冷蔵庫を眺めるだけでもOK!?夜にできる「ちょい家事」で毎日がラクに!
2023/01/19
朝か夜かでいえば、夜の方がちょっと時間に余裕のあることが多いのではないでしょうか。かといって、ようやくホッと一息つける時間に、あくせく家事をしたくはないもの。
そこでおすすめしたいのが、無理なくできる夜の「ちょい家事」。
わずか1分で済んだり、テレビを観ながらできたり、がんばらずにできるけれど、やっておくと、翌日以降がぐんとラクになる「ちょい家事」について、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんにお伺いしました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
紙類の整理整頓をする
家の中で溜まることが多いのが紙類。新聞やチラシ、雑誌、お子さんがいるかたは学校からの手紙など、「また読むかも」「大事なことが書いてあるかも」と思うと、簡単に捨てられず、気がつけば山になっていることが少なくありません。
紙類の整理整頓はあえて時間をつくってやろうとすると面倒になってしまいますが、夜の隙間時間に1枚でも2枚でも仕分けしておくと、あとがぐんとラクになります。テレビをながら見しつつ進めるのもアリ。捨てていいのか判断に迷ったときは、必要そうなところだけスマホで撮影しておけば、あえて紙で残しておかなくてもいいでしょう。
紙類が溜まっていくと、邪魔なのはもちろんですが、本当に必要な情報もすぐに見つけにくくなります。「今夜はちょっと余裕があるな」というときに、紙の山を崩していきましょう。
床の上のモノを回収する
床の上に出しっぱなしになったモノは、さまざまな家事の邪魔をします。通りにくくなるし、座りにくくなるし、掃除機もかけにくくなります。朝起きたあと、スムーズに活動を始めるには、夜のうちに床の上のモノを回収しましょう。
ただ、これもきちんとやろうとすると、面倒なうえに大変。とくに小さなお子さんがいるご家庭では「『ちょい家事』では済まない!」という場合も多いでしょう。そこで、夜の「ちょい家事」ではあえて片づけをするというよりも、立ち上がったときや通りかかったときなどの動いたついでに片づけてみてはいかがでしょう。
トイレに行くときに、床の上に置きっぱなしになっている鞄があれば、見すごさず元の場所に戻すなど、一度に一個ずつでも片づけていくと、部屋はずいぶんスッキリするはずです。家族にも「立ち上がったついでに、落ちてる本を棚にしまってね」「隣の部屋に行くなら、そのコートをハンガーにかけてね」と動くついでに片づけるよう声をかけて、習慣づけられるといいですね。
冷蔵庫を眺める
毎日のごはんづくりのなかで厄介な作業のひとつが献立を決めること。どんな料理をつくるかは、冷蔵庫に残っている食材と相談になります。翌日のご飯をどうするのか考えるために、夜のうちに冷蔵庫の中身をざっと眺めておきましょう。
ムダな食材を出さないように、冷蔵庫に残っているものを書き出しておくという方法もありますが、わざわざメモをするとなると、ちょっと面倒なもの。でも、毎晩冷蔵庫の中を眺めるだけなら、1分もあれば終わることです。
「これはもう食べ切っちゃった方がいいなぁ」「そういえば、冷凍庫にお肉が残ってたっけ」など、早めに使いきりたい食材を意識しながら、眺めておくのがポイントです。細かいところまでは覚えておかなくてOK。
冷蔵庫の中身をゆるくでも把握しておけば、翌日の朝ごはんの支度にも取りかかりやすく、買い忘れや買いすぎも防ぐことができ、夕ごはんの献立も立てやすくなります。
翌日の献立をざっくり決めておく
冷蔵庫の中身をざっと把握しておくだけで献立づくりはスムーズになりますが、もしできるならもう一歩進んで、翌日の献立をざっくりと決めるところまで進めておくと、その日一日がよりラクに過ごせます。
献立を決めるといっても、朝昼晩すべての料理をきっちりと決める必要はありません。
「主菜は冷蔵庫にある肉を使って、野菜類はほとんど残っていないから、明日買ってこよう」「ほうれん草ともやしはそろそろ食べきらないといけないから、明日の朝の味噌汁に使おう」など、冷蔵庫に残っている食材でつくれそうなおかずを考えておいたり、食材の使い道や買い出しが必要な食材を意識してきましょう。
ごはんづくりの時間が近づいてから、あれこれ悩んだり、足りない食材に困ることが少なくなって、気持ちも身体も負担が軽くなります。
翌日の洋服と持ち物をチェックしておく
朝のバタバタは、身支度の時間がかかりすぎることが一因のことも。寝る前には翌日の天気予報をチェックして、明日着ていく洋服や鞄、靴などをそろえ、持ち物もチェックしておきましょう。家族にもその習慣を持ってもらうようにすると、いっしょになって慌てることが少なくなります。
夜のうちに翌日の準備まで完璧にしておこうとするとしんどくなってしまうけれど、半歩程先の行動を意識しておくと、ぐんとラクに過ごすことができます。夜の「ちょい家事」が翌朝をラクにし、さらにはその日一日のゆとりを生むことにもつながるはずです。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。