリがたまりやすい場所はカビが生えやすいと言えます。たとえば、家具と家具の間や家具と壁のすき間などは空気の流れが滞り、高湿になりがちです。

今はカビが生えてなくても定期的に換気をしたり、壁と家具の隙間を開けたり、家具を置きすぎないようにしたりしましょう。

畳・床下

畳の材料であるイ草には高い吸湿能力があり、空気中の湿気や埃を吸収して部屋の空気を快適な状態に保つ性質があります。

しかし、湿度の高い状況が続くとイ草は湿気を吸収し続けて放出できないため、カビが繁殖しやすくなります。特に新しいイ草ほど湿気を吸収する力が強いため、よりカビが発生しやすいでしょう。

一方、フローリングでも結露などの水分や食べかす、人間の皮脂などを栄養源としてカビが発生します。また、床下は土壌に近く、さらに通気が悪くて湿気が溜まりやすいことから、カビの繁殖に適しています。

じゅうたん・カーペット・マットの裏

じゅうたん・カーペット・マットなどの布製品は、人の汗や皮脂、ホコリ、髪の毛、食べかすなどによって湿気や汚れがたまりやすく、つねにカビが生えやすいインテリアです。

特にそれらの裏である床との間は湿気がこもりやすく、カビの温床となることがあります。こまめに掃除したり、じゅうたん・カーペット・マットを裏返して風を通したりしましょう。

水まわり

カビが繁殖する条件である水分(湿度)や温度が満たされているのが水回りです。しかも、浴室やキッチンなどは食べ物や人間の垢・皮脂、洗剤の残りなどがカビのエサとなります。

キッチンは三角コーナーや排水口のごみ受け、スポンジラック、ふきんなどに、浴室は窓やドアの枠、ゴムパッキンなどにカビが繁殖します。

また、トイレは便器のふち裏や便器と床との接合部で、洗面台は排水口とオーバーフロー、蛇口周りでカビが繁殖しやすいでしょう。

ゴミ箱

ゴミ箱の中にもカビが発生する要素がそろっています。特に、捨てられるゴミに水分が多く含まれている場合、カビが繁殖しやすいでしょう。

水分が多いゴミはカビを含む雑菌が繁殖しやすく、数日放置すると腐敗して悪臭を放ちます。ゴミの放置は人間の心身に影響をおよぼすため、なるべく袋の口を閉じたり生ゴミを別に処理したりして、しっかりと臭いのもとを断ちましょう。

部屋がカビ臭い時の消臭対策・対処法

パステルグリーンの背景に内側から花びらの花と白いボトルスプレー
RamilF/gettyimages

高温多湿の日本の梅雨は、家中のいたる場所でカビの発生が考えられます。可能な限りカビが生えにくくカビの臭いがない環境で暮らすために、ふだんからカビが繁殖しづらい環境を整えておきましょう。

ここからは、部屋がカビ臭い時の消臭対策や対処法を紹介します。

しっかり換気する

カビ発生の条件の1つである湿気を部屋から逃がすためには、しっかりと換気をする必要があります。部屋の中に風を取り込むことで空気の流れができ、部屋に充満している水分やカビの胞子が外に出ていきます。

特に換気しながら清掃すればカビが再繁殖しにくくなるでしょう。また、部屋の中を乾燥させることもできます。具体的な換気方法は、窓や扉、クローゼット、引き出しなどを1時間ほど開け放ちましょう。

徹底的に除湿する

湿度を低下させるには、空気を入れ替えるとともに徹底的に除湿するのも良いでしょう。エアコンを除湿モード(ドライモード)で稼働させる、除湿剤を使用するなどの方法があります。

エアコンがある部屋はエアコンで除湿を、クローゼットや下駄箱の除湿は除湿剤を使用するのが適しています。

アルコールや熱湯で除菌する

カビはアルコールに弱く、エタノール溶液を含ませた布で拭き掃除をすると効果的です。ただし、直接スプレーを吹きつけるとカビの胞子が舞う可能性があるため、必ず布に含ませてから拭きましょう。

また、カビに熱湯をかけるとタンパク質が変質して死滅します。特別な薬剤や道具が不要で熱湯をかけるだけなので、拭き掃除ができない細かい部分などの掃除に適しています。カビの除去には50℃以上のお湯が必要です。

なお、熱に弱い素材に沸騰した熱湯をかけないようにしましょう。

臭いのもとを断つ

水回りや玄関、押し入れやエアコンなど家の中ではさまざまな場所でカビ臭がする可能性があります。家の中がカビ臭い時、臭いのもとを断つことが重要です。

最終手段は脱臭機の設置

消臭剤や空気清浄機では処理できないカビ臭は、脱臭機で除去するのが良いでしょう。脱臭機は空気中の悪臭を取り除くことに特化した家電で、臭い成分を触媒で分解します。

脱臭機は臭い成分を分解するので、部屋に染み込んだカビ臭なども除去できます。さまざまな方法を試してもカビ臭い部屋のままならば、最終手段として脱臭機も選択肢の1つです。

カビ臭い部屋は早めに対策をしよう

梅雨から夏は湿度が高く家の中でカビが発生しやすい時期です。一方、寒い時期も結露によってカビの繁殖の可能性があります。

日ごろからしっかりと予防しておくことで、カビの発生を防ぐことができます。また、カビ臭いと感じたら、なるべく早く対処しましょう。

自力でカビの発生を抑えたり退治したりするには、換気や清掃、除菌などの手段があります。また、時には業者の力を借りて快適な環境を作りましょう。

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