【管理栄養士監修】萩の月の賞味期限切れはいつまで大丈夫?常温・冷蔵・冷凍に分けて解説!

2020/06/11

仙台銘菓の「萩の月」。一度買ったらできるだけ長く楽しみたいと考えている人も多いでしょう。「萩の月」はどのくらいの賞味期限なのかご存じでしょうか。保存方法を工夫することで、メーカーから提示されている賞味期限を延ばすことはできるのでしょうか。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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萩の月は賞味期限が過ぎても食べられる?

出典:楽天市場

賞味期限は「おいしく食べることができる期限」なので、商品の安全性を保証できる期間よりも短く設定されています。そのため、賞味期限が過ぎた萩の月も食べることはできます。

ただし、萩の月のクリームやスポンジには卵が使われていることから、安全面の期限は守るようにしましょう。そのため、消費期限が明記されていれば、確実に守る必要があります。

賞味期限と消費期限の違い

賞味期限は「おいしく食べることができる期限」と覚えておくとよいでしょう。食品の安全性が保たれていても、風味が抜けてしまったり、食感が悪くなったりしてしまうと、「おいしく食べられる」とは言えません。

消費期限は「安全に食べることができる期限」と覚えておきましょう。消費期限を超えた食品は、何らかの健康被害が発生する可能性のある状態なので、消費期限を超えた食品を食べることはリスクが伴います。

【保存方法別】萩の月の賞味期限は?

萩の月の賞味期限は、メーカーの通販サイトによれば、発送日を含めて10日とされています。通販では常温で発送しているので、常温保存で製造日から10日程度と考えておくとよいでしょう。

ここでは、萩の月を保存する際の温度や状態(開封/未開封)別によって、どのくらいの賞味期限を見込めるのかを紹介します。

未開封の萩の月の賞味期限

萩の月の賞味期限は、常温・未開封の状態で10日程度とされています。メーカー通販サイトには「発送から」と記載されているので、10日程度を見込んでおけば問題ないでしょう。

また、萩の月は個別包装で個々の商品がビニールフィルムで覆われているだけでなく、さらに個々が箱に入れられいて丁寧な包装となっています。

開封済みの萩の月の賞味期限

開封済みの萩の月の賞味期限がどのくらいなのか、メーカーは明記していません。萩の月に限らず、多くの食品で「開封後は早めにお召し上がりください」と記載され、賞味期限は明記されていません。

開封した場所の環境によっては、菌が繁殖しやすい可能性もあるので、開封したら食べきってしまうことをおすすめします。「開封済み」とは包装や外箱を開けることではなく、個別包装のビニールフィルムを開けて萩の月を取り出した状態を指しています。

開封後ラップをした萩の月の賞味期限

開封してしまった後、すぐに食べることができなくなったとき、ラップでその場をしのぐ人は多いでしょう。ラップでくるむことで、乾燥を防ぐことはある程度期待できますが、開封したことで雑菌がついた可能性はあります。早めに消費することをおすすめします。

「賞味期限」とは、安全に食べられる基準だけでなく「おいしく」食べられる期間です。開けてしまったものは風味も落ちていくので、長く保存するのはおすすめできません。

冷蔵庫で保存した萩の月の賞味期限

「賞味期限」とは安全に「おいしく」食べられる期限です。冷蔵すれば賞味期限が長くなると考えている人もいますが、そうとは限りません。萩の月は、「冷蔵庫で冷やしてもおいしい」旨の表記もあり、冷蔵しておいしさが増すことはあっても落ちることはありません。

品質については、脱酸素剤が同梱されているので常温で十分保たれています。冷蔵の賞味期限も特別長くなることはなく、10日程度と考えておくとよいでしょう。

常温で保存した萩の月の賞味期限

常温とは、冷蔵庫に入れない室内の温度というわけではありません。JIS規格では20度±15度を常温と定めており、5~35度が常温にあたると理解できます。この定義からすると、20度前後なら十分「常温」だと言えますが、夏の気温は常温の範囲外となることもあります。

表示されている賞味期限よりも短い期間しか品質を保てない可能性もあるので、夏などの気温が高くなるときには購入してすぐに食べてしまう以外は、冷蔵や冷凍して保存しましょう。

賞味期限が過ぎて傷んだ萩の月の特徴

賞味期限を過ぎても、必ずしも、食べられなくなるわけではありません。では、食べるのが危険となる状態はどのように見分けたらよいのでしょう。

ここでは、萩の月が「傷んできた」といえる特徴を紹介します。

特徴1:臭い

賞味期限を過ぎてしまった萩の月を食べようとしているなら、まず臭いを確認しましょう。萩の月はカスタードクリームが入った洋菓子なので、傷んでいる場合にはカスタードクリームに菌が繁殖して「酸っぱい」臭いになります。

カスタードクリームには乳成分や卵成分が使われているので、牛乳や卵が腐った臭いに近い臭いがすることもあります。

特徴2:見た目

カスタードクリームが無事でも、まわりのカステラ部分が傷んでいる可能性もあります。カスタードクリームまでは傷まないものの、カステラのみが傷むパターンとしてはカビが考えられます。

萩の月の表面部をよく見て、カビが生えていないか確認しましょう。カステラにクリームが溶け出てきていたり、カステラそのものが溶けていたりする場合も、傷んでいる可能性が高くなります。

特徴3:味

臭いや見た目に問題がなくても、いつもの萩の月とは異なる味がする、というときも、品質の劣化を疑ったほうがよいでしょう。萩の月は甘いカスタードケーキです。

卵や牛乳などの味のほかに、酸味や苦みなど甘味以外を感じたら、食べることはやめておきましょう。

【日数別】賞味期限切れの萩の月はいつまで食べられる?

萩の月に表記されている「賞味期限」を過ぎた商品は、どのくらい安全性が保たれるのでしょうか。

ここでは、賞味期限切れからの日数別に安全性の目安を紹介します。

賞味期限が1~3日過ぎた萩の月

各メーカーで表示されている賞味期限は、消費テストの結果に安全係数(0.8程度)を乗じた日数で算出されています。ここから逆算すると、発送から10日とされる萩の月の安全日数は少なくとも12日程度はあることになります。

保存条件が特別悪くない限り、賞味期限を1~3日程度過ぎただけなら、ほぼ安全に食せると考えられます。

賞味期限が1週間過ぎた萩の月

保存環境にもよりますが、萩の月で表示されている賞味期限は脱酸素剤のおかげで常温でも長く、冷蔵してもあまり変わらないとされています。そうであっても、賞味期限から1週間を過ぎた萩の月は、安全と考えられる期間を超えていることになります。

傷んでいる可能性は高くなります。冷凍の場合は、常温や冷蔵よりも保存期間が延びることが期待できそうですが、必ず、見た目や臭いは確認しましょう。

賞味期限が1カ月過ぎた萩の月

冷凍しておけばモノは腐らないと思い込んでいる人も多く見受けられますが、一般的な食材は冷凍で1カ月程度とされています。そのため、冷凍した萩の月も購入してすぐに冷凍した場合で、1カ月程度安全に食べられると考えられます。

賞味期限から1カ月過ぎた萩の月は、製造から1カ月と10日以上は経過していることになります。冷凍とはいえ、リスクは高くなるので、あまりおすすめはできません。

また、萩の月は水分を含む食品のため、冷凍保存によって水分が抜けたり、霜がつく可能性もあり、味の面でも、賞味期限内のものより劣る可能性が高くなります。

萩の月の正しい保存方法

萩の月は、生菓子ではありますが常温でも長い間品質が保たれます。常温とは5~35度を指しますが、この温度帯にあっても条件によっては傷みが発生する可能性もあります。

ここでは、萩の月を常温保存する場合に適した条件を紹介します。

日が当たらない場所で保存する

直射日光が当たるような場所に置くのはやめましょう。たとえ冬の弱い日差しであっても、直射日光があたると局所的に温度があがり、萩の月が傷んでしまう可能性が高くなります。

常温の場所であっても、なるべく日が当たらない、食品庫や納戸、保冷バックの中などがおすすめです。

高温多湿を避けて保存する

高温多湿を避けて保存をするようにしましょう。高温だけではなく、湿気も賞味期限を縮める原因となってしまいます。

風通しが悪い場所に保存してしまうと、萩の月が劣化しやすくなるので、湿気のこもりやすい流し台の下の収納などは避けましょう。

賞味期限切れの萩の月には要注意!無理して食べないようにしよう!

萩の月のおいしさをいつまでも楽しみたいと、長く保存しておくのは危険です。おいしいものはおいしいうちに食べきってしまうのが安全です。

保存方法によって、賞味期限を超えても食べることはできますが、極力、メーカーが提示している賞味期限内においしく食べてしまいましょう。

参考サイト

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