毎日お風呂掃除をしていても、浴槽にはったお湯には雑菌がいっぱいかもしれない。その原因がフロ釜の汚れにあることをいち早く見抜き、誕生したのがフロ釜洗浄剤の「ジャバ」。目に見えず、手が届かないフロ釜の汚れを徹底的にキレイにするための工夫や高い除菌力について、ジョンソン株式会社 マーケティング部 中村仁さんにお聞きしました。
ホースで直接、水を流し込んでいた⁉︎かつてのフロ釜掃除では汚れが残りがち
「『ジャバ』の誕生は1982年。当時のフロ釜掃除はフロ釜の配管にホースで直接水を流し込み、汚れをかき出すのが一般的でした。
ちょうどそのころ、酸素の泡で汚れをはがす効果がある『過炭酸ナトリウム』という素材がわが社に持ち込まれました。これが、『ジャバ』誕生のきっかけです。『直接こすらず汚れをはがすことができるこの素材なら、手が届かないフロ釜の掃除に生かせる!』と、開発がスタートしました。
開発中は、社員の自宅のお風呂で洗浄力を検証。その中の一軒で、使用中にフロ釜の配管に亀裂が入り、水もれが発生するトラブルに見舞われました。けれど調べてみると、実験によって亀裂が入ったのではなく、もともとあった亀裂をふさぐようにたまっていた汚れはがれ落ちた結果、亀裂が表れたのだと判明。『ジャバ』の洗浄力の高さを証明する出来事になったのです。
『湯ドロがジャバジャバ出てくる』ということで、『ジャバ』という商品名まで誕生しました。この洗浄力の高さはお客さまにも評価され、また商品名もわかりやすく、ありがたいことに、発売すると爆発的にヒットしました」
1つ穴用と2つ穴用の「ジャバ」、何が違う?どう選ぶ?
追いだきできるお風呂には1つ穴用
「昨今主流となっている1つ穴タイプのフロ釜は、構造上、汚れがつきにくいとされていました。けれど実際に使用しているお客さまから、1つ穴タイプのフロ釜から汚れが出ている気がする。『ジャバ』を使いたい、とのご要望をいただくようになりました。
ただ、1つ穴タイプのフロ釜は配管の太さが1㎝もなく、長さは10mになることもあります。そのため2つ穴タイプのフロ釜を想定して開発された従来の『ジャバ』では対応できません。考えた末、浴槽にためたお湯に洗浄剤を溶かし、追いだきして循環させるという1つ穴用の『ジャバ』を開発したのが1997年のことです。アクティブ発泡パワーで、細く長い配管の隅々まで洗浄剤が届き、汚れをしっかり取ることができます。
開発する中で、1つ穴タイプのフロ釜の配管は、細く長いために循環するお風呂のお湯が残留しがちで、雑菌が増殖しやすい環境であることもわかりました。また、追いだき機能があるため、配管で増殖した雑菌が浴槽にも流れ込んでしまう。『ジャバ』は除菌力もしっかりあるので、その点でも1つ穴タイプのフロ釜の掃除にぜひ使っていただきたいですね。
ちなみに『ジャバ』は、省エネに配慮したエコキュート(ヒートポンプ給湯器)の配管洗浄にも対応しています」
たまにしか浴槽につからない。そんな家庭のフロ釜も、雑菌の温床⁉︎
「毎日浴槽につかる方はもちろん、普段はシャワーで浴槽にはたまにしかつからないという方にも、フロ釜掃除を意識してほしいですね。
というのも、フロ釜の配管にはどうしてもお湯が残ってしまいます。お湯にはヒトの皮膚にすむ菌(常在菌)や、汗や皮脂などの汚れが混ざっていて、この汚れを栄養源として雑菌が増殖しています。配管に残ったお湯が放置されている間、雑菌は増殖を続けます。放置される期間が長いほど、次にお湯をはったときに配管で増殖した雑菌が一気に浴槽に流れ込みます。
そのため、久しぶりに浴槽にお湯をはるときは、入浴する前にフロ釜の除菌をすることをおすすめします。旅行から帰ってきたとき、また新築ではない住居に引っ越してきたときも、フロ釜の除菌を忘れないでくださいね」
月イチが効果的!97%の医師たちがフロ釜洗浄を習慣化したいと回答!
「お風呂で増殖する雑菌は、もともとヒトの皮膚にすむ菌がお湯に移ったもの。そのため、どれだけ掃除しても雑菌がゼロになることはありません。だからこそ、清潔を保つためには定期的に掃除をしていただきたいですね」
医師、薬剤師をはじめとする500名以上の専門家に直接相談できるオンライン健康相談を軸に、病気・薬情報や健康に役立つコラムなど豊富な情報を提供しているヘルスケアサービス「Doctors Me」(ドクターズミー)。今回、所属する医師100名にアンケートをとったところ、実に97%の医師が月1回のフロ釜洗浄を勧めたいと答えました。
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