【管理栄養士監修】賞味期限切れの「せんべい」はいつまで食べられる?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/10/20
賞味期限が切れたせんべいは、食べても問題はないのでしょうか。傷んだせんべいの特徴や、おすすめの保存方法、余らせてしまったせんべいの活用方法などをご紹介します。本記事をチェックすれば、湿気てしまったせんべいも、おいしく食べられるかもしれません。
せんべいの賞味期限は?
お茶請けやおやつに人気のせんべいは一般的に、米粉や小麦粉などを練り、薄く延ばして焼いたり揚げたりしたお菓子です。
せんべいの賞味期限は商品やメーカーによって異なるので、パッケージに記載されている賞味期限をよく確認しておく必要があります。
【種類別】せんべいの賞味期限
せんべいには「素焼き」「揚げ」「濡れ」などの種類があります。これらの種類、メーカー、包装方法、乾燥剤などの封入の有無よって、定められている賞味期限は前後します。
おおよその目安では、素焼きは90日~180日程度、揚げは60日~120日程度、濡れは15日~60日程度と、濡れせんべいがいちばん日持ちしづらいようです。
このほかにも魚介類を使ったものや、ザラメをまぶしたもの、非常用の長期保存が可能なものなど、いろいろなせんべいがあるため、賞味期限を確認しておきましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限が過ぎて傷んだせんべいの特徴
せんべいの賞味期限が過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、せんべいの保存状態が悪ければ早く傷んでしまうことがあります。
賞味期限が切れたせんべいを食べる際には、見た目、味、臭いなどの状態に違和感がないかを確認しましょう。もし、せんべいが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:カビが発生する
多くのせんべいは水分量が少ないため、カビが発生することはあまりないと考えられています。
しかし、正しく保存ができておらず、湿気てしまった場合はカビが発生してしまうことがあります。カビが生えると表面が白っぽくなったり、黒や緑色などに変色することがあります。さらに、濡れせんべいは、ほかの種類のせんべいよりも水分が多いため、管理に注意しましょう。
特徴2:異臭がする
せんべいの保存状態が劣悪で腐敗してしまった場合、異臭を放つことがあります。
なかでも、油を使用したせんべいは、高温下に置かれていたり、酸素や水分などに触れることで、油が酸化されて臭いを放つことがあります。また、どのせんべいも湿気てくると、微生物が繁殖するリスクが高くなり、それに伴って不快な臭いも発生しやすくなります。このようなせんべいを口にすると、体調を崩す可能性があるため、臭いに違和感がある場合は食べないようにしてください。
賞味期限が1カ月過ぎたせんべいは食べられる?
非常食用の保存性に優れたせんべいや、もともとの賞味期限が長く水分が少ないせんべいであれば、食べられる可能性があります。
ただし、未開封で保存に適した環境で管理されていることや傷んでいる特徴が見られないかを確認する必要があります。メーカーは賞味期限が切れたせんべいを食べることを薦めていませんので、食べる際には自己責任で判断しましょう。
開封済みのせんべいの保存方法
ほとんどの種類の未開封のせんべいは、高温多湿になる場所や直射日光が当たる場所を避けて保存することが推奨されています。
それでは、開封したせんべいはどのように保存したらよいのでしょうか。
密閉容器に入れて常温で保存する
大袋にいくつも入っているせんべいは、外袋を開けることでも湿気やすくなると言われています。個包装は未開封のままであっても、湿気を吸いにくいように密閉容器などに入れて保存するようにしましょう。その際は、容器の中に乾燥剤を入れておくとよいです。また、密閉できる缶などの直射日光と空気を通さない素材でできた容器もおすすめです。
開封済みのせんべいも、常温で保存できますが、高温多湿と直射日光を避けて保存する必要があるので、暗くて涼しい場所で保存するようにしましょう。
せんべいの活用方法
食べきれずに余らせてしまったせんべいや、湿気てしまったせんべいがおうちにある場合は、意外な方法で食べられます。
せんべいは、工夫をすればおいしいアレンジ料理に活用することができますので、いくつか紹介します。
砕いて揚げ物の衣にする
せんべいを砕いて、揚げ物の衣の代わりに使うことができます。
せんべいをフードプロセッサーなどでこまかくしたものをまぶして揚げると、サクサク食感に仕上げることができ、粗めに砕くとザクザクとした食感に仕上げることができます。
しっかり味のついているせんべいであれば、肉や魚に下味をつけたり、ソースなどをかける必要がないため時短レシピとしてもおすすめです。
砕いておにぎりに混ぜる
せんべいをこまかく砕いておにぎりに混ぜると、せんべいの香ばしい香りが楽しめるおにぎりをつくることができます。
せんべいにはしょうゆや塩などの味がついているため混ぜご飯に使う調味料の使用を減らすことができます。好みの大きさでせんべいを砕いて、温かいご飯に混ぜ込むとよいでしょう。
賞味期限切れのせんべいには要注意!無理して食べないようにしよう!
せんべいは、賞味期限が過ぎても食べられる可能性があることが分かりました。
おいしく食べるためにも、正しい保存方法を守り、忘れずに賞味期限をチェックしましょう。期限が切れてしまった場合は、無理をして食べないようにしてください。