【管理栄養士監修】賞味期限切れの「プリン」はいつまで食べられる?正しい保存方法も解説
2023/01/13
プリンの賞味期限が切れていたけれど食べれるかなと悩んだ経験はありませんか。プリンは種類によって、また保存方法によって賞味期限が異なることがあります。この記事では、プリンの賞味期限が切れていた場合に食べられるかを日数別、保存方法別にご紹介します。
プリンは賞味期限が過ぎても食べられる?
食後のデザートやおやつに人気のプリンですが、冷蔵庫に入れてそのままにしてしまい、気づいたら賞味期限が切れていたということも多いのではないでしょうか。プリンは賞味期限を過ぎても食べられるのでしょうか。
ここではプリンの賞味期限が過ぎた場合にいつまで食べられるかについてみていきます。
賞味期限と消費期限の違い
ほとんどのプリンには賞味期限が表示されていますが、この賞味期限と似たような表示として、消費期限があります。賞味期限はおいしく食べることができる期限で、消費期限は期限を過ぎたら食べない方がいい期限のことです。
一般的に賞味期限は、開封前にその期限を守ればおいしくいただける期限で保存がきく食品に対し表示され、消費期限は生ものやサンドイッチといったお惣菜品など、傷みやすい食品に表示されます。プリンにも、製造から日持ちしないものには、消費期限が表示されています。
【保存方法別】プリンの賞味期限は?
プリンと一言でいっても、専門店の手作りプリンと市販のプリンでは賞味期限が異なります。また、プリンは冷凍・冷蔵といった保存方法によっても賞味期限が変わります。
ここでは保存方法別のプリンの賞味期限についてみていきます。
未開封のプリンの賞味期限
未開封のプリンの賞味期限は、専門店などの手作りプリンと市販のゼラチン入りのプリンでは異なります。専門店で売っている手作りプリンの場合は日持ちする期間が短く、当日~2日後くらいまでとしているものが一般的で、また賞味期限ではなく消費期限が表示されています。
対して、市販のゼラチンで固めたプルンとした食感のプリンは、製造日を含め20日前後の賞味期限となっており、手作りしたものと比べて長くなっています。
開封済みのプリンの賞味期限
プリンの賞味期限・消費期限は、未開封で保存状態がよいことを想定して設定されているため、開封した場合は表示されている期限内であったとしても、食べないほうがいい状態になっている場合があります。基本的に開封してしまった場合は、期限に関わらずできるだけ早めに食べきることをおすすめします。
ただし、商品によっては、開封後の保存方法についてパッケージなどに表示されていることがありますので、その場合はそれに従って保存してください。
冷蔵庫で保存したプリンの賞味期限
一般的にプリンは冷蔵庫で保存します。この場合の日持ち日数は、手作りプリンであれば2日ほど(消費期限)、市販品であれば20日前後(賞味期限)になるといわれています。
プリンに記載されている保存期限は、冷蔵で保存した場合、表示されている通りの賞味期限・消費期限になると考えていいでしょう。
冷凍庫で保存したプリンの賞味期限
プリンは冷凍保存することも可能で、その場合は記載されている期限よりも日持ちしますので、賞味期限は約1カ月ほどになるといわれています。
ただし、プリンの種類によっては食感などが損なわれることがあります。ゼラチンで固めた市販のプリンの場合は冷凍してもおいしいですが、焼きプリンや蒸しプリンは、冷凍するとスカスカのスポンジのようになってしまうことがありますので、注意してください。
常温保存したプリンの賞味期限
プリンの常温保存はしないようにしましょう。もし、季節が冬で保管場所が冷暗所だった場合は室内でも大丈夫でしょうが、夏場で30°前後の室内であればすぐに傷みます。
ただし、賞味期限も通常より長く設定されていて、かつ常温保存が可能なプリンもあります。商品に記載されている賞味期限などをよく確認しましょう。
賞味期限が過ぎて傷んだプリンの特徴
賞味期限が数日過ぎたプリンは味や見た目が変わりにくいのですが、徐々に傷みやすくなっていきます。ここでは賞味期限が過ぎて傷んだプリンの特徴をみていきます。
もし、賞味期限切れのプリンを食べようか悩んでいるという人は、以下にあてはまる場合には食べるのをやめましょう。
特徴1:酸っぱい
賞味期限切れのプリンは、傷んでいると酸っぱくなることがあります。
もし、フルーツなどのもともと酸味が入っている場合を除き、通常のプリンで酸っぱく感じる場合はすぐに食べるのをやめたほうがいいでしょう。
特徴2:糸をひく
賞味期限切れのプリンは、傷んでいると糸をひくことがあります。プリンにスプーンをいれたときに納豆のように糸をひくようでしたら、食べるのをやめましょう。細菌が増殖している可能性があります。
特徴3:卵が腐ったような臭い
傷んだプリンは卵が腐ったような臭いになることがあります。そのような場合は、プリンを食べるのをやめたほうがいいでしょう。無理に食べると、食べた後に気持ち悪くなる可能性も高いです。食べて幸せになるはずのプリンで、体調が悪くなっては本末転倒です。
【日数別】賞味期限切れのプリンはいつまで食べられる?
賞味期限切れのプリンといっても、3日程度過ぎたものと1週間過ぎたものでは危険度がちがうのではないか、と考える人は多いでしょう。
ここでは賞味期限切れのプリンを、日数別にいつまで食べられるのかについてみていきます。
賞味期限が1~3日過ぎたプリン
工場で製造された市販のプリンであれば賞味期限を1~3日過ぎた程度であれば普通に食べられるようです。ただし、消費期限は安全に食べられる期限のことなので、手作りのプリンなどに消費期限の表示があれば、必ず当日までに食べるようにしましょう。
賞味期限が1週間過ぎたプリン
賞味期限が1週間過ぎたプリンについては、専門店などの手作りプリンの場合は食べないほうがいいでしょう。しかし、市販のプリンのようなゼラチンで固めたプリンであれば賞味期限が1週間程度過ぎても食べられるとも言われています
食べる場合には、自己責任で食べるようにしましょう。ただし、保存状態が悪かったり開封してしまったという場合には、1週間たった場合は食べないほうがいいでしょう。
賞味期限が1カ月過ぎたプリン
賞味期限が1カ月過ぎたプリンは、食べないほうがいいでしょう。何かしらの傷みが出ている可能性が高いです。また、見た目が変わっていない場合でも食べた後に体調が悪くなる可能性も否定できませんので、食べないことをおすすめします。
プリンの正しい保存方法
プリンの賞味期限切れについてみてきましたが、そもそもプリンはどうやって保存するのがいいのでしょうか。プリンは基本的にはその成分が卵と牛乳なので、保存にはあまり向かない食品といえます。
そのため、保存方法にもしっかりと気を配る必要があります。ここではプリンの正しい保存方法についてみていきます。
冷蔵庫で保存する
プリンの保存は冷蔵庫が基本です。専門店などの手作りプリンも市販品のプリンも、冷蔵庫で保存することを想定して賞味期限や消費期限を設定していると考えていいでしょう。
プリンはデリケートで傷みやすい食品ですので、家に帰ったらすぐに冷蔵庫へ入れるようにしましょう。
冷凍庫で保存する
プリンは、基本は冷蔵保存ですが、種類によっては冷凍保存も可能です。プリンの種類によっては、水分量や原材料の違いから食感に差が出ます。
ゼラチンで固めるタイプのプリンの場合は、冷凍しても品質が悪くなることもなく、シャーベットのようになって通常とは違った食感を楽しめます。
賞味期限切れのプリンには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限切れのプリンは数日過ぎた程度であれば食べることもできますが、それ以上の場合は注意が必要です。また、消費期限が記載されている場合は、安全に食べられる期限ですので、必ずその日までに食べるようにしましょう。
手作りのプリンは消費期限、ゼラチンで固められたタイプの市販のプリンは賞味期限が表示されていることが多く、賞味期限であればおいしく食べられる期限ですので、過ぎてからも食べられると考えられています。
しかし、プリンが賞味期限切れの場合は想像以上に傷んでいる可能性もあるので、無理して食べないようにしましょう。