【管理栄養士監修】賞味期限切れの「豆乳」はいつまで飲める?開封状態に分けて解説!
2023/01/14
豆乳の賞味期限は未開封であれば意外と長いですが、開封すると傷むのは早いです。そのため、賞味期限切れや開封後から時間が経っている豆乳を飲む際には注意が必要です。傷んだ豆乳を飲んでしまうと危険なこともあるため、賞味期限や保存方法について、しっかりと把握しておきましょう。
豆乳は賞味期限がすぎても飲める?
豆乳はそのまま飲むだけではなく、いろいろな料理に使われることも少なくありません。しかし、傷んだ豆乳を飲んでしまうと危険なこともあるため、賞味期限や保存方法について、しっかりと把握しておきましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。「賞味期限」とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく飲食できる」期限のことです。
「賞味期限」はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
「消費期限」とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に飲食できる」期限になります。お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
【保存方法別】豆乳の賞味期限は?
賞味期限とは、品質を保っておいしく飲食できる目安の期限です。
その賞味期限は保存方法によって前後することもあります。そのため、保存状態が悪ければ、パッケージに記載されている賞味期限よりも早く賞味期限を迎えてしまうこともあります。
豆乳を安全においしく利用するためにも、どのような状態で保存すれば、どのくらい賞味期限を守れるのかを把握しておくようにしましょう。
未開封の豆乳の賞味期限
「賞味期限」は未開封の状態で、正しく保存されていた場合を想定して設定されます。
そのため、豆乳も未開封で、正しく保存されていた場合には、パッケージに記載されている賞味期限に従うことになります。
ちなみに、パック詰めされた豆乳の賞味期限は1〜6カ月ほどと意外に長く、メーカーの保存容器によって日持ちする食品といえます。一方で豆腐屋で売られていたり、袋に入れられた豆乳は保存に適しておらず、賞味期限ではなく消費期限が記載されることが多いです。
開封済みの豆乳の賞味期限
パック詰めの豆乳は賞味期限が長めになっていますが、未開封で正しく保存できていた場合を想定して設定されています。
もし開封したら、どんな種類の豆乳であっても、パッケージに記載されている賞味期限に関係なく、早めに飲みきる必要があります。
開封後の賞味期限は短いため、冷蔵庫で保存して2〜3日を目安に飲みきるようにしましょう。
冷蔵庫で保存した豆乳の賞味期限
豆乳は冷蔵庫で保存できます。
未開封の状態で冷蔵庫で保存した場合には、パッケージに記載された賞味期限に従うことになります。開封した豆乳も冷蔵庫で保存する必要があります。
また、開封後はパッケージに記載された賞味期限に関係なく、2〜3日を目安に飲みきるようにしましょう。ただし、豆乳の状態や保存状態などによって、早めに傷むこともあるので注意しましょう。
冷凍庫で保存した豆乳の賞味期限
豆乳はパックに入っているものであれば、そのまま冷凍できます。
しかし、豆乳は冷凍をすると解凍した際に品質の劣化を起こしておいしくなくなってしまいます。そのため、豆乳は冷凍庫での保存には向いていません。
ただし、保存を目的とせずに、豆乳のアイスやシャーベットをつくる目的であれば冷凍庫を使ってもよいでしょう。
常温で保存した豆乳の賞味期限
未開封に限り、豆乳は常温でも保存ができます。
お店でも冷蔵庫と常温、両方で保存されている場合があります。豆乳を常温保存する場合は、直射日光を避けて、涼しい場所で保存するようにしましょう。
正しく保存ができていれば、パッケージに記載されている賞味期限に従うことになります。
賞味期限がすぎて傷んだ豆乳の特徴
「賞味期限」とは、品質を保っておいしく飲食できる目安の期限です。そのため、賞味期限がすぎたら、すぐに飲食できなくなるわけではありません。しかし、保存状況によっては早く傷んでしまうこともあります。
そのため、「賞味期限」が切れた豆乳は必ず状態を確かめ、自己責任で判断をしましょう。もし傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:ドロドロしている
豆乳は開封してしばらくすると、ヨーグルトのようにドロドロとしてくることがあります。これは、開封した豆乳が空気にふれたり、異物や雑菌が混入した影響によるものです。
ドロドロした豆乳は雑菌によって腐敗が始まっている可能性があるため、飲食はできません。処分したほうがよいでしょう。
特徴2:苦味や酸味
開封した豆乳は雑菌によって腐敗すると、ドロドロになる場合があります。しかし、腐敗が始まると必ず凝固するというわけでもありません。見た目には変化がなくても腐敗が進んでしまっている場合もあります。
豆乳が腐敗したときに見られる特徴には、凝固以外にも、苦味や酸味が強くなるということがあります。そのため、味に違和感がある場合も、利用することを避けたほうがよいでしょう。
特徴3:異臭
豆乳に限らず、多くの食品は腐敗が進むと異臭がするようになります。豆乳も腐敗が進むと鼻を突くような酸味のある臭いを放つようになります。
明らかにふだんと違う臭いがする場合はすぐに腐敗と判断できますが、少しでも違和感がある場合には、飲まずに処分したほうがよいでしょう。
【日数別】賞味期限切れの豆乳はいつまで飲める?
消費期限は、安全に飲食できる期限なので、必ずその日までに消費しなければなりません。それに対して賞味期限は、品質を保っておいしく飲食できる目安の期限です。賞味期限が切れると、味や風味は落ちますが、すぐに食べたり飲んだりできなくなるわけではありません。
しかし、賞味期限は正しい方法で保存されていた場合で設定されているため、保存方法によっては賞味期限が前後します。
「賞味期限が少しすぎたくらい大丈夫だろう」と判断せずに、必ずその状態を確かめる必要があります。
賞味期限が1~3日すぎた豆乳
賞味期限とは、品質を保っておいしく飲食できる目安の期限です。賞味期限がすぎても、すぐにその豆乳が飲めなくなるわけではありません。未開封で正しく保存されていた豆乳であれば、1~3日すぎても飲むことができる可能性はあります。
ただし、豆乳の状態や保存状況などによっては、豆乳が傷んでいることもあるので、念のために状態を確かめてから利用するようにしましょう。
賞味期限が1週間すぎた豆乳
豆乳は未開封で正しく保存できていた場合、賞味期限を1週間ほどすぎていても飲めることがあります。ただし、豆乳の状態や保存状態によっては品質の劣化を起こしている可能性もあります。
そのため、もし賞味期限が1週間すぎた豆乳を利用するのであれば、見た目や臭い、味などをよく確かめて、少しでも異常があれば飲食するのは避けてください。
賞味期限が1カ月すぎた豆乳
賞味期限が長いパック詰めの豆乳ですが、1カ月も賞味期限がすぎていた場合には、正しく保存ができていたとしても、傷んでしまっている可能性があります。また、傷んでいなくても豆乳の品質を維持できていない可能性があります。
そのため、賞味期限が1カ月すぎた豆乳は利用しないでください。
豆乳の正しい保存方法
賞味期限は、正しい方法で保存されている場合を想定して設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限を縮めてしまうこともあります。
また、賞味期限が短くなってしまうことで、傷みも早くなってしまいます。豆乳のおいしさを長く保ち、安全に飲むためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
常温で保存する
パック詰めの豆乳は常温で保存ができます。常温保存をする場合には、直射日光を避け、涼しい場所で保存するようにしましょう。正しく保存ができていれば、パッケージに記載された賞味期限に従うことになります。
パック詰めの豆乳が常温保存できるのは、光と空気を遮断できる包装容器に無菌充填されているためです。ただし、開封した豆乳は空気にふれて無菌状態が保てなくなるため、常温での保存ができなくなります。
冷蔵庫で保存する
開封した豆乳は空気にふれて無菌状態を保てなくなります。そのため、開封後の豆乳は10℃以下で保存する必要があり、冷蔵庫での保存が適しています。開封後の豆乳は傷みやすいため、2〜3日を目安に飲みきる必要があります。
また、豆乳の状態や保存状況によっては早く傷んでしまうこともあるため、開封から時間が経っている場合には、飲む前に必ず状態を確かめましょう。
賞味期限切れの豆乳には要注意!無理して飲まないようにしよう!
豆乳には消費期限が記載されているものもあり、それをすぎると飲食できなくなってしまいます。それに対して、賞味期限はすぎてもすぐに飲食できなくなるわけではありません。しかし、保存状況によって賞味期限は短くなることもあります。パック詰めの豆乳の賞味期限は長いのですが、開封をすると傷みは早いです。
また、多くのメーカーは賞味期限内に飲みきることをすすめています。もし賞味期限切れの豆乳を飲むのであれば状態をよく確かめて、無理をしてまで飲まないようにしましょう。