揚げ玉のビット

【管理栄養士監修】賞味期限切れの「揚げ玉」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!

2021/01/11

揚げ玉は賞味期限がはっきり記載されているものと、明確でないものがあります。食べられるかどうか、どうやって判断すればいいかで悩む人も多いでしょう。実際にどのような状態になったら食べられないのかや、余った場合の保存法などをご紹介します。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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揚げ玉の賞味期限は?

揚げ玉とは、天ぷらの衣が散って揚がった物で、天かすや揚げかすとも呼ばれます。
市販のパッケージに入っている揚げ玉は、賞味期限が表示されています。メーカーや製品により日持ちに差がありますが、多くは2カ月から6カ月とされています。いずれも未開封であることが条件です。

しかし、総菜コーナーなどで売られている簡易的にポリ袋やパック詰めされた揚げ玉は、日持ちが短く、消費期限が表示されていることが多いです。また、家庭で手づくりする場合は、2~3日で食べ切るのが理想と言われています。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。

賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。

お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

賞味期限が過ぎて傷んだ揚げ玉の特徴

揚げ玉のビット
karimitsu/gettyimages

賞味期限が過ぎて食べられなくなった揚げ玉を誤って口にしないよう、揚げ玉が傷むとどのような状態になるのか知っておきましょう。

見た目や臭いで判断できるケースもありますが、食べてみなければ気づかない場合もあります。何を基準に判断すればいいのか、見分けるための特徴をご紹介します。

特徴1:味が変化する

傷んでいる揚げ玉は、味が変わっていき、いつも食べている揚げ玉とは違う味がするでしょう。

傷んだ揚げ玉は、油っぽい味に変わることがあります。ふだんと違う、おいしくないと感じたら使うのは止めましょう。

特徴2:カビが発生する

開封した揚げ玉や、湿度の高い場所で保存してしまうと、カビが発生するおそれがあります。一部でも黒や青などのカビが生えていたら、食べられないと判断しましょう。

一般的にカビは20~30℃ほどでで発生しやすと言われていますが、冷蔵庫内など温度の低い場所での保管も油断できません。購入後や開封後は、消費期限や賞味期限にかかわらず早く食べきりましょう。

特徴3:酸化する

油を使ってつくられる揚げ玉は、空気や熱、光によって油が酸化していきます。開封時に、揚げ玉から不快な臭いがしたら、かなり酸化が進んでいる状態と考えられます。

油は酸化すると、独特な臭いに変わるだけでなく色や味も変わっていきます。酸化した油が体に入ると胸やけや吐き気などの体調不良が起こることがあるので、酸化が進んでいると判断した揚げ玉は、食べたり料理に使わないようにしましょう。

賞味期限が1カ月過ぎた揚げ玉は食べられる?

揚げ玉のビット
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賞味期限を1カ月過ぎた揚げ玉を食べようと思ったときは、いきなり使わず、まずは食べられる状態かどうかを確認しましょう。見た目が変わっていないか、油の嫌な臭いがしないか、味が変わっていないかなどの点から、傷んでいないかを判断しましょう。

賞味期限とは「おいしく食べられる期限」のことです。賞味期限を1カ月過ぎた場合、傷んでいる可能性もゼロではないので、自己責任で食べられるかどうかの判断を行うようにしましょう。

揚げ玉の保存方法

揚げ玉のビット
karimitsu/gettyimages

揚げ玉は開封してしまうと、空気に触れて湿気を吸収したり、油の酸化が進んで、劣化していきます。すぐに全部使いきれない場合は、傷みにくくなるように工夫して保存しましょう。

揚げ玉の保存は、常温だけでなく冷蔵庫や冷凍庫でも可能です。保存方法の違いによって、押さえておきたいポイントは異なります。それぞれの特性を理解して、どの方法を使うか決める参考にしてみてください。

常温で保存する

市販のパッケージ入りの揚げ玉は、スーパーなどで冷蔵ショーケースではなく通常の棚に置かれている場合が多いでしょう。購入後も、開封前ならば常温で保存できます。

常温といっても保存に適しているのは冷暗所です。直射日光を避け、15℃程度の温度を保つことができ、風通しのいい場所を選びましょう。

冷蔵で保存する

封を開けてしまった市販の揚げ玉や、総菜コーナーなどの簡易包装されたもの、自宅でつくったものは冷蔵庫で保存しましょう。

必ず、空気をできるだけ抜いてジッパーつきの保存袋などに密閉し、劣化を抑えるようにしましょう。

冷蔵庫のドアを開閉する頻度が高い家庭の冷蔵庫は温度が安定しないので、冷蔵庫に入れたからと安心せず、なるべく早く食べきりましょう。

冷凍で保存できる?

揚げ玉は冷凍での保存も可能です。冷凍可能なジッパーをしっかり閉められる保存袋に入れてから冷凍庫へ入れましょう。冷蔵のときと同じように、しっかりと空気をいて密閉することが大切です。

しかし、冷凍しても劣化を完全に防ぐことはできないため、長期間保存せずに早めに食べるようにしましょう。

余った揚げ玉の活用方法

ボウルにうどん
LFO62/gettyimages

お好み焼き、たこ焼き、麺類のトッピングなど、脇役として活躍する揚げ玉ですが、一度に使う量が少なく余ってしまう場合があります。しかし、揚げ玉を使ったレパートリーを増やせば、早めに使い切ることができるでしょう。

たとえば、刻んだ青ネギといっしょにご飯へ混ぜて、めんつゆで味つけして握るだけで、いつもとはちょっと違ったおにぎりが完成します。クリスピーチキンや卵焼き、お菓子など、余った揚げ玉はいろいろな料理で活躍します。

傷んでしまう前に、揚げ玉を使って、アレンジ料理を楽しみましょう。

賞味期限切れの揚げ玉には要注意!無理して食べないようにしよう!

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karimitsu/gettyimages

賞味期限切れの揚げ玉を食べる場合は、見た目や臭い、味に変化がないかどうかを自分で判断しましょう。いつもの揚げ玉と違うと感じた場合は、食べることを控えてください。今回ご紹介したアレンジ方法を参考に、余った揚げ玉を上手に使い切りましょう。

参考にしたサイト

 
 

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