【管理栄養士監修】日本酒の賞味期限切れはいつまで飲める?未開封・開封後に分けて解説

2020/06/13

食品や飲み物の多くには賞味期限が記載されています。しかし、日本酒のパッケージを見ると、その賞味期限が記載されておらず、代わりに製造年月が記載されています。日本酒はこの製造年月からおいしく飲める期間の目安を知ることができます。

日本酒は賞味期限がすぎても飲める?

食品や飲み物の多くには賞味期限が記載されています。しかし、日本酒のパッケージを見ると、その賞味期限が記載されておらず、代わりに製造年月が記載されています。

そのため、購入してからや開封してからしばらくして、いつまで飲んでも大丈夫なのか不安を感じてしまい、飲んでもよいかどうか悩んでしまう人もいます。

賞味期限と消費期限の違い

賞味期限はその製品が味や風味などの品質を保つことができる目安の期限です。そのため、賞味期限がすぎたからとすぐに飲食できなくなるわけではありません。製品によっては賞味期限ではなく、消費期限と記載されていることもあります。

これは主に傷みやすい食材に記載されていて、その製品を安全に飲食できなくなる期限を表しています。日本酒はこれらのどちらも記載されていないことがあり、代わりに製造年月が記載されています。

【保存方法別】日本酒の賞味期限は?

酒
kuppa_rock/gettyimages

賞味期限がすぎてもその食品はすぐに食べたり、飲んだりできなくなるわけではありません。しかし、日本酒には製造年月しか記載されておらず、賞味期限がわかりません。

これは日本酒のアルコールには殺菌作用があり、正しく保存できていれば長期保存が可能なためです。しかし、日本酒にもおいしく飲める期間の目安はあります。

未開封の日本酒の賞味期限

日本酒は長期保存が可能なため、賞味期限が記載されておらず、代わりに製造年月が記載されています。種類にもよりますが、日本酒がおいしく飲めるのは製造年月から1年以内が目安といわれています。

ただし、生酒・生貯蔵酒・生詰酒の場合は火入れの回数が少ないため、たとえば酒造メーカーの沢の鶴の場合は、製造年月から9カ月がおいしく飲める目安としています。ただし、製造メーカーや保存方法によっておいしく飲める期間には差があります。

開封済みの日本酒の賞味期限

日本酒は長期保存が可能です。しかし、それは開栓前の場合です。日本酒は開栓するとすぐに劣化が始まります。開栓して1週間も経つと味や風味が変わってしまうので、1週間以内に飲むようにしましょう。

また、お酒は長期保存して熟成させるほどおいしくなると思っている人もいますが、熟成には知識と経験が必要であり、単純に長期保存すればおいしいお酒になるというわけではないので注意しましょう。

冷蔵庫で保存した日本酒の賞味期限

日本酒には常温で保存できるものもありますが、冷蔵保存したほうがよいものもあります。冷蔵保存したほうがよい日本酒は生酒、生貯蔵酒、生詰酒、吟醸酒です。生酒、生貯蔵酒、生詰酒は火入れの回数が少ないため、ほかの種類の日本酒と比べると品質が変わっていくスピードが早めです。

吟醸酒は繊細なお酒で、高い温度で保存してしまうと熟成が進みすぎて、吟醸酒特有のフルーティーな香りが落ちてしまう可能性があります。

冷凍庫で保存した日本酒の賞味期限

日本酒はもともと長期保存が可能なので、賞味期限をのばす目的で冷凍保存をする必要はありません。また、家庭用の冷凍庫ではアルコールが30%以上のお酒はほとんど凍りません。

もし、30%以下であったとしても、25%くらいであれば凍り切らずにシャーベット状になり、15%〜20%くらいであれば氷のように凍らせることができます。

賞味期限がすぎて傷んだ日本酒の特徴

酒と日本木箱益
akiyoko/gettyimages

日本酒はアルコールの殺菌作用があるため、傷みにくく、長期保存が可能です。そのため、賞味期限の記載がありません。しかし、まったく傷まないというわけではありません。

製造年月からあまりに日が経っている場合や、保存状況が悪かったりなどすると飲めない状態になってしまうこともあります。そのため、製造年月から日付が経っている日本酒を飲む場合には、必ず状態を確認するようにしましょう。

特徴1:白濁している

日本酒はアルコールの殺菌作用があるので、傷みにくいです。しかし、白濁してしまうことがあります。これは火落ち菌という日本酒の質を大きく落とす菌が増殖している可能性があります。

火落ち菌はアルコール耐性が強く、日本酒の中でも増殖することができ、また増殖することで酸味のある臭いや味を発して、日本酒を飲めなくしてしまうのです。

特徴2:劣化臭がする

日本酒を保存する場合には高温を避ける必要があります。もし、日本酒を高温な場所で保存してしまうと、老香(ひねか)という劣化臭がするようになってしまいます。独特な臭いがして、飲めないこともありませんが、日本酒のよい香りはせず、品質が落ちている状態です。

口に合わないと感じた場合には、料理用に使うとよいでしょう。ただし、あまりにも異臭がする場合には飲むことは避けましょう。

【日数別】賞味期限切れの日本酒はいつまで飲める?

日本酒を注ぐイメージ
taa22/gettyimages

ここからは、具体的な期間ごとに、日本酒がおいしく飲める期間の目安をご紹介します。なお、以下はあくまで目安になりますので、前述のような白濁している状態だったり、劣化臭がしていたり、製造年月から長い期間が経っている場合には、飲む前に必ず状態を確認するようにしましょう。

賞味期限(製造年月)から1カ月すぎた日本酒

日本酒には賞味期限が記載されていません。しかし、賞味期限の代わりに製造年月が記載されています。種類や保存方法にもよりますが、日本酒がおいしく飲めるのは製造年月から1年です。

そのため、製造年月から1カ月すぎただけであれば、問題なくその日本酒を飲むことはできます。ただし、すでに開封しているのであれば、1週間以内には飲みきるようにしましょう。

賞味期限(製造年月)から半年がすぎた日本酒

日本酒がおいしく飲める期間の目安は製造年月から1年です。そのため、製造年月から半年がすぎた日本酒も飲むことができます。ただし、日本酒の保存状態が悪ければ、味や風味などが落ちてしまう可能性があります。

そのため、日本酒は種類に合わせて、適した保存の仕方をする必要があります。もし、味や風味が落ちたと感じた場合は、料理用として使ってもよいでしょう。

賞味期限(製造年月)から1年以上すぎた日本酒

製造年月から1年以上すぎている場合は日本酒の味や風味が落ちてきていますが、飲める可能性はあります。ただし、正しく保存ができておらず、白濁したり、異臭がしたりなどの傷みがある場合は飲めません。

そのため、製造年月から1年以上経った日本酒を飲む場合には、必ず状態を確認してから飲むようにしましょう。

日本酒の正しい保存方法

日本の酒
gyro/gettyimages

日本酒は長期保存をすることが可能で、賞味期限も記載されていません。しかし、日本酒がまったく傷まないというわけではありません。正しく保存しないと日本酒も傷んでしまうことがあります。

また、傷まなくても、味や風味を早い時期に落としてしまう可能性もあります。最後までおいしく日本酒を飲むためにも、正しい保存方法を把握しておきましょう。

冷暗所で保存する

日本酒は紫外線を当てず、20℃前後で温度変化の少ない涼しい場所で保存するようにしましょう。この条件に当てはまる場所として冷暗所があります。

冷暗所で保存できる日本酒は純米酒、本醸造酒、古酒などです。これらは品質が安定しているため、冷暗所で保存できます。また、これらは冷蔵庫で保存しても問題はありません。

冷蔵庫で保存する

純米酒、本醸造酒、古酒などは冷暗所のような紫外線が当たらず、できるだけ涼しく、温度変化の少ない場所であれば、保存に向いています。

しかし、生酒や生貯蔵酒、生詰酒などは火入れの回数が他の日本酒よりも少ないため、劣化しやすいです。また、吟醸酒も低温で発酵させたものであるため、これらすべてを新鮮でよい状態に保つためには冷蔵庫での保存が必要となります。

冷凍庫で保存する

日本酒はもともと賞味期限がないため、保存目的で冷凍庫を利用することはありません。しかし、アルコール度数が30%を超えるお酒の場合は家庭用の冷凍庫では凍りません。そのため、しっかりと冷やす目的で冷凍庫を利用してもよいでしょう。

また、アルコール度数が25%ほどであれば、日本酒は完全には凍らずシャーベット状になるので、みぞれ酒として楽しむことができます。

賞味期限切れの日本酒には要注意!無理して飲まないようにしよう!

酒のコレクション
PEricBottorff/gettyimages

日本酒はアルコールの殺菌力があり、長期保存をすることができるため、賞味期限がありません。しかし、賞味期限がないからといって、味や風味が落ちないというわけではありません。また、日本酒は傷みにくいですが、まったく傷まないというわけでもありません。

そのため、製造年月から日が経っている場合には、必ず飲む前に状態を確認しましょう。もし、少しでも違和感がある場合は無理に飲むようなことは控えましょう。

日本酒のことを知ろう

日ごろから日本酒を楽しんでいるという人は多いです。その日本酒をさらに楽しむために、日本酒のつくり方や、日本酒の味の違い、また日本酒の味に合わせたおつまみなど、いろいろな知識を持ってみましょう。

日本酒は知れば知るほど、その奥深さにふれることができます。日本酒についての本はたくさんあるので、1冊だけでも手に取ってみるとよいでしょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。


参考サイト

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