【管理栄養士監修】賞味期限切れの「最中(もなか)」はいつまで大丈夫?開封状態に分けて解説!
2020/08/27
本記事では、最中(もなか)の賞味期限がすぎても食べられるかどうかをまとめています。もなかのおすすめの保存も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
もなかは賞味期限がすぎても食べられる?
もなかはパリッとした生地であんこをはさんだ和菓子。またアレンジ商品として、あんこではなくアイスを挟んだアイスもなかもあります。お茶菓子として人気ですが、賞味期限がすぎてしまったときは、食べても大丈夫なのでしょうか。
一般的に食品の賞味期限がすぎてしまったからといって、すぐに食べられないほど傷んでいるというわけではありません。
賞味期限がすぎたもなかに、傷んでいるときの特徴がみられないか、保存状態はどうだったかなどを考慮して判断する必要があります。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、消費期限と賞味期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた食べ物などが、記載されている「年月日」まで「安全に食べることのできる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
【保存方法別】もなかの賞味期限は?
もなかの賞味期限は、包材、原材料、水分量などによって異なります。日持ちが3日ほどの短いもなかもあり、賞味期限ではなく消費期限が表示されることもあります。購入時した際には必ず、商品に表示されている期限をチェックしておきましょう。
記載されている賞味期限や消費期限は、未開封で正しい保存方法を守った場合の期間です。開封状態や保存状態で、期限は変わります。
消費期限はすぎてしまうと安全に食べることができなくなりますが、賞味期限は風味などが低下するものの、状態によっては食べることができるとされています。ここからは、もなかの賞味期限について紹介します。
未開封のもなかの賞味期限
未開封で保存状態に問題がなければ、パッケージに表示されている賞味期限が基準となります。条件が守られている場合、雑菌が付着したりする危険性が少ないため、腐敗が進みにくく、期限内であればおいしく安心して食べることができるでしょう。
真空包装や脱酸素剤の封入などがされているもなかのなかには、90日程度の賞味期限をもつものもあります。
開封済みのもなかの賞味期限
開封済みのもなかの賞味期限は、当日中に食べましょう。もなかは湿気に弱いため、生地がくずれやすくなったり、あんの水分が抜けて硬くなる可能性があります。
もなかのパッケージには、脱酸素が入っていることが多く、カビが発生することを防いでくれます。開封してしまったもなかは、脱酸素の効果がなくなっていきますので注意が必要です。
もなかアイスの賞味期限
アイスクリームには、賞味期限の表示義務がありません。
アイスは-18℃で保存するのが基本なので、温度管理をきちんと行うことができれば、細菌が増えないため、品質が劣化しないと考えられているからです。そのため、もなかがいっしょになってるアイスクリームも賞味期限の表示はありませんが、パリッとした食感を楽しむためには、長期保存を避けた方がよいとされています。
賞味期限がすぎて傷んだもなかの特徴
ここからは賞味期限を過ぎて傷んだもなかの特徴をご紹介します。もし、いずれかの特徴がみられた場合は食べない方がいいでしょう。
なお簡易的な包装のもなかや、生地にあんが挟んであるもなかは品質が落ちやすいため、とくに注意が必要です。
特徴1:カビが生えている
もなかは、湿気に弱いため、高温多湿の場所に長時間放置してしまうとカビが発生する確率が高くなります。
表面に異常は見られなくても、中にカビが生えてしまっている場合もあります。賞味期限が切れて数日たったもなかは、表面だけではなく中身の確認をしましょう。
特徴2:異臭
賞味期限が切れておらず、衛生的なもなかは、香ばしい皮のにおいを感じることはありますが、傷んでしまうと酸っぱいにおいがすることがあります。
とくに高温多湿な場所に置かれていたり、真空パックされていないもなかには要注意です。
【日数別】賞味期限切れのもなかはいつまで食べられる?
ここからは、賞味期限が切れたもなかは、いつまで食べられるのか解説していきます。
賞味期限が切れたもなかを食べる際はニオイや見た目など慎重に観察し、違和感があった場合は食べないでください。食べる際は自己責任で判断しましょう。
賞味期限が1~3日すぎたもなか
賞味期限が1~3日すぎたもなかは、食べられる可能性が高いです。賞味期限はおいしく食べられる状態ですので、すぐに食べられなくなるわけではありません。
保存状況や、製造方法、原材料などにより一概には言えませんが、状態を確認して判断してください。
賞味期限が1週間すぎたもなか
賞味期限が1週間すぎたもなかは、傷んでいる可能性が高まります。
涼しい場所で保存されていたか、未開封かなどを考え、もなかの状態を観察して少しでも心配な場合は食べずに破棄してください。
賞味期限が1カ月すぎたもなか
賞味期限が1カ月過ぎたもなかは、もともとの賞味期限の長さにもよりますが、傷んでいる可能性が非常に高くなります。
変化が見られなかったとしても、衛生上、問題が発生してる可能性があるので食べることはおすすめできません。
もなかの正しい保存方法
ここからは、もなかの正しい保存方法を紹介していきます。ちなみにもなかの保存方法は、ほかの和菓子と共通する部分もあるため知っておくと便利かもしれません。また、パッケージに個別に保存方法が記載されている場合は、そちらを優先してください。
冷凍で保存する
もなかは、冷凍して保存できます。製造後になるべく早く冷凍保存することと、小分けしたものを冷凍用の保存袋などに入れて冷凍することをおすすめします。
冷凍しておけば、保存期間を延ばすことができます。食べるときは自然解凍で、すぐに食べるようにしましょう。
常温で保存する
常温保存ができる場合でも、品質を維持するためにも直射日光に当てたり、高温多湿の場所に置いたりすることは避けるようにしましょう。
とくに生地が湿気を吸収しやすいため、品質の維持とおいしさを長持ちさせるためにも、乾燥した場所を選んで保存しましょう。