日本の白玉ぜんざい。白玉ぜんざいは、焼き餅の甘い小豆スープです。

【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ぜんざい」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!

2021/01/10

ぜんざいは一度に使い切るのはむずかしい食材ですが、一気につくってしまった方が効率がよいでしょう。そんなぜんざいについて保存方法や傷んだときの判断方法などについてご紹介しています。消費期限と賞味期限の違いについても解説してあるので、参考にしてください。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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ぜんざいの賞味期限は?

和菓子、ぜんざい甘い
akiyoko/gettyimages

ぜんざいは、小豆を甘く煮てそこにお餅や栗の甘露煮などを入れた食べ物です。

市販で売られているレトルトのぜんざいは、パウチに入ってそのままレンジで加熱できるものや、プラスチック容器に入っていて冷やしても温めても食べられるものなどがあります。

ぜんざいの賞味期限は、製造から1~2年程度のものが多くなっています。なかには、非常食用に5年以上の賞味期限がつけられているものもあれば、半年以下のものもあります。商品ごとにパッケージの賞味期限を確認するようにしましょう。

手づくりぜんざいの賞味期限は?

手づくりのぜんざいはどれくらい持つのでしょうか。常温保存する場合は1日程度、冷蔵保存の場合は2~3日程であれば保存できると言われています。冷凍の場合は1カ月保存ができるので、すぐに食べない場合やつくり過ぎた場合は、粗熱を取ってから冷凍保存するとよいでしょう。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。

賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。

お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

賞味期限が過ぎて傷んだぜんざいの特徴

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傷んだぜんざいはカビが生えたり、味や臭いなどの変化に特徴があります。ぜんざいに限らずですが、食材は傷むと菌が繁殖して食中毒の可能性があるので十分に注意しましょう。

ここからはぜんざいが傷んだときの特徴について解説していきます。

特徴1:味が変化する

食材はある程度の期間保存しておくといずれは傷んでしまいます。ぜんざいの傷んでいる特徴として口にしたとき、味に違和感がある場合は傷んでいる可能性があります。

かなり時間が経ってしまったものは、ほんの少量スプーンですくってみて粘り気がないかなど、ぜんざいの味の前に状態を確認してみるといいでしょう。傷んでいる場合は、糸を引くなどの変化が見られることもあります。

特徴2:異臭がする

ぜんざいの傷みの特徴として、異臭があげられます。酸っぱいにおいや鼻につく臭いがしたら、菌が繁殖している可能性が高くなります。また、カビのような臭いがする場合も、見た目に変化はなくても汚染されていることが考えられます。

体調を崩すことがありますので、そのようなぜんざいは食べるのをやめましょう。

賞味期限が1週間過ぎたぜんざいは食べられる?

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賞味期限とはおいしく食べられる期間です。そのため、賞味期限を1週間過ぎていても、未開封で正しく保存できていれば、問題なく食べられる可能性があります。

ただし、食べる前には自身で味や見た目、臭いなど確認し自己責任で判断しましょう。

ぜんざいの保存方法

karinsasaki/gettyimages

ぜんざいをつくっても、余らせてしまうことも多いでしょう。そんなとき、どのような保存方法があるのでしょうか。

常温・冷蔵・冷凍の3つのカテゴリに分けて紹介します。

お餅や栗などを入れるぜんざいもありますが、今回は具を除いた保存方法について紹介します。

常温で保存する

手づくりのぜんざいは、常温保存は1日程度しか持たず、菌が繁殖しやすいので基本的におすすめではありません。常温保存をする場合は朝・晩加熱して菌が繁殖しないようにしましょう。

市販されているぜんざいは、常温保存できるものが多いですが、開封後は日持ちしないので密封して冷蔵保存し、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。

冷蔵で保存する

手づくりのぜんざいを冷蔵で保存する場合は、必ず粗熱を取ってから冷蔵庫に入れましょう。鍋の底に氷水を当てたり、容器に広げるなどして、できるだけ早く冷ますと食中毒予防になります。

冷蔵庫に保存する際は、プラスティックの容器やチャックつきの保存袋を使い、なるべくぜんざいが空気に触れないように密閉しましょう。

冷蔵庫に入れたからといって菌の繁殖は止まるわけではありません。常温よりは菌の活動は鈍くなるものの、時間とともに菌の数は保存前よりも増えていきます。食べるときは中心部が熱くなるまでしっかりと温めるといいでしょう。

冷凍で保存できる?

冷蔵保存と同じようにぜんざいの冷凍保存は可能です。冷蔵保存のようにプラスティック容器の保存でも構いませんが、冷凍の場合はチャックつき保存袋がおすすめです。

容器に入れた場合は、ぜんざいと空気が触れる面積が大きく、霜がつきやすくなってしまいますが、保存袋に入れると、できるだけ空気を抜いて触れる面積を小さくすることができます。

もう1つの注意点は、解凍の際に味が落ちてしまう可能性が高いので、再冷凍をしなくてすむように、1回で食べきれる量を小分けにして保存しましょう。

あんこのように汁気が飛んでしまったぜんざいも同じで、小分けにしてラップに包み、さらに保存袋へ入れるといいでしょう。

賞味期限切れのぜんざいには要注意!無理して食べないようにしよう!

日本のお餅、餡
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賞味期限が切れてもすぐに捨てなくてよいとありますが、あまりにも賞味期限が過ぎていたり、表示の保存方法と違った場合は無理に食べないようにしましょう。

手づくりや開封後のぜんざいは、できるだけ早いうちに、おいしく安全に食べるようにしましょう。

※参考にしたサイト

 
 

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