【管理栄養士監修】賞味期限切れの「いくら」はいつまで大丈夫?冷凍したものは?
2020/06/28
いくらは決して安い食材ではないので、うっかり賞味期限を切らしてしまった場合には、食べるかどうか悩んでしまう人もいるのでは?この記事では、賞味期限切れのいくらはいつまで食べても大丈夫なのか、またいくらをおいしく食べるための保存方法をご紹介します。
いくらは賞味期限が過ぎても食べられる?
いくらはスーパーでも購入することができます。お店で購入できるいくらには、生のままや、冷凍などいろいろな状態で並んでいますが、醤油漬けにされていることも多いです。
一般的には醤油漬けにすることでいくらの賞味期限は延びるとされていますが、うっかり賞味期限を切らせてしまうこともあります。いくらは決して安い食材ではないので、賞味期限が切れた際に食べられるかどうか悩むこともあるでしょう。
この記事では、いくらの賞味期限といつまで実際に食べられるのかについて解説していきます。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とは、その食品が味や風味を保つことのできる目安の期限です。そのため賞味期限が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
ちなみに、いくらは生ものなので保存期間が短く、消費期限で表示されることが多いです。
また、食品によっては賞味期限ではなく、消費期限と記載されています。これは主に傷みやすい食材に記載されており、その食品を安全に食べられるまでの期限を表しています。そのため、消費期限切れの食品を食べることは、できるかぎり避けた方がよいでしょう。
賞味期限が過ぎて傷んだいくらの特徴
賞味期限が過ぎたいくらは、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、醤油漬けにされて賞味期限が長くなっていたとしても、保存状況によっては早く傷んでしまうことがあります。
また、賞味期限はあくまでも正しく保存していた場合の目安なので、保存状況がよくなかった場合は、賞味期限前であっても必ず状態を確認しましょう。傷んだいくらにはいくつかの特徴が見られるようになります。
特徴1:見た目の変化
いくらが傷んで菌が繁殖してくると、表面にヌメリが出てきます。ヌメリが強くなってくると、指で触ったときに糸を引くようになります。このような状態になった場合は食べることはできません。ほかにも、見た目が白くなったり、膨張したりします。
ただ、いくらは傷みはじめても見た目に変化がない場合もあるので、必ず味や臭いなどでも状態を確認するようにしましょう。
特徴2:味や臭いの変化
いくらの香りや甘い味が好きという人がいます。しかし、いくらは傷んでくると、甘さはなくなり、酸っぱい味になったり、舌がピリピリした感覚になったりなどします。
また、いくらにはもともと魚卵の独特な匂いや醤油漬けの香りがしたりしますが、傷んだいくらは悪臭を放ちます。そのため、味や臭いで明らかな違和感を感じた場合は食べることを避けましょう。
【日数別】賞味期限切れのいくらはいつまで食べられる?
賞味期限を過ぎると味や風味は落ちますが、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しい方法で保存されていた場合を想定して設定されているため、いくらの保存方法によって賞味期限は前後します。
また、いくらは魚卵のため、賞味期限を少し過ぎたくらいだから大丈夫と判断せずに、必ずその状態を確認する必要があります。
賞味期限が1~3日過ぎたいくら
賞味期限が過ぎても、味や風味が落ちはするものの、すぐに食べられなくなるわけではありません。そのため、いくらの醤油漬けであれば賞味期限が1〜3日くらいは過ぎても食べられることが多いです。
ただし、賞味期限は保存方法によって前後します。また、賞味期限が過ぎているのであれば、必ず状態を確認してから食べるようにしましょう。
賞味期限が1週間過ぎたいくら
賞味期限を1週間も過ぎてくると、醤油漬けであってもいくらは傷んでくる可能性が高いです。必ず状態を確認しましょう。
冷凍保存していれば、賞味期限を1週間ほど過ぎても問題なく食べられることもありますが、冷凍庫の開け閉めや、保存方法などによって、いくらが傷むこともあるので、冷凍であっても必ず状態を確認しましょう。
賞味期限が1カ月過ぎたいくら
正しく保存していたとしても、さすがに賞味期限を1カ月も過ぎてしまうと、いくらは食べられない状態になっているでしょう。そのため、食べることは避けましょう。冷凍保存をしていれば食べられる場合もありますが、必ず解凍後に状態を確認するようにしましょう。
もしも、賞味期限を1カ月も過ぎたいくらを食べるのであれば自己責任と理解したうえで食べるようにしましょう。
いくらの正しい保存方法
賞味期限は正しい方法で保存されている場合を想定して設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限が短くなってしまうこともあります。また、賞味期限が短くなることで、傷みが早くなってしまうこともあります。
いくらのおいしさを長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
冷蔵で保存する
いくらは20℃以上で菌が繁殖してしまうので、常温保存はできず、基本的には冷蔵保存です。冷蔵保存する場合には、密閉できる保存容器や瓶に入れて空気に触れないようにしましょう。
いくらの賞味期限は醤油漬けであれば3〜5日ほどで、塩分が薄い場合にはもう少し短くなります。ただし、賞味期限はあくまでも目安なので、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷凍で保存する
いくらは冷凍保存することもできます。ただし、家庭用の冷凍庫ではパワーが足りなかったり、急速冷凍ができないため、家で生のいくらを冷凍してしまうと味や食感、風味が悪くなってしまうことがあります。また、既に解凍されて売られているものを再度冷凍してしまうと、品質の劣化が早くなるため、再冷凍は避けましょう。
冷凍されている状態で購入し、解凍せずに、家で冷凍するのであれば品質に変化はありません。冷凍したいくらの賞味期限は2週間から1カ月ほどです。なかには特殊な技術で冷凍されているものもあり、それらは少し賞味期限が長めになります。
賞味期限切れのいくらには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は保存状況によって前後することもあります。
また、いくらは生ものであるため、できるだけ早めに食べてしまうのが望ましいです。そのため、賞味期限切れのいくらを食べる際には状態をよく確認して、無理してまで食べないようにしましょう。