【管理栄養士監修】「タバスコ」の賞味期限切れはいつまで大丈夫?変色があったら注意!
2020/06/12
常温で保存できるので、管理もラクで家庭で重宝している人も多いであろうタバスコ。そんなタバスコにも賞味期限があることをご存知ですか。今回は、タバスコの保存方法や賞味期限について詳しく紹介していきます。
タバスコは賞味期限がすぎても食べられる?
辛いタバスコは賞味期限がすぎても食べることができるのかどうか、検証していきましょう。タバスコはメキシコ産の唐辛子を使った調味料ですが、さまざまな国の料理を楽しむ日本では、近年ではとてもポピュラーなものとして親しまれています。
タバスコは唐辛子を使って辛くつくられているので、賞味期限がすぎても大丈夫と見られがちですが、実際はどうなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
賞味期限と消費期限の違い
タバスコの賞味期限と消費期限の違いは、賞味期限がタバスコの風味や辛さを堪能できる品質の期限を表していて、消費期限は安全に食べることができる期限を表示している点です。一般的に、長く保存できることから、タバスコには賞味期限が表示されています。
タバスコは強烈に辛い調味料なので、一度に大量に消費することはあまりないと思いますが、定められた賞味期限を守って使用することが望ましいでしょう。
【保存方法別】タバスコの賞味期限は?
タバスコの賞味期限はどれぐらいなのか、保存方法別に検証していきましょう。日本国内で売られているタバスコの賞味期限は、だいたいが箱に印字されておりほとんどの商品が約5年とされています。
タバスコは、メキシコのキダチトウガラシの一種であるタバスコを原材料につくられています。そのため、国内で売られているタバスコのほとんどが輸入品です。
未開封のタバスコの賞味期限
未開封時のタバスコの賞味期限は、タバスコのパッキング方法や量によって違い、短いものでおよそ1年、長くて5年です。タバスコは常温で保存できます。タバスコに入っているのは、トウガラシと岩塩と酢です。
擦りつぶしたトウガラシを岩塩で覆って3年間、熟成させてから酢を加えて辛さを薄め、その後、最大1カ月間寝かせてつくり上げます。そのため、日持ちがします。ちなみにタバスコは、アメリカ合衆国のエイブリー島内で製造されています。
開封ずみのタバスコの賞味期限
開封後のタバスコの賞味期限は、常温で保存した場合で数カ月といわれています。タバスコはあまり長く放置すると中身が分離して水っぽくなってしまって辛さも減ってしまいます。また、風味が落ちたり、変色してしまうことで、おいしく食べることができなくなります。
タバスコはチリペッパーソースの中の一商品名です。チリペッパーソースとは、タバスコのようにトウガラシをベースに、塩、酢、砂糖、にんにくなどを加え、発酵や加熱などを経てソースにしたものです。ちなみにチリソースは、トマトを主体にした辛さ控えめのソースです。
冷蔵庫で保存したタバスコの賞味期限
冷蔵庫で保存したタバスコの賞味期限は、開封済みで約半年といわれています。タバスコはできれば常温保存がよいとされています。冷蔵庫に保存されたタバスコは、使うたびに温度差のある場所を行ったり来たりしなくてはならないため、品質保持に影響があるからです。
賞味期限内でも風味も辛さも落ちます。ちなみにタバスコは、小さいボトルサイズのほうが、製造日から1年から2年と賞味期限が短くなっています。
冷凍庫で保存したタバスコの賞味期限
タバスコを冷凍保存すると辛さや風味が落ちるので、賞味期限も縮まります。冷凍はおすすめできません。タバスコに含まれているトウガラシと酢の成分が日持ちをよくしてくれるので、常温での保存が望ましいです。
急激な温度変化には耐えられません。劣化して味が落ちてしまうので冷凍には気をつけましょう。
賞味期限がすぎて傷んだタバスコの特徴
賞味期限がすぎて傷んだタバスコはどのような状態になるのか、特徴をご紹介していきます。タバスコは赤く辛い液体なので、傷んでもわからないと思われがちですが、そんなことはありません。
タバスコがびんの中で分離して水っぽくなってしまった状態を経験したことがある人がいるはずです。タバスコも賞味期限をすぎて傷み出すと、まずい・体に悪いなどの影響が出始めます。気をつけましょう。
特徴1:変色
タバスコが茶色く変色している場合は、変質している可能性があります。タバスコは着色料や添加物がいっさい入っていない調味料なので、保存環境の影響を受けやすい食品でもあります。
周囲の温度にかかわらず、時間の経過とともに茶色く変色していくことがあります。変色と傷みは必ずしも一致するわけではありませんが、風味や味に変化がないか確認しましょう。
特徴2:分離する
タバスコは傷むと液体とトウガラシの部分が分離して味や辛さがなくなり、水っぽくてまずい状態になっていきます。びんを振ると一時的に混ざりますが、完全に一体化するわけではないので味も食感も悪くなります。
また、混ざらないトウガラシがびんの底へ残り、たいへん取り出しにくくなります。
【日数別】賞味期限切れのタバスコはいつまで食べられる?【自己責任】
賞味期限切れのタバスコがいつまで食べられるのかを、日数別に見ていきましょう。タバスコは賞味期限が切れても使う人が多いですが、体によいとはいえず、風味が失われておいしさが感じられなくなるのでおすすめはできません。
安全に食べることができるどうかという観点から、賞味期限切れのタバスコがいつまで食べられるのかを検証していきます。
賞味期限が1カ月すぎたタバスコ
賞味期限が1カ月すぎたタバスコは、食べられるといわれています。タバスコはトウガラシと酢が保存料の代わりになり、添加物が入ってなくてもわりと日持ちがする食品です。
ただし、日光が当たり続けていたり、温度変化が激しい場所ではタバスコの劣化が進んでいることが考えられます。タバスコの風味が落ちていないかよくたしかめてから食するようにしてください。
賞味期限が半年すぎたタバスコ
タバスコは保存食として日持ちしますが、賞味期限が半年すぎたものは口にしないほうが得策です。
人によっては大丈夫だと考えて使ってしまうこともありますが、健康被害を気にするのであれば食べるのをやめておいたほうが無難でしょう。
賞味期限が1年以上すぎたタバスコ
賞味期限が1年以上すぎたタバスコを口にするのはやめたほうがよいでしょう。変色が進んでいる可能性がありますし、分離しているとも考えられます。
たとえ未開封で正しい保存方法で保管されていたとしても、賞味期限が1年すぎていると傷んでいる可能性は高くなるでしょう。風味も落ちていてタバスコ独特の味や辛さがなくなっていては、使ってもおいしさがあまり感じられないので、新しいものへ替えたほうがよいでしょう。
タバスコの正しい保存方法
タバスコの正しい保存は常温です。そのまま常温で保存するのが望ましいとされています。強烈なトウガラシの香りと辛さ、舌に残る独特の酸味と塩辛さはタバスコならではの魅力です。
これらがなくなった賞味期限切れのタバスコは、料理にかけて使ってもおいしさが感じられなくなります。各料理のうま味を増すためにも、タバスコは常温で正しく保存しましょう。
冷暗所で保存する
タバスコは冷暗所で常温で保存しましょう。タバスコは光にさらされると茶色く濁りやすくなります。見た目が悪くなるだけでなでなく、風味が変わっていきます。
いつまでもおいしく使えるように、タバスコは高温多湿で直射日光が当たる場所は避けて保管してください。冷蔵庫で保存する人も多いようですが、急激な温度変化を避けるために常温での保存がおすすめです。
賞味期限切れのタバスコには要注意!無理して食べないようにしよう!
タバスコはトウガラシと酢の影響で腐りにくい食品だといわれていますが、急激な温度の変化や直射日光・酸化には弱いので、賞味期限内に使い切るようにしましょう。賞味期限がすぎてタバスコの風味が落ちると、辛さがあまり感じられず、食べ物をおいしくいただけません。
タバスコの魅力は鼻につんとくる独特の香りと、舌をぴりぴりさせる強烈な辛さや酸っぱさです。風味を損ねないように、タバスコは賞味期限内に使い切りましょう。